アクティブシニアの趣味・活動調査:約6割が月1万円以上支出、7割がインターネットで情報収集

株式会社イオレが運営するグループコミュニケーションサービス「らくらく連絡網」のシニア会員を対象に実施した「アクティブシニアの趣味・活動と関連消費」に関するアンケート調査の結果が発表されました。超高齢社会を迎えた日本において、シニア層のマーケティング重要性が高まる中、この調査ではアクティブシニアの趣味や活動、消費行動の実態が明らかにされています。

調査結果によると、シニア層の趣味や活動の主な目的は「気分転換」「健康維持」「交流」であり、情報収集については約7割が「インターネット検索」を活用、SNS利用も約46%に達していることが判明しています。また、約6割のシニアが趣味・活動に月1万円以上を支出していることも報告されています。

アクティブシニアの趣味と活動の実態

現在の趣味に関する設問では、「自身が体を動かすスポーツ」が48.5%と最も高い割合を示し、次いで「旅行・観光」(43.3%)、「文化活動」(41.0%)という結果になっています。この結果から、アクティブシニア層が心身の健康維持や体験型の余暇を重視し、余暇を通じた刺激や学びを求める傾向があることがわかります。

また、「グルメ」や「友人との交流」などの回答も約3割あり、単に個人の楽しみだけでなく、人とのつながりや社会的なコミュニケーションを通じた充実感を求めている様子が見て取れます。アクティブシニアにとって趣味や活動は、個人の楽しみを超えたコミュニティ形成の場としても機能していることが示唆されています。

アクティブシニアの趣味傾向グラフ

高い活動頻度が示すシニアのアクティブな生活スタイル

調査対象となったシニア層の約4割が「週に3回以上」趣味や活動に取り組んでおり、「週1〜2回」の活動頻度も含めると、約8割が定期的に趣味や活動を行っていることが判明しました。この結果は、アクティブシニアの趣味や活動が一時的な楽しみではなく、日常生活の一部として定着していることを示しています。週に複数回体を動かしたり外出したりと、自分の好きな活動に積極的に時間を使うことで、充実した生活を送っている様子がうかがえます。

活動頻度のグラフ

趣味や活動がもたらす多面的な生活効果

趣味や活動が生活に与える影響については、「気分転換・ストレス解消」「健康維持・体力づくり」「仲間との交流・新たな出会い」が上位に挙げられています。これらの結果から、シニア層にとって趣味や活動は単なる余暇の過ごし方ではなく、心身の健康維持や社会的つながりを保つための重要な機会となっていることがわかります。

さらに、「感性の刺激」「知識の向上」「目標達成による達成感」などの回答も多く見られ、シニア世代が学びや成長に対する意欲を持ち続けていることが明らかになっています。アクティブシニア層は定年退職後も自己実現や自己成長を追求し、充実した生活を送るために趣味や活動に取り組んでいるといえるでしょう。

趣味や活動の影響グラフ

シニア層の選択的消費:趣味・活動への支出傾向

趣味や活動にかけている月間の平均支出額については、「1〜3万円」(37.3%)が最も多く、月に1万円以上を支出している人は全体の約6割に上ることが明らかになっています。この結果から、比較的安定した収入基盤を持つシニア層が、自身の充実した生活や楽しみのために一定の経済的投資を行っている様子がうかがえます。

シニア層は生活必需品だけでなく、人生をより豊かにするための「選択的な消費」に対して前向きな姿勢を持っていることが示唆されています。このことは、シニア市場におけるビジネスチャンスの可能性を示すとともに、シニア層の消費行動が経済に与える影響の大きさを表しています。

月間支出額グラフ

デジタルとリアルを併用した情報収集行動

趣味や活動に関する情報源として最も多かったのは「インターネット検索」で、約7割のシニアがオンラインで情報を集めていることが判明しています。次いで「知人・友人との会話や口コミ」「SNS」が続いており、アクティブシニアがデジタルとリアル両方のチャネルを活用して情報を収集している実態が明らかになっています。

一方で、テレビや新聞といった従来型メディアの影響力は相対的に低下傾向にあることも示されています。この結果は、シニア層のデジタルリテラシーが向上し、インターネットを活用した情報収集が一般化していることを示すものであり、シニアマーケティングにおけるデジタル戦略の重要性を裏付けています。

調査概要

調査対象:らくらく連絡網を利用している全国の50歳以上のシニア層
調査期間:2025年10月2日~2025年10月14日
調査方法:インターネット調査
有効回答数:400件

※本調査結果の構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。

出典元:株式会社イオレ プレスリリース

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