
「ギフトモール オンラインギフト総研」(株式会社ギフトモール)では、近年増加傾向にある「ソーシャルギフト」の利用実態について、ソーシャルギフト利用経験者に特化した詳細調査が実施されました。調査対象は全国の15歳~59歳の男女合計2,250人で、2024年7月からの1年間にギフト購入経験があり、かつソーシャルギフトを贈った・受け取った経験がある方々です。この調査結果は全16回シリーズで発表されるレポートの第10回目となっています。
今回のトピックは「20代女性のギフトコミュニケーション」です。調査によると、ソーシャルギフトの普及に伴い、特に20代女性の間でソーシャルギフトを活用した気軽な気持ちの伝達「ギフトコミュニケーション」が定着していることが明らかになりました。具体的には、20代女性の81.5%が同性の友人にソーシャルギフトを贈った経験があると回答しており、この数字は全体平均57.8%を大幅に上回り、全性年代の中で最高値を示しています。
また、母親・父親へのギフトを贈った経験がある20代女性は48.2%で、全体平均38.9%より約10ポイント高くなっています。20代女性は友人関係だけでなく家族に対してもソーシャルギフトを積極的に活用しており、ソーシャルギフトを通じたギフトコミュニケーションが最も浸透している世代であることが調査から判明しました。
ギフトモール オンラインギフト総研の小川安英所長は、「20代女性は友人・家族など大切な人との『ギフトコミュニケーション』がもっとも定着している世代と言える」と分析しています。

ギフトモール オンラインギフト総研 所長 小川 安英氏
1998年リクルート(現リクルートHD)入社。人材、旅行、金融にまたがる幅広い領域に従事したのち、ギフト領域におけるイノベーションを目指し、2020年7月ギフトモールに参画。10兆円の規模を持つギフト市場の中でも特にオンラインギフトの可能性に着目し、利用率の推移や市場動向を分析。総研立ち上げ以降、様々な調査を定期的に実施・発表されています。
この記事の目次
詳細調査結果
1.20代女性の81.5%が同性の友人にギフトを贈る。全性年代で最も高い割合
ソーシャルギフトを贈った相手(性年代別トップ3比較)
Q:過去にソーシャルギフトでギフトを贈ったことがある相手は誰ですか?

調査結果から、20代女性の81.5%が同性の友人にソーシャルギフトを贈った経験があることが明らかになりました。これは全体平均57.8%を23.7ポイント上回り、すべての性年代の中で最も高い数値となっています。
性年代別の比較では、20代女性に次いで高い割合を示したのが30代女性(77.6%)、20代男性(65.1%)となっており、若年層ほど同性友人とのギフトコミュニケーションが盛んであることがわかります。一方、50代女性では50.8%まで低下しており、年齢の上昇に伴い同性友人への贈答割合が減少する傾向が見られます。また、男性は年齢が上がるにつれて配偶者・パートナーや子どもへの贈答が増加する一方、女性は年代を問わず同性の友人が最多の贈答先である点が特徴的です。
20代女性にとって、ソーシャルギフトは同性友人との日常的な関係構築を深める「ギフトコミュニケーション」の重要ツールとして定着していると考えられます。
2.20代女性の48.2%が母親・父親にギフトを贈る。全体平均を約10ポイント上回る
ソーシャルギフトを贈った相手
Q:過去にソーシャルギフトでギフトを贈ったことがある相手は誰ですか?(「母親/父親」の結果)

同じ調査データから、20代女性の48.2%が母親・父親へのソーシャルギフト贈答を行っていることが判明し、これも全性年代中で最も高い割合となっています。全体平均38.9%と比較すると約10ポイント高い結果です。
20代は男女とも約半数が親へソーシャルギフトを贈っていますが、その中でも20代女性が最高値を示しています。年齢が上がるにつれてこの割合は減少し、50代男性では27.2%、50代女性では31.2%となります。
また、20代はソーシャルギフト自体の利用率が全年代で最も高いことも考慮すると、20代女性はソーシャルギフトを活用した、大切な人との「ギフトコミュニケーション」が最も浸透している世代であると言えます。
今後の展望
この「20代女性のギフトコミュニケーション」は、今後さらに広がっていくことが予想されています。
1. 世代を超えた「ギフトコミュニケーション」の浸透
現在20代女性が牽引している「ギフトコミュニケーション」文化は、今後他の世代にも拡大していくことが考えられます。
2. ソーシャルギフトサービスのさらなる充実
友人間のギフト需要の拡大に伴い、手軽に贈れるソーシャルギフトサービスの選択肢がさらに増加することが期待されます。旅行体験やアクティビティなどの体験型ギフトを含む様々なシーン、多様な商材が増加していくでしょう。
FAQ形式でのトピックス整理
Q1. 20代女性はどのような相手にソーシャルギフトを贈っているの?
A. 20代女性の81.5%が同性の友人にソーシャルギフトを贈っていることが調査で判明しました。この数値は全体平均57.8%を大きく上回り、すべての性年代の中で最も高い割合です。
Q2. 20代女性は親にもソーシャルギフトを贈っているの?
A. はい。20代女性の48.2%が母親・父親にソーシャルギフトを贈っています。これは全体平均38.9%と比較して約10ポイント高い数値です。20代女性は同性友人だけでなく、親に対してもソーシャルギフトを積極的に活用しています。
Q3. 20代女性にとってソーシャルギフトはどのような位置づけ?
A. 調査結果から、20代女性は友人・家族を問わずソーシャルギフトを活用している世代であることが明らかになっています。同性友人への贈答率(81.5%)と親への贈答率(48.2%)は共に全体平均を上回っており、ソーシャルギフトを最も使いこなし、日常的なコミュニケーションツールとして定着させている世代と言えるでしょう。
調査概要
実施時期:2025年6月
実施内容:インターネット上のパネルによる調査
調査主体:株式会社ギフトモール オンラインギフト総研
回答人数:全国15歳〜59歳の男女2,250名(ソーシャルギフトの贈った・受け取った経験がある人)
※小数点以下の四捨五入により合計100%にならない場合があります。

出典元: 株式会社ギフトモール オンラインギフト総研(株式会社ギフトモール)プレスリリース