
CX改善プラットフォームを提供する株式会社Sprocket(本社:東京都品川区、代表取締役:深田 浩嗣)が、同社のデータ分析ツール「Sprocket Insights(スプロケット インサイツ)」にAIによる自動課題発見と施策提案機能をβ版として実装したことが発表されました。この新機能により、AIが分析結果から自動的に「課題と打ち手」を提案できるようになります。また、深掘りセッション分析やコンテンツ貢献度分析、アプリ分析などの分析メニューも拡充され、「次の一手を示すBI」として企業のデータドリブンな意思決定を強力にサポートするとのことです。
この記事の目次
機能強化に至った背景
「Sprocket Insights」は、2024年9月に提供が開始された生成AIを活用したWebサイト改善のためのデータ分析(BI)ツールです。導入企業からはPDCAサイクルの高速化や成果向上について高い評価を受けているとのことです。
しかしながら、データ分析結果を解釈し、それを具体的な施策へと落とし込むためには、依然として高度な分析スキルと経験が必要でした。また、企業のデジタルマーケティング活動がWebサイトからアプリケーションまで拡大する中で、より包括的な分析機能への要望が高まっていたといいます。
こうした背景から、Sprocket社は今回AIによる自動的な示唆出しと分析メニューの拡充を行い、データ分析の専門知識がなくても誰もが次の一手を導き出せるツールへと進化させたということです。
「AI課題発見&施策提案機能」の主な特長
自動的に課題と打ち手を提案
新たに実装された「AI課題発見&施策提案機能」は、Sprocket Insightsの「ロイヤルティ要因分析」「行動経路分析」「N1分析」といった各分析ダッシュボードに搭載されています。この機能は表示されているグラフやデータを生成AIが自動的に読み取り、データから読み取れる問題点や改善機会などの課題を特定します。さらに、Web接客やサイト改善、マーケティング施策などの具体的な打ち手も提案してくれるとのことです。

カスタムプロンプトによる柔軟な調整が可能
この新機能には、各企業のビジネス特性に合わせてAIの提案内容をカスタマイズできる「カスタムプロンプト」機能も搭載されています。この機能により、業界の特性や企業固有の課題に応じてAIコメントを最適化することが可能だといいます。
設定は即座に反映され、継続的な改善も行えるため、画一的なアドバイスではなく、各企業の状況に即した実用的な示唆を得ることができるとのことです。これにより、より的確な施策立案が可能になるとSprocket社は説明しています。

大幅に拡充された分析メニュー
今回の機能強化では、AIによる提案機能に加えて分析メニューも大幅に拡充されたとのことです。以下の3つの新機能が追加され、より多角的なデータ活用をサポートします。
深掘りセッション分析
この機能では、セッションベースでユーザー行動を階層的に分析することができます。時系列、流入元、ページURL、訪問回数など、さまざまな切り口で深掘りが可能です。また、ドリルダウン機能によって直感的な詳細分析を行うことができるため、ユーザー行動をより詳細に把握できるようになります。
コンテンツ貢献度分析
コンテンツ貢献度分析は、ページ内のコンテンツ単位でコンバージョン行動への貢献度を可視化する機能です。従来のヒートマップを超える詳細なページ内分析によって、コンテンツごとのコンバージョン貢献度、閲覧数、クリック数を把握することができます。これにより、ランディングページや商品詳細ページなどの最適化に役立てることができます。視覚的にわかりやすいインターフェースも特徴の一つだということです。
アプリ分析
アプリ分析は、モバイルアプリケーションの利用状況やユーザー行動を分析するための新機能です。アプリ内でのユーザー行動を詳細に可視化することで、Webサイトとアプリを統合した包括的な顧客理解を実現します。また、プッシュ通知やアプリ内接客の効果測定にも対応しているため、クロスチャネルでのマーケティング活動の評価も可能になるとのことです。
データドリブンな意思決定の民主化を目指して
今回の機能強化により、Sprocket Insightsは単なる分析ツールから「次の一手を示すBI」へと進化したと同社は説明しています。従来は数時間かかっていた分析作業が数分で完了するため、施策立案の効率化にもつながるとのことです。
さらに、AIが具体的な打ち手を提案することで企画検討時間が削減され、データに基づいた最適な施策を選定できるようになります。これにより、ROIの向上といった成果の最大化も期待できるでしょう。データ分析の民主化を通じて、より多くの企業が効果的なデータ活用を実現できるようになるとSprocket社は述べています。
CX改善プラットフォーム「Sprocket」について
Sprocketは、MA・CDP・BIなどの機能を併せ持つ、複数のプロダクトからなるCX改善プラットフォームです。データから顧客理解を深め、顧客一人ひとりに合わせたコミュニケーションを取ることで、CXの全体最適を実現するとのことです。

株式会社Sprocketについて
株式会社Sprocketは、「テクノロジーで、人と企業が高め合う関係を作る」をミッションに掲げ、企業のマーケティング活動を支援しています。顧客接点の全体最適化ニーズに応えるプラットフォームと、PDCAサイクルを確実に回すための伴走支援をセットで提供することで、企業固有の課題に向き合い、成果創出にコミットしているとのことです。
名 称:株式会社Sprocket(英文社名 Sprocket Inc.)
設 立:2014年4月
所在地:〒141-0031 東京都品川区西五反田7-24-4 K.U.ビル6階
事業内容:CX改善プラットフォーム「Sprocket」の開発・運用とコンサルティングによる成果創出コミットメントサービスの提供
代表者:深田 浩嗣(ふかだ こうじ)
出典元: 株式会社Sprocket プレスリリース