
株式会社ZOZOが運営するファッションコーディネートアプリ「WEAR by ZOZO」は、10月15日(水)から新機能「着回し提案」を導入することを発表しました。この新機能では、ファッションに特化したAIがユーザーの好みに合わせた着回しを提案するだけでなく、「体型の悩み」を登録することで、より個人に寄り添ったパーソナライズされた提案が可能になります。
新機能「着回し提案」では、ユーザーが特定のアイテムを選択すると、ファッション特化型AIがその人の好みに合わせた着回しコーディネートを提案します。さらに「体型の悩み」情報を登録することによって、一人ひとりに最適化された、よりパーソナライズされたコーディネート提案を受けることができるようになりました。
この「着回し提案」機能で使用される画像は、WEARに登録されている1,400万件を超えるコーディネート画像を活用しています。これにより実際の着用イメージが想起しやすいだけではなく、ZOZOTOWNの商品データとも連携しているため、気に入ったアイテムをそのまま購入することも可能です。また、この提案機能には「niaulab by ZOZO」(以下、似合うラボ)で培われた独自の知見やノウハウが活かされています。

この記事の目次
似合うラボの知見を活かしたAIコーディネート
似合うラボでは、約2年半にわたりZOZO独自のAIとプロのスタイリストによる超パーソナルスタイリング体験を通じて、「似合う」に関するデータを多角的に分析してきました。これらの分析から得られたデータの特徴量をWEARのコーディネート画像に付与することで、ユーザーの好みや体型の悩みに合わせて最適なコーディネートを提案できるようになりました。
さらに、似合うラボの知見を生成AIによる説明文生成にも活用することで、ジャンルの特徴や体型カバーのロジックを踏まえた「着回し提案」を実現しています。これにより、コーディネートのポイントを解説できるようになり、ユーザーは自分に合った着こなしをより具体的にイメージできるようになります。
体型の悩みに寄り添うファッション提案
ZOZOが実施したアンケートによると、ユーザーの約88%が何らかの体型の悩みを抱えていることが明らかになりました。その中で半数以上はオンラインで洋服を購入する際に体型の悩みを意識しており、「ノースリーブを着たいが二の腕が気になる」「背が低くコート丈に違和感がある」といった理由から、好きな洋服に挑戦できなかった経験を持つことも確認されています。
ファッションを楽しむためには、悩みを理由に好きな洋服を諦めるのではなく、着こなし方を工夫することが重要です。今回の新機能は、そうした「自分らしいファッション」を後押しする目的で開発されました。

「似合う」を構成する4つの要素
ZOZOでは、現時点で「似合う」を構成する要素として「ジャンル」「味付け」「与えたい印象」「体型の悩み」の4つを特定しています。これらの要素は人それぞれ異なり、これらを組み合わせることでその人ならではの「似合う」が見つかることが、似合うラボでのデータから明らかになっています。
昨年導入された「ジャンル」に加え、今回新たに「体型の悩み」を掛け合わせることで、ユーザー一人ひとりに寄り添ったコーディネート提案が可能となりました。今後は、「似合う」を構成する残りの要素である「味付け」「与えたい印象」を提案する機能の導入も予定されており、よりパーソナライズされた「似合う」の提案をWEAR上で実現していく予定です。
ZOZOは、ZOZOTOWN・WEAR・似合うラボなどで得た膨大なデータを活用し、ファッションに特化したZOZO独自の対話型AIエージェントの開発も進めています。これからも、より多くのユーザーに新しいファッション体験を届けることで、「ファッションを『買う』ならZOZO」から「ファッションの『こと』ならZOZO」へと進化し続けることを目指しているとのことです。
着回し提案機能の使い方

アプリを初めて起動すると、ファッションジャンル診断画面が表示されます。ユーザーはここで好みのスタイルを5枚以上選択します。その結果に基づいて、AIがユーザーの好みを数値化した「ジャンル」を表示します。
その後、コーディネート画面から特定のアイテムとカラーを選択すると、AIがユーザーの好みのジャンルに合わせて、そのアイテムを活用した着回しをコーディネート画像とテキストで紹介します。さらに「体型の悩み」を登録することで、ユーザーの悩みを解消するコーディネートを提案してくれます。
ファッションコーディネートアプリ「WEAR by ZOZO」とは
「WEAR by ZOZO」は、1,900万ダウンロードを突破した日本最大級のファッションコーディネートアプリです。幅広いジャンルのユーザーによる1,400万件以上の投稿から、AIによる診断をもとに、ユーザーに「似合う」コーディネートや最新トレンドを探すことができます。
さらに、ノウハウ動画やメイク投稿、フルメイクAR機能で、メイクを含む豊富なファッション情報が入手可能です。WEAR公認のファッショニスタ「WEARISTA(ウェアリスタ)」は、参考にしやすい着こなしを提案し、ファッション業界を盛り上げるインフルエンサーとして活躍しています。
ZOZOは「似合う」に関する研究を通じて、ユーザー一人ひとりに最適化されたファッション体験を提供することで、ファッションをより身近で楽しいものにしていくことを目指しています。体型の悩みを解消し、自分らしいファッションを楽しめるよう、AI技術を活用した新しいサービスの開発を続けていくとのことです。
出典元:株式会社ZOZO プレスリリース