
TOPPANグループの株式会社ONE COMPATHが運営する国内最大級の電子チラシサービス「Shufoo!(シュフー)」は、全国の男女12,422名と小売・サービス企業など63社を対象に「ブラックフライデー」に関する意識調査を実施したことがわかりました。2017年から続く9回目となる今回の調査では、ブラックフライデーの認知度が過去最高となり、消費者の購入意欲の高まりと購入場所の多様化が明らかになっています。
この記事の目次
ブラックフライデー認知度が8割超えで過去最高 年末商戦の定番セールに
「ブラックフライデー」を知っているかという質問に対して、84.6%の回答者が「知っている」と答えたとのことです。昨年(83.7%)に初めて8割を超えた認知度がさらに増加し、2017年から実施している調査の中で過去最高となっています。
年代別の認知度を見ると、20代以上ではおよそ8割の人が認知しており、40代・50代では87.0%、60代以上でも81.2%と高い数値を示しています。11月の買い物セールとしてブラックフライデーが日本社会に定着してきていることがうかがえます。

ブラックフライデー購入意欲が昨年より増加

今年のブラックフライデーに買い物をしたいかという意向調査では、54.6%の人が「買い物をしたい」と回答しているそうです。この数字は昨年から7.4ポイント上昇しており、購入意欲が確実に増加傾向にあることが明らかになっています。
節約のため食料や日用品のほか、「家電や家具の買い替え」「自分へのご褒美」が人気

ブラックフライデーのセールで買い物をしたいと回答した人(n=5,737)に購入予定の商品やサービスを尋ねたところ、最も多かったのは「日常的な食料品」(73.7%)だったとのことです。3位には「日用品・衛生用品」(27.7%)が入っています。
物価高が続く中、購入した商品の用途でも「節約のためのまとめ買い」(23.1%)が3位に入っており、「食料品全般、特にお米や冷凍食品、日持ちする物を買いたい」(40代女性)、「トイレットペーパーや洗剤などを買いだめしておきたい」(60代女性)などの声が寄せられたとのことです。
用途の2位には「自分へのご褒美」としてブラックフライデーを利用する消費者が4割以上(42.7%)いることがわかりました。「靴やスポーツウェアを購入予定」(50代男性)、「冬服は高いのでずっと買いたくて高くて手が出なかった欲しいものが安く手に入るかもしれない」(30代女性)といった声があり、特に「ファッション・衣料品関連」(41.4%)や「健康・美容関連」(10.5%)の商品が人気となっています。
また、「年末用の高級食材かおせち」(60代男性)、「限定日本酒、ワインなど」(40代女性)といった高級な食料品(12.3%)も注目されています。
4位は家電(22.2%)で、「カメラとパソコン」(30代男性)などが挙げられています。用途の4位「買い替え」(12.3%)に関しては、「食器棚・ソファー・椅子など、家具をずっと探しているので家具が欲しい」(30代女性)といった具体的な声も見られました。
調査結果からは、ブラックフライデーを生活費の節約手段として活用する層がある一方で、ファッションや普段買えない食品、家電など「自分へのご褒美」を購入する消費者も多いことが明らかになっています。
最も期待度が高いセールは「ブラックフライデー」次いで「初売り・福袋」、大手ECサイトセール

参加するセールの中で最も期待するものについての質問では、1位が「ブラックフライデー」(50.6%)で、2位の「初売り・福袋」(42.0%)に8.6ポイントの差をつけています。海外発のセールイベントが日本の伝統的な初売り・福袋を上回ったことは、消費者の購買行動の変化を示す結果となったようです。
また、3位には「Amazonプライムセール」(31.2%)、4位には「楽天スーパーSALE」(29.2%)とEC特化型セールへの関心も高いことがわかります。ブラックフライデー自体もオンライン中心で展開されることが増えており、買い物のデジタルシフトが進んでいる様子がうかがえます。
予算のボリュームゾーンは1万円~3万円 昨年より購入予算が増加傾向

今年のブラックフライデーの購入予算についての調査では、「5千円~1万円未満」が29.0%と最も高く、次いで「1万円~3万円未満」が27.9%となったことがわかりました。昨年2024年と比較すると、「3千円未満」(11.1%)、「3千円~5千円未満」(16.4%)の割合がそれぞれ減少する一方、1万円~5万円未満の割合が全体的に増加しています。このことから、今年の購入予算は増加傾向にあることがわかり、物価高の影響を受けながらも購買意欲が向上している様子が見て取れます。
「お得な商品をたくさん用意してほしい」ブラックフライデーに対する大きな期待

「ブラックフライデーセールに対する要望」についての質問では、「通常のセールよりさらにお得な商品をたくさん用意してもらいたい」(44.2%)が最も多い結果となりました。次いで「実施店が増えて欲しい」(42.9%)、「普段購入できないものを、とにかく安く購入したい」(30.9%)が続いています。
「もっと多くの企業に参加してもらいたい」(24.6%)といった実施店や参加企業の増加を望む声も強く、消費者がブラックフライデーに対して大きな期待を寄せていることがわかります。
顧客ニーズは高まる一方で、実施企業はおおよそ3割 年末へ向けて実施セールの選択と集中も

小売、サービス企業などに対して「今年のブラックフライデーにおけるセールやイベントなどの集客施策」について質問したところ、実施する企業は27.0%と、3~4社に1社の割合だったとのことです。
「集客するのに日程がちょうどよい」(小売)という声や、「昨今の(ブラックフライデー)の盛り上がりもあり、消費低迷の起爆剤になると思う。お客様への還元をしたい」(小売り)と、集客や購買行動のきっかけにつながることを期待する声がある一方で、「すでに(他施策の)予定がいっぱいなので、年末セールでやる」(サービス業)、「日本のブラックフライデーではあまり盛り上がらない」(小売り)といった声も見られたそうです。
年々前倒し傾向で激化する年末商戦において、企業側が実施するセールを取捨選択している様子もうかがえる結果となっています。
調査概要
「Shufoo!」利用者調査
調査エリア:全国
調査対象者:「シュフーポイント」会員(全年齢層の男女)
サンプル数:合計有効回答サンプル数 12,422名
調査期間:2025年10月24日~10月30日
調査方法:インターネットリサーチ (自社調査)
ブラックフライデー施策企業調査
調査エリア:全国
調査対象者:「Shufoo!」企業向けメールマガジン配信にご登録いただいている企業
サンプル数:合計有効回答サンプル数 63社
調査期間:2025年10月24日~11月7日
調査方法:インターネットリサーチ (自社調査)
「Shufoo!」について
月間1,600万人(2025年11月現在、提供ASP上のアクセス含む)が利用し、全国12万店以上が参加する国内最大級の電子チラシサービスです。日本全国のスーパーやホームセンター、家電店、ドラッグストア等のチラシを無料でチェックできるほか、お店のおすすめ商品、タイムセール、バーゲン情報、クーポンや割引デーの情報、レシピ検索など、毎日のお買物を便利でお得にする情報が満載です。
スマートフォンアプリのほか、PCやタブレットなど様々な端末で利用できます。2001年8月より運営を開始し、2019年4月1日より株式会社ONE COMPATHが運営しています。
株式会社ONE COMPATHについて
所在地: 東京都港区芝浦
設立: 1997 年 1 月 20 日
資本金: 100 百万円
代表者: 代表取締役社長 CEO 早川 礼
従業員: 134 名(2025年 4 月1日時点)
主なサービス:地図検索サービス「Mapion」、電子チラシサービス「Shufoo!」、ウォーキングアプリ「aruku&(あるくと)」、店舗情報プラットフォーム「LocalONE(ローカルワン)」など
出典元:株式会社ONE COMPATH プレスリリース













