
株式会社Shirofuneが、広告運用自動化ツール「Shirofune」(シロフネ)のAIクリエイティブ改善ツール「I'm Creative」(アイムクリエイティブ)に新機能を追加したことを発表しました。この新機能により、ユーザーが過去の広告配信実績から成功・失敗パターンや良しあしの傾向を自動で分析・抽出し、具体的なナレッジレポートを出力できる「傾向分析レポート」において、新規で制作するクリエイティブの構成案をコンセプトと画像で確認することが可能になったとのことです。
これまでは実際に配信したクリエイティブをベースとした改善案の提示のみでしたが、今回の機能追加により、改善案を踏まえた新規クリエイティブ制作に向けた構成案も提示できるようになっています。
この記事の目次
3つのコンセプトごとに3タイプ、合計9つのバリエーションある新規構成案を提示
新規クリエイティブ構成案は、3つの異なるコンセプトごとに3タイプずつ、計9種類が提示されるとのことです。同社によれば、この構成案を基にすることで、全体構成の検討に時間をかける必要なく、画像生成ツールやプレゼン作成資料などで画像をトレースし、ロゴ画像やテキストを調整するだけで改善策を反映したクリエイティブ画像を作成することができるとされています。
大量のクリエイティブ分析で培ったパターン認識技術を基に実用化
分析レポートでは、Shirofuneが大量のクリエイティブ分析で培った独自のパターン認識技術を活用しているとのことです。単発の広告分析では発見できない、大量データから浮かび上がる統計的に有意な成功法則を、実用的なレポート形式で提供しています。従来の「1本ずつ分析」から「100本などを大量のクリエイティブを一括で傾向分析」することが可能になり、広告運用業界におけるデータ活用の新たなスタンダードを確立することを目指しているそうです。
特徴① 3つの選択だけで過去配信した広告クリエイティブの実績を一括分析
従来の個別クリエイティブ分析とは異なり、「分析期間」「対象範囲」「評価指標(CPA・CVR・CTRなど)」の3つを選択するだけで、ユーザーの過去の配信実績を一括分析することができるとのことです。数十〜100本規模の大量データから統計的に信頼性の高い成功・失敗パターンを自動抽出し、偶然の成果に惑わされない再現性の高い制作ナレッジを提供するとされています。
特徴② 完全自動選定による客観的なパターン発見
どの広告クリエイティブが「成功」「失敗」にあたるかの判定も、指定された評価指標に基づいてAIが完全自動実行するとのことです。人間の主観や思い込みを排除した客観的なデータのみから、真に効果のある要素・避けるべき要素を科学的に特定します。代理店の場合、クライアントへの提案根拠として、データに裏付けられた説得力の高い制作戦略を提示することが可能だと説明されています。
特徴③ 制作現場で即活用できるナレッジ形式で出力
分析結果は抽象的な数値ではなく、デザイナーやディレクターが明日から使える具体的な制作指針として出力されるそうです。「CTRが1.2%向上」ではなく「職種名は画面上部に大きく配置する」といった実践的なコツとして言語化し、次回制作時のチェックリストや品質基準として即座に活用することが可能とのことです。
【レポートイメージ】
パフォーマンスが良い広告の傾向値
パフォーマンスが悪い広告の傾向値
具体的改善案(構成案)
「I'm Creative」について
「I'm Creative」は、広告運用ツール「Shirofune」のAIクリエイティブ改善ツールです。運用型広告の動画・静止画広告クリエイティブをAIが解析し、パフォーマンス差の要因を定量的に分析し、それを踏まえた改善案を自動で出力することができるとのことです。
これによりクリエイティブPDCAからの大幅なパフォーマンス改善、及びプランニング経験が浅いメンバーでもプロレベルの分析・改善が可能になります。またAI分析のプロセス・結果がすべてデータ及びテキストで出力されるため、分析・改善アクションがブラックボックス化せず、ナレッジを蓄積していくことが可能になるとされています。
Shirofuneについて
Shirofuneは「1日10分でプロ品質の広告運用」を実現する、広告運用自動化ツールです。広告運用が未経験の方でも、簡単操作で広告の出稿から最適化まで、ワンストップで実現できるとのことです。運用領域に加え、AIを活用したクリエイティブ(動画/静止画)の分析から改善も可能になりました。また、CRM/ECプラットフォームなどのデータを統合しLTVをベースにした広告運用を可能にするなど、運用に精通した人がさらに高度な広告運用を行うための機能も提供しているそうです。
運用に関わる各種業務を自動化することで、広告業務に関わる生産性の大幅な改善を実現するとされています。現在13,000を超えるアカウントがShirofuneを通じて運用が自動化されており、上場企業から成長企業の広告主様の自社運用の支援をはじめ、大手広告代理店様の社内運用業務の基幹システムとしての採用など、幅広く活用されているとのことです。
2023年2月からは海外展開も開始し、北米をはじめオーストラリアなどでもShirofuneを導入する企業が増加しているとのことです。2025年4月には全米広告主協会主催の『2025 ANA Marketing Technology Innovator of the Year Awards』でShirofune代表の菊池氏が年間最優秀賞となる「GOLD」を受賞したことも発表されています。
【会社概要】
代表:菊池満長
事業内容:広告運用自動化ツール「Shirofune」の開発・提供
設立:2014年10月
所在地:〒103-0023 東京都中央区日本橋本町1-8-13 日本橋滄浪閣ビル4F東
URL:https://shirofune.com
出典元:株式会社Shirofune プレスリリース