クロスマが「BOSS」とAPI連携開始、外部倉庫RSLを通じた24時間365日の自動出荷が可能に

株式会社IZUMI(本社:東京都中央区京橋、代表取締役:藤本卓治)が提供するECサイト運営支援サービス「クロスマ」が、ネットショップ一元管理システム「BOSS」とのAPI連携を開始したことが発表されました。この連携により、BOSSが接続する外部倉庫「RSL」を通じて、24時間365日体制での自動出荷が実現可能となります。

この連携によって、クロスマユーザーは複数ECモールの受注情報をBOSSに自動連携し、RSLを通じた自動梱包・発送が可能になります。さらに、送り状番号や出荷日の情報も自動でクロスマに戻るため、出荷完了メールの送信やモールステータスの更新も自動化され、ECサイト運営の大幅な効率化が期待できます。

株式会社IZUMI

EC業界における自動化の重要性

近年、電子商取引(EC)市場は急速に拡大を続けており、多くの事業者が複数のECモールで販売活動を行っています。その一方で、複数プラットフォームでの出品管理、在庫管理、受注処理、出荷作業などの業務は煩雑化し、運営者の大きな負担となっています。

特に物流面においては、注文から出荷までのリードタイムの短縮が顧客満足度に直結するため、迅速かつ正確な対応が求められます。しかし、手作業による対応には限界があり、特に注文が集中する時期には遅延やミスが発生するリスクも高まります。

このような背景から、EC業界ではシステムによる業務の自動化・効率化が急速に進んでいます。今回のクロスマとBOSSのAPI連携も、この流れを促進する重要な取り組みといえるでしょう。

BOSSとは

BOSSは、複数のECサイトやオンラインショップを一元的に管理できるシステムです。ネットショップの運営において発生する様々な業務を効率化する機能を備えており、在庫管理から出荷指示まで包括的な管理を可能にします。

特に、外部倉庫「RSL」との接続機能を持つことで、RSL経由での24時間365日自動出荷を実現しています。これにより、ECサイト運営者は出荷作業にかかる時間や人的リソースを大幅に削減することができます。

BOSSを導入することで、受注から出荷までのプロセスが自動化され、ヒューマンエラーの削減や業務効率の向上、顧客満足度の向上などの効果が期待できます。多くのECサイト運営企業が抱える物流面での課題解決に貢献しているシステムです。

BOSSの主な機能としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 複数ECモールからの受注データの一元管理
  • 在庫情報の一元管理と自動更新
  • 出荷業務の自動化・効率化
  • 売上データの分析・レポート機能
  • 外部倉庫・物流システムとの連携機能

クロスマ × BOSSでできること

クロスマとBOSSのAPI連携により、ECサイト運営者は以下のような一連の自動化されたワークフローを実現することが可能になります。

  1. 受注情報の自動連携 - クロスマで取得した各モールからの受注情報が自動でBOSSに連携されます。これにより、複数のECモールからの注文情報を一元的に管理することができます。手動での情報転記が不要となり、作業時間の短縮とミスの防止につながります。
  2. 自動出荷指示 - BOSSからAPIを通じてRSL(外部倉庫)に対して出荷指示が自動的に行われます。手動での出荷指示作業が不要となり、指示漏れや人的ミスを防止します。また、24時間体制で出荷指示が可能となるため、夜間の注文も翌日には出荷されるようになります。
  3. 自動梱包・発送 - RSLでは受け取った出荷指示に基づいて、商品の梱包から発送までを自動で行います。24時間365日体制での出荷が可能となるため、深夜や休日の注文にも迅速に対応できます。人手に依存しない自動化されたプロセスにより、繁忙期でも安定した出荷対応が可能になります。
  4. 出荷情報の自動連携 - 送り状番号や実際の出荷日などの情報が自動的にクロスマに戻され、顧客への出荷完了メールの送信やECモール上の注文ステータス更新も自動的に行われます。これにより、顧客は常に最新の配送状況を確認することができ、「いつ商品が届くのか」という問い合わせも減少します。

このような一連の自動化されたプロセスにより、クロスマユーザーは「手間をかけずに商品を発送できる」という理想的な体験を実現できるようになります。特に受注量が多いECサイト運営者にとって、この自動化は大きな業務効率化をもたらすでしょう。

さらに、出荷業務の自動化によって生まれた時間やリソースを、マーケティングや商品開発など、ビジネス成長のためのより戦略的な業務に振り向けることが可能になります。

想定される導入効果

クロスマとBOSSの連携による自動化システムを導入した場合、以下のような効果が期待できます。

  • 人件費の削減 - 出荷作業にかかる人員を最小限に抑えることが可能になります。特に繁忙期における臨時スタッフの採用・教育コストを削減できます。
  • 出荷スピードの向上 - 24時間体制での自動出荷により、注文から出荷までの時間を大幅に短縮できます。これにより顧客満足度の向上につながります。
  • ミスの減少 - 手作業による転記ミスや出荷ミスを防止できるため、返品・交換などの対応コストを削減できます。
  • 業務の標準化 - 人の判断に依存しない自動化されたプロセスにより、常に一定品質のサービスを提供できます。
  • スケーラビリティの確保 - 受注量が増加しても、システムが自動的に対応するため、成長に合わせた柔軟な対応が可能です。

特に年末商戦やセール期間など、注文が集中する時期においては、この自動化システムの効果が顕著に現れるでしょう。従来であれば残業や臨時スタッフの増員で対応していた繁忙期も、システムの自動化により安定した運用が可能になります。

クロスマとは

クロスマは、ECサイト運営者のためのマルチチャネル一括出品・在庫連携サービスです。Amazonへの出品商品を、楽天市場、Yahoo!ショッピング、au PAY マーケット、メルカリShops、Qoo10、Shopifyなど、複数のECモールへわずか2クリックで一括出品することができます。

単にマルチチャネルへの出品だけでなく、クロスマでは以下のような多彩な機能を提供しています。

  • 在庫連携 - 各モールの在庫情報を自動で連携・更新することで、在庫切れや過剰在庫を防止します。複数モールで販売している場合でも、統合された在庫管理が可能です。
  • 受注処理の自動化 - 複数モールからの注文をまとめて管理し、処理を自動化します。注文確認から出荷指示までの一連の流れをスムーズに行えます。
  • FBAマルチチャネル連携 - Amazonのフルフィルメント・バイ・アマゾン(FBA)を他のモールの商品発送にも活用できます。Amazonの物流網を最大限に活用することで、配送の効率化が図れます。
  • 外部サービス連携 - STOCKCREW、Mimosaなどの外部サービスとも連携し、さらなる業務効率化を実現します。今回のBOSS連携もその一環として位置づけられます。
  • 自動メール配信 - 注文確認や出荷通知など、顧客とのコミュニケーションも自動化できます。テンプレートを活用することで、統一されたメッセージを効率的に配信できます。

これらの機能により、物販・ネットショップ運営にかかる日々の作業時間を大幅に削減することが可能です。特に複数のECモールで販売を行っている事業者にとって、商品情報や在庫情報の管理、受注処理などの煩雑な業務を自動化できることは大きなメリットとなります。

クロスマは定額制のWEBサービスとして提供されており、導入コストを抑えながらECサイト運営の効率化を図ることができます。特にAmazonを主軸に複数のECモールでの販売を展開したい事業者にとって、強力な支援ツールとなるでしょう。

今回の連携の意義とメリット

クロスマとBOSSのAPI連携は、ECサイト運営における「受注」と「出荷」のプロセスをシームレスにつなげる重要な進化といえます。この連携により、以下のようなメリットが期待できます。

  1. 24時間365日の自動出荷体制の確立 - 夜間や休日を含め、常に最新の受注情報に基づいた出荷が可能になります。これにより顧客の待ち時間を短縮し、満足度向上につながります。昼夜を問わず注文が入るEC業界において、この常時対応体制は大きな競争優位性となります。
  2. 人的リソースの削減 - 受注から出荷までの一連のプロセスが自動化されることで、人手による作業が大幅に削減されます。特に繁忙期における人員確保の課題解決に貢献します。また、単純作業から解放されたスタッフをより創造的・戦略的な業務に配置転換することも可能になります。
  3. ミスの防止 - 手作業による出荷指示や情報転記などのプロセスを排除することで、ヒューマンエラーを防止し、高い精度での業務遂行が可能になります。これにより、誤出荷などによる返品・交換の手間やコスト、顧客満足度低下のリスクを軽減できます。
  4. スケーラビリティの向上 - 受注量が急増した場合でも自動化されたシステムが対応するため、ビジネスの急成長にもスムーズに対応できます。季節変動や突発的なプロモーションによる受注増にも柔軟に対応できる体制を整えることができます。
  5. データの一元管理と活用 - 受注から出荷までの一連のプロセスがデジタル化・自動化されることで、貴重なデータが蓄積されます。これらのデータを分析することで、需要予測や在庫最適化、配送効率の改善などに活用することができます。

このようなメリットにより、ECサイト運営者は物流面の課題を解決しながら、より付加価値の高いビジネス活動に注力することが可能になります。特に小規模なECサイト運営者にとっては、限られたリソースを最大限に活用する機会となるでしょう。

今後の展望

クロスマとBOSSのAPI連携は、ECサイト運営の自動化・効率化における重要なステップですが、今後さらなる進化が期待されます。例えば、以下のような展開が考えられるでしょう。

  • AIによる需要予測と自動発注 - 過去の販売データをAIが分析し、需要を予測。それに基づいた自動発注や在庫最適化が実現する可能性があります。
  • より多様な倉庫・物流サービスとの連携 - RSL以外の外部倉庫や物流サービスとも連携を拡大し、より柔軟な物流体制の構築が期待されます。
  • 国際配送への対応強化 - 越境ECの需要増加に対応し、国際配送にも対応した自動出荷システムの拡充が考えられます。
  • データ分析機能の強化 - 蓄積された受注・出荷データをより高度に分析し、経営判断に活用できるインサイトを提供する機能の充実が期待されます。

このようなさらなる進化により、ECサイト運営はますます効率化・高度化していくことでしょう。クロスマとBOSSの連携は、そうした未来への重要な一歩といえます。

株式会社IZUMIについて

株式会社IZUMI

「クロスマ」はAmazonを起点とした複数モールへの同時出品、自動での価格・在庫変更、各モールの受注のマルチチャネル自動連携を強みとする、定額制WEBサービスです。
WEBサイト : https://crossma.jp
所在地:東京都中央区京橋1丁目6-12 NS京橋ビル5F
代表者:代表取締役 藤本 卓治

出典元: 株式会社IZUMI プレスリリース

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