調査結果:サブスクリプションサービスは約8割が利用、月額2,000円以下が主流 - 利用者の見直し実態も明らかに

デジタルマーケティングを手がける株式会社バリューファースト(本社:神奈川県横浜市、代表取締役:佐野 聡士)が運営する「ゼニエモン」は、10代以上の男女400名を対象としたサブスクリプションサービスの利用実態に関するアンケート調査を実施したことを発表しました。この調査では、サブスクリプションサービスの普及率や月額料金、利用状況などの実態が明らかになっています。

【調査概要】

調査期間:2025年7月24日~2025年8月7日

調査機関:自社調査

調査対象:クラウドワークスに登録している10代以上の男女

有効回答数:400件

調査方法:クラウドワークスによるインターネット調査

回答者の約8割がサブスクリプションサービスを利用している

Q.現在、「サブスクリプションサービス」を利用していますか?

「現在、サブスクリプションサービスを利用していますか?」という質問に対して、調査に参加した回答者の79.0%が「利用している」と回答していることが明らかになりました。

特に注目すべき点として、20代の回答者においては92.0%という非常に高い普及率を示しており、若年層を中心にサブスクリプションモデルが広く浸透していることがわかります。

サブスクリプションサービスとは、商品やサービスを一度購入するのではなく、定額料金を支払って「利用する権利」を購入するビジネスモデルの総称です。通常の物販のような都度払いではなく、月単位や年単位などの定額制で商品・サービスを継続的に利用できる形態となっています。

このビジネスモデルは音楽や動画配信サービスから始まり、現在ではソフトウェア、食品、衣料品、さらには自動車まで、私たちの生活のあらゆる場面に広がっています。定額制の料金体系により、利用者は予算管理がしやすくなるというメリットがあります。

サブスクにかかる毎月の料金は「2,000円以下」が最も多い

Q. 毎月、サブスクリプションサービスに合計でどのくらいお金を使っていますか?

「毎月、サブスクリプションサービスに合計でどのくらいお金を使っていますか?」という質問では、最も多かった回答は「2,000円以下」という結果でした。

この調査結果から、多くの回答者がサブスクリプションサービスに対して、比較的手頃な金額で利用していることが明らかになりました。これは、無料トライアル期間だけを活用していたり、基本的な機能のみを提供する低価格プランを選択しているユーザーが多い可能性を示唆しています。

また、サブスクリプションサービスへの支出が家計の負担になることを避けるため、利用頻度の高いサービスに絞って契約を管理し、全体の支出を抑制している利用者も多いと考えられます。複数のサブスクリプションを契約することで、気づかないうちに月々の支出が膨らんでしまうことを防ぐため、慎重に選別しているユーザーが多いようです。

現在、多くの企業がサブスクリプションモデルを導入しており、消費者は様々な選択肢から自分のニーズに合ったサービスを選ぶことができるようになっています。価格帯も多様化しており、無料プランから数百円程度の低価格帯、数千円の中価格帯、さらには高機能・高付加価値を提供する高価格帯まで幅広く展開されています。

契約してからほとんど利用していないサブスクは「ない」?

Q. 現在、契約しているサブスクリプションサービスの中で、ほとんど利用していないものはありますか?

「現在、契約しているサブスクリプションサービスの中で、ほとんど利用していないものはありますか?」という質問に対して、「ある」と回答した方はわずか7.75%にとどまりました。

さらに、利用していないサブスクリプションサービスに毎月いくら支払っているかを尋ねたところ、「1000円以下」と回答した方が61.29%を占めていることも判明しました。

近年、様々なメディアやSNSでは"無駄なサブスク"に関する話題がよく取り上げられています。しかし、今回のアンケート結果では、実際には「無駄なサブスクはない」という意見が大多数を占めていることが明らかになりました。

この結果は、消費者が自分のニーズに合わせてサブスクリプションサービスを選別し、実際に利用価値があるものだけを契約しているという合理的な消費行動を反映しているといえるでしょう。無駄なサブスクリプションを持っているという一般的なイメージとは異なり、多くの消費者は自分のサブスクリプション契約を適切に管理していることがわかります。

"無駄なサブスク"を解約しない理由とは?

Q. 利用していないサブスクリプションサービスを解約しない理由は何ですか?

今回の調査では、「ほとんど利用していないサブスクがある」と回答した方に対して、解約しない理由についても詳しく質問しています。

その結果、最も多かった回答は「たまに利用している」というものでした。この結果から、利用頻度は低いものの、必要な時に利用できる状態を維持しておきたいという心理が働いていることがわかります。

少額のサブスクリプション料金であれば、時々使用するためだけに契約を継続している方が、解約後に再契約する手間やコストを考慮すると、合理的な選択だと判断するユーザーが多いと考えられます。

また、「解約の手続きが面倒」「解約方法がわからない」といった理由で契約を継続しているケースもあるかもしれません。サブスクリプションサービスによっては、解約手続きが複雑に設計されていたり、わかりにくい場所に解約ボタンが配置されていることもあります。

このように、サブスクリプションサービスを解約しない背景には、単純に利用頻度の問題だけではなく、将来的な利便性や再契約の手間、解約手続きの煩雑さなど、様々な要因が複雑に絡み合っていることが示されています。

サブスクの契約状況を1年以上見直していない人は約3割

Q. 現在のサブスクリプションサービスの契約状況について、どのくらいの頻度で見直していますか?

「現在のサブスクリプションサービスの契約状況について、どのくらいの頻度で見直していますか?」という質問では、最も多かった回答は「1年以上見直していない」という結果でした。

しかし、調査結果を詳しく分析すると、回答者の半数が1年以内にサブスクリプションサービスの契約状況を見直していることも明らかになっています。これは、多くの利用者が定期的に自分のサブスクリプション契約を確認し、必要性を評価していることを示しています。

この結果は、サブスクリプションサービスへの支出が負担に感じている利用者が、定期的に契約状況を確認し、無駄な支出がないよう家計管理を行っていることを示唆しています。特に、複数のサブスクリプションサービスを利用している場合、それぞれの料金と利用頻度を定期的に見直すことで、家計への影響を最小限に抑える工夫をしているユーザーが少なくないようです。

サブスクリプションサービスは便利である一方、「定額制」というシステム上、利用頻度が低下しても自動的に料金が発生し続けるというリスクがあります。そのため、定期的な見直しは賢い消費者にとって重要な習慣といえるでしょう。

調査結果のまとめ

・回答者の約8割がサブスクリプションサービスを利用しています

・サブスクにかかる毎月の料金は「2,000円以下」が最も多いです

・サブスクの契約状況を1年以上見直していない人は約3割です

今回実施されたアンケート調査では、サブスクリプションサービスの利用実態と、不要なサブスクリプションサービスの見直し状況について詳細に調査が行われました。調査結果からは、サブスクリプションモデルが広く普及している一方で、多くの利用者が計画的かつ合理的に利用していることが明らかになっています。

サブスクリプションサービスが広く普及している背景には、消費者の価値観が「1つのものを長期間使い続ける」という考え方から、「状況に応じて使いやすいものを利用する」という方向へと変化していることが挙げられます。所有することよりも、必要な時に必要なサービスにアクセスできる柔軟性を重視する傾向が強まっているのです。

また、サブスクリプションサービスの多様化により、消費者は自分のライフスタイルや予算に合わせて、様々なサービスを選択できるようになりました。音楽や動画配信サービスのように月額数百円から利用できるものから、高機能なソフトウェアや特典付きの会員サービスなど、幅広い選択肢が提供されています。

たとえ少額であっても、月額料金で気軽に利用できることはメリットでもあり、同時にデメリットでもあることを十分に認識しておく必要があります。毎月自動的に料金が引き落とされるため、利用していないサービスがあっても気づきにくいというリスクがあります。

サブスクリプションサービスを効果的に活用するためには、定期的に契約状況を見直し、本当に必要なサービスだけを選別して利用することが重要です。また、無料トライアル期間の終了日をカレンダーに記録しておくなど、計画的な管理も有効でしょう。

今回の調査結果から、多くの消費者がサブスクリプションサービスを利用する際には、コストパフォーマンスを重視し、慎重に選択していることがわかります。サブスクリプションモデルは今後も拡大していくと予想されますが、消費者側も賢く利用するためのリテラシーを高めていく必要があるでしょう。

ゼニエモンでは、今回のアンケート調査結果についてさらに詳細な情報を公開しています。また、カードローンなど、人には相談しにくいお金の悩みを解決するための情報も豊富に提供されています。

出典元:株式会社バリューファースト「ゼニエモン」プレスリリース

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