Hakuhodo DY ONEと日本テレビ、プログラマティック取引によるテレビCMのバイイングを開始 - 「WISE Ads」と「AdRM-Exchange」連携で新たな広告配信モデルを構築

株式会社Hakuhodo DY ONE(東京都港区、代表取締役会長:田中雄三、代表取締役社長:小坂洋人)は、同社が提供する広告配信サービス「WISE Ads」と日本テレビ放送網株式会社(東京都港区、代表取締役社長執行役員:福田博之)の「アドリーチマックス プラットフォーム」の基盤サービス「AdRM-Exchange」を連携し、2025年7月よりプログラマティック取引によるテレビCMの販売(バイイング)を開始することを発表しました。配信は8月放映分のテレビCMからの予定となっています。

「WISE Ads」では、配信前の0次分析から分析結果を踏襲したターゲティング、そして配信後のレポーティングまでを一貫して行うことができます。また、従来の地上波テレビでは困難だった高速PDCAを、「WISE Ads」接続済みのインターネット広告を横断して実現することが可能になるとのことです。

さらに、博報堂DYグループが推進する広告メディアビジネスの次世代型モデル「AaaS」と連携することで、テレビCMとインターネット広告を統合したよりリッチな分析機能を提供し、広告主企業のメディア広告効果の最大化および事業目標の達成に貢献していくと同社は説明しています。

「AdRM-Exchange」とは

「AdRM-Exchange」は、日本テレビが開発を進める「アドリーチマックス プラットフォーム」のサービスの一つで、テレビCMにおいてインターネット広告と同様のリアルタイムなプログラマティック取引を実現するものです。具体的には、テクノロジー活用によってリードタイムを圧縮し、放送当日の直前まで、発注やクリエイティブ変更が行えるようになります。

また、GRP等のテレビ独自の指標ではなく、インプレッション等のインターネット広告で用いられる指標でテレビCM広告の購入が可能となります。シンプルな商品設計により、広告の投資対効果が分かりやすく、インターネット広告との比較も容易になるとのことです。

このような特長から「AdRM-Exchange」と連携することで、地上波テレビCMにおいても、SSPやDSPが持つ多種多様なデータを活用したリアルタイムな入札形式の取引が可能となります。

「WISE Ads」の概要

「WISE Ads」は、生活動線上のあらゆるデジタルタッチポイントに広告を配信できるHakuhodo DY ONEの広告配信サービスです。主要な広告配信プラットフォームやSSPと連携しているため、Webメディアのみならず、SNSやニュース・動画(OTT)・音声配信プラットフォーム、メタバース空間、屋外・屋内のデジタルサイネージ(DOOH)などへの配信が可能とされています。ターゲティングと配信先を目的に応じて最適化することで、リーチの最大化と広告効果の最適化を実現します。

このたび、「WISE Ads」が日本テレビの「AdRM-Exchange」と連携したことにより、地上波テレビ枠へのプログラマティック取引が可能となりました。これにより、これまでデジタル領域において生活者の多様な接点をカバーしてきた「WISE Ads」が、最大規模のリーチ系メディアである地上波テレビを新たに配信先として加え、オンライン・オフラインを横断する、真に一体的な広告配信プラットフォームへと進化を遂げたとのことです。

地上波テレビとTVerなどのOTTやDOOHとの連動配信、さらにはテレビCM放映後にWebメディア上で追加接触を設計するなど、テレビとデジタルの境界を越えた横断的な配信が可能となります。また、インプレッション、間接CV、ブランドリフトといった指標を用いた、デジタル広告と同等の粒度によるテレビ広告の効果可視化にも対応していく予定だと発表されています。

サービスの特長(提供可能な機能)

テレビCMのデジタルバイイングを実現

「AdRM-Exchange」との接続により地上波テレビ枠をデジタル広告と同様にプログラマティックに買付可能になります。

最短で当日から放映可能なスピーディな運用

地上波テレビ枠の即時買付、放映位置の指定、素材差し替え、キャンセル対応など柔軟な運用体制を整備しているとのことです。

高度な事前分析による最適な枠設計

テレビ視聴ログデータ等を用いた0次分析に基づき、広告主のターゲット層に適した番組や枠を精緻に設計。従来のデモグラフィックにとどまらない戦略的プランニングを提供します。

多媒体連携による統合管理

TVerなどのOTTや、DOOH、音声メディアなどへの横断・連携配信によりテレビとデジタルの重複接触やインクリメンタルリーチの最大化が設計可能になります。また、テレビCM放映後にWeb面でのリターゲティング配信を行うことでコンバージョンの精度を高めるといった施策も提案可能とされています。

テレビCMの効果可視化

インプレッションやフリークエンシーはもちろん、間接CV、サイト来訪、ブランドリフト、検索リフトなどデジタルならではの粒度でテレビの効果測定が可能になるとのことです。

「AaaS」連携による高度な運用に向けて

博報堂DYグループは、広告主の広告効果最適化を通して事業成長に貢献する、広告メディアビジネスの次世代型モデル「AaaS」を提唱しています。「WISE Ads」および「AdRM-Exchange」との連携により、豊富なテレビ視聴ログなどのデータを活用した、より高度なプランニング、バイイング、モニタリングを一気通貫で提供することで、テレビCMとインターネット広告を統合した効果的・効率的な運用が実現できるとしています。

「AaaS」は、広告業界で長らく続いてきた「広告枠の取引」によるビジネス(いわゆる「予約型」)から「広告効果の最大化」によるビジネス(いわゆる「運用型」)への転換を見据えた、博報堂が提唱する広告メディアビジネスのデジタルトランスフォーメーションを果たす次世代型モデルです。なお、AaaSは博報堂の登録商標となっています。

今後の展望

今後もHakuhodo DY ONEは、「WISE Ads」の機能拡充やパートナー企業との連携強化を通じてサービスの更なる多角化を図り、企業のマーケティング活動の支援に取り組んでいくとしています。

株式会社Hakuhodo DY ONEについて

Hakuhodo DY ONEは、インターネット広告黎明期より培ったデジタル広告の知見とノウハウを活かし、統合的なデジタルマーケティングサービスを提供しています。マーケティング戦略立案力、クリエイティビティ、高度な運用力と技術開発力、媒体社・プラットフォーマーとの強固な関係性を強みとし、国内外のクライアント企業に対して、デジタル起点でのマーケティング戦略やテクノロジー活用を包括的に支援しています。

博報堂DYグループの「デジタルコア」として、グループ内のナレッジやリソースを集約し、高い専門性と提案力を併せ持つ企業として業界随一のデジタルマーケティング事業会社となることを目指しているとのことです。

クライアント企業にとって唯一の「ONE」の存在となるため常に挑戦・前進し、事業成長を支援するビジネスパートナーとして伴走することで、クライアント企業の持続的な成長と、企業価値向上に貢献していくと同社は述べています。

本社所在地: 〒107-6316 東京都港区赤坂5丁目3-1 赤坂Bizタワー
代表者: 代表取締役会長 田中雄三 代表取締役社長 小坂洋人
株主: 博報堂DYグループ100%
社員数: 3,172名(2025年4月1日時点)
創立: 2024年4月1日
事業内容: デジタルマーケティング全般にまつわる企画・コンサルティング・代行事業・投資事業

出典元:株式会社Hakuhodo DY ONE プレスリリース

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