
フラー株式会社(本社:新潟県新潟市、代表取締役社長:山﨑将司)は、同社が提供するアプリ市場分析サービス「App Ape(アップ・エイプ)」で収集したデータに基づき、ファッションアプリの利用動向や実態を多角的に分析した「ファッションアプリ市場調査レポート2025」を公開しました。
このレポートでは、市場の全体像をはじめ、性年代別のユーザー構成、時間帯別の利用パターン、アプリのカオスマップ、併用状況、評価分布などの分析を通じて、ファッションアプリ市場の全容を明らかにしています。スマートフォンを通じた最新のファッション・ショッピング動向を把握することで、小売・EC事業者、ブランド企業、広告代理店などのマーケティング戦略立案に役立てることができます。
この記事の目次
調査概要
調査方法:
フラー株式会社が提供するアプリ市場分析サービス「App Ape(アップ・エイプ)」を使用して分析が実施されました。国内約40万台のAndroid端末から収集したサンプルデータのうち、一定の条件を満たすものを抽出して分析対象としています。
調査対象アプリ:
下記の条件をすべて満たすアプリを「ファッションアプリ」と定義しています。
・2025年7月時点でMAU500以上のAndroidアプリ
・Google Playのカテゴリが「ライフスタイル」または「ショッピング」に分類されているもの
・アプリの主要機能がファッション・アパレル関連に該当するもの
調査期間:
2025年7月
「ファッションアプリ市場調査レポート2025」の主な内容
市場の概況

2025年7月時点でのファッションアプリは185個存在し、全アプリ36,889個のうち約0.5%を占めていることが明らかになりました。ファッションアプリの利用状況を見ると、1ヶ月あたりの平均利用時間は18.2分、1日あたりの平均起動回数は1.9回、1ヶ月あたりの平均利用個数は0.6個という結果になっています。
性年代別分析

ファッションアプリのユーザー構成を性年代別に分析したところ、10代から50代の女性が高い利用率を示しています。特に40代女性(20.3%)と50代女性(17.8%)が全体の大きな割合を占めていることが特徴的です。一方で、男性ユーザーは全年代層において平均を下回る傾向が見られました。この結果から、ファッションアプリ市場においては女性が主要なターゲットとなっていることが分かります。
利用時間帯分析

ファッションアプリの時間帯別利用状況を分析した結果、40代が最も高い利用率を示し、次いで50代・30代が続いていることが判明しました。全体的な傾向としては、昼(12時台)と夜(20時台)に利用が集中しており、これらの時間帯はユーザーがショッピングやファッション情報の閲覧に積極的に取り組む時間帯であると考えられます。この傾向はマーケティング戦略を立てる上で重要な指標となるでしょう。
カオスマップによる分類

MAU上位80アプリを対象にカオスマップを作成し、6つのグループに分類されました。具体的には「アパレル製造・小売」「ファッション通販」「シューズ小売」「コーディネート提案」「メガネ小売」「限定スニーカー抽選」の6カテゴリです。ZOZOTOWN、UNIQLO、ジーユー、WEARなど、ブランド公式アプリからECプラットフォームまで多様なアプリが市場に存在しており、ファッションアプリ市場の広がりが確認されました。
併用率分析

ファッションアプリの併用状況を調査したところ、UNIQLOアプリとジーユーアプリの間で高い併用率が見られました。具体的には、UNIQLOアプリユーザーの31.4%がジーユーアプリを利用しており、逆にジーユーアプリユーザーの57.7%がUNIQLOアプリを併用していることが明らかになっています。
また、ZOZOTOWNやアンドエスティなどのECプラットフォームアプリとの併用も多く見られ、ユーザーの購買行動が多様化していることがうかがえます。この結果は、ユーザーが単一のアプリだけでなく、複数のアプリを使い分けながらファッション購入を行っていることを示しています。
評価分析

ファッションアプリの評価分布では、「4.0以上4.5未満」の評価を得ているアプリが最も多く、全体の39.7%を占めていることが分かりました。これは全アプリの平均(37.3%)よりも高い水準であり、ファッションアプリカテゴリ全体として安定した高評価を得ていると言えます。
一方で、最高評価である「4.5以上5.0以下」の割合は9.2%と、最高評価層はやや少ない結果となっています。この結果から、ファッションアプリは一定の評価は得られているものの、ユーザー満足度をさらに高める余地があることが示唆されます。
レポート目次

本レポートは以下の7つの章で構成されています。
1章:ファッションアプリ市場の概況
2章:ファッションアプリ性年代別分析
3章:ファッションアプリ利用時間帯分析
4章:ファッションアプリカオスマップ
5章:ファッションアプリ併用率分析
6章:ファッションアプリ評価分析
7章:ファッションアプリの紹介
App Apeについて
フラー株式会社が提供するApp Ape(アップ・エイプ)は、スマホアプリの実利用データを基に、アプリのユーザー動向に関するデータを提供するアプリ市場分析サービスです。テレビ視聴率情報のスマホ版のような位置づけで、アプリが「いつ・誰に・どのくらい」使われているかというデータを提供しています。
このサービスでは、アプリのユーザー動向データだけでなく、アプリストア情報やユーザー属性情報なども含めた横断的なデータを提供しており、市場・競合調査をはじめとするアプリの企画・マーケティングに広く活用することができます。
App Apeはアプリ開発会社や広告代理店・金融機関など、アプリに関わる様々なビジネスパーソンに利用されており、これまでに500社以上の企業に採用されています。
フラー株式会社について
フラー株式会社は「ヒトに寄り添うデジタルを、みんなの手元に。」をミッションに掲げ、同社が持つすべてのプロフェッショナル領域でアプリやウェブなどデジタルに関わる支援を行う「デジタルパートナー事業」を積極的に展開しています。
新規・既存事業の戦略構築からプロダクト開発・グロースまで"ワンチーム"で伴走する体制を取り、「デジタル領域全般で頼られる存在」として顧客に寄り添い、課題解決や事業成長に貢献することを目指しています。
柏の葉本社と新潟本社の二本社体制を採用しており、それぞれの地方の特長を最大限に活かした経営により、中長期的な成長を目指しています。
会社概要
会社名:フラー株式会社
所在地:
【柏の葉本社】千葉県柏市若柴178番地4 柏の葉キャンパス148街区2 KOIL
【新潟本社】新潟県新潟市中央区笹口1丁目2番地 PLAKA2 NINNO
代表者:代表取締役社長 山﨑 将司
設立日:2011年11月15日
事業内容:デジタルパートナー事業
上場証券取引所:東京証券取引所 グロース市場(証券コード:387A)
出典元: フラー株式会社 プレスリリース