
リサーチ事業・プロモーション事業・マーケティング事業を展開する株式会社テスティー(本社:東京都渋谷区、代表取締役:服部峻介)が、若年層リサーチ結果を発信する「TesTee Lab」を通じて、若年層(15〜24歳)の女性1,000名を対象とした「若年層スキンケアユーザーの情報行動と購買意識」に関する調査結果を公開しました。
この調査では、スキンケア商品購入時における情報収集の積極性に基づき、「イノベーター」「マジョリティ」「ラガード」の3つの顧客タイプに分類し、それぞれの特徴を比較分析しています。特に、スキンケア商品に関する情報収集方法やレビュー(口コミ)の利用状況、さらにSNS上の「PR投稿」への受け止め方について詳細な調査が行われました。
この記事の目次
顧客は「口コミ依存度」で二極化する
今回の調査では、スキンケア商品を購入する際の情報収集・比較検討に関する傾向について、11段階(0:全くあてはまらない〜10:とてもあてはまる)で評価が行われました。

調査結果から得られたスコアの分布に基づき、情報収集の積極性に応じて若年層スキンケアユーザーは次の3つのタイプに分類されています。
・イノベーター(10):積極的に情報収集する層(20.2%)
・マジョリティ(5〜9):ある程度は情報収集する層(67.4%)
・ラガード(0〜4):情報収集をほとんど行わない層(12.4%)
※この分類はスキンケア商品を購入する際の情報収集の積極性に基づいています。
顧客セグメントを分ける最重要要因は「口コミへの依存度」
調査によると、顧客セグメントを分類する最も決定的な要因は、スキンケア商品を購入する際に「他人のレビュー(口コミ)をどの程度参考にしているか(口コミ依存度)」であることが明らかになりました。

特にイノベーター層では、「とても参考にしている/やや参考にしている」と回答した割合が89.1%に達しており、他のセグメントと比較して口コミへの依存度が非常に高いことが示されました。これは、積極的に情報を収集する層ほど、他者の評価や意見を重視する傾向が強いことを示唆しています。
スキンケア商品のPR投稿における「信頼性の課題」と「信頼獲得の条件」
近年、スキンケア市場ではSNSを活用したPR投稿が多く見られるようになりました。この調査では、消費者がこれらのPR投稿をどのように受け止め、どの程度信頼しているのかについても詳細な分析が行われています。

「PR投稿に対する反応」について
スキンケア商品のPR投稿について、どの程度気になるかを調査した結果、「気になる/やや気になる」と回答した方は全体の55.6%に達し、半数以上の若年層女性がPR投稿を意識していることが明らかになりました。これは、PR投稿がマーケティング戦略として一定の注目を集めていることを示しています。
セグメント別の分析では、特にイノベーター層においてPR投稿に対して「気になる/やや気になる」と回答する割合が62.9%と最も高く、情報収集に積極的なユーザーほどPR投稿にも関心を持っていることが分かりました。
「PR投稿に対する信頼度」について
一方で、PR投稿を「信頼できる/やや信頼できる」と回答した方は全体の33.5%に留まっており、PR投稿への関心の高さに対して、実際の信頼性は十分に確保できていない現状が浮き彫りになりました。この結果は、企業やブランドがPR投稿を通じて効果的にコミュニケーションを行うためには、信頼性を高める工夫が必要であることを示唆しています。
調査概要
実査機関:自社調査(株式会社TesTee)
調査方法:自社保有アンケートメディアアプリ「Powl(ポール)」によるインターネット調査
対象地域:日本国内
調査期間:2025年8月26日(火)〜 2025年8月30日(土)
調査対象:若年層(15歳〜24歳)の女性1,000名


この調査結果は、スキンケア業界におけるマーケティング戦略の立案や改善に役立つ重要な知見を提供しています。特に若年層の消費者行動を理解し、効果的なコミュニケーション方法を模索する企業にとって、参考になる内容となっています。また、PR投稿の信頼性向上が今後の課題として浮き彫りになった点は、ソーシャルメディアマーケティングの方向性を考える上で重要な示唆を与えています。
出典元:株式会社テスティー プレスリリース













