AIR360株式会社(本社:東京都千代田区、CEO:フロラン・ドゥフォンティス)は、同社が提供するデジタル体験分析ツール「Air360」のShopifyアプリをリリースしたことを発表しました。このアプリにより、Shopifyストア運営者はウェブサイト上でのユーザー行動をより広範囲で詳細に分析できるようになり、より多くのデータを活用した施策が可能になるとのことです。

デジタル体験分析ツールAir360の概要

Air360のページ上分析機能
クリックでウェブサイトのパフォーマンスを分析できるAir360のページ上分析機能

Air360は、ウェブサイトを訪問するユーザーの行動を詳細に分析するためのデジタル体験分析ツールです。このツールの特徴は、ユーザーがウェブサイト上で感じるイライラや離脱の原因を簡単に特定し、分析できる点にあります。

サイト訪問者の快適なデジタル体験を実現するための改善点を明確にし、最終的にはコンバージョン率の向上につなげることができるとされています。特に重要なのは、トラフィック量を増やすことなく、既存の訪問者からより多くのコンバージョンを獲得することに特化している点です。つまり、集客コストを追加せずに売上を伸ばすための効果的なツールといえるでしょう。

Shopifyアプリが必要とされた背景

これまでShopifyストアでは、Air360などの分析ツールを活用する際に大きな課題があったと同社は説明しています。それは、重要なページ(特にチェックアウトページなど)でのトラッキングピクセルの使用が制限されており、顧客の行動データを十分に取得することが難しい状況だったとのことです。

この問題はAir360に限らず、多くの分析ツールが直面していた共通の課題でした。Shopifyの仕様上の制限により、ユーザー行動の全体像を把握することが困難だったようです。

今回リリースされたShopifyアプリによって、以下のような機能が新たに可能になったとのことです。

  • 全体でより多くの顧客イベントデータの取得が可能に
  • チェックアウトページなど、これまで制限されていたページでのユーザーアクションも追跡可能に

具体的に、以下のようなデータを新たに取得できるようになりました。

Shopifyストア上で新たに取得可能なデータ
Shopifyストア上で新たに取得可能なデータ

このアプリの導入により、既存の設定を変更することなく、これまでのトラッキングにおける大きな盲点を解消することができるとしています。特筆すべき点として、チェックアウトページでは引き続き「ページ上分析機能(OPA)」の使用はできないものの、ファネル分析やユーザーの行動経路、カスタムダッシュボード上でチェックアウト時のイベントを詳細に分析することが可能になったとのことです。

Shopifyアプリのダウンロード方法

同社によると、このアプリはShopify App Storeから簡単にダウンロードすることができます。対象となるのはShopifyおよびShopify Plusのストアを運営している事業者です。ただし、このアプリはAir360のユーザーのみが活用できるツールとなっていますので、ご注意ください。

Air360のShopifyアプリを導入することで、ECサイトのコンバージョン率改善に向けた詳細な分析が可能になります。サイト訪問者の行動パターンを深く理解し、ユーザー体験の改善ポイントを特定することで、結果的に売上向上につなげることができるでしょう。

AIR360株式会社について

AIR360株式会社は、デジタル体験分析ツール「Air360」の開発および販売を行っている企業です。2023年末に日本で設立された同社は、ヨーロッパのD2C企業から独立した経緯があります。

Air360はヨーロッパで誕生したプロダクトであり、Eコマース事業者をはじめ、サッカーチームやホテルなど、ヨーロッパの多くの企業のデジタル体験改善に活用されています。日本においても、ウェブサイトのユーザー体験向上とコンバージョン率改善を目指す企業に対して、効果的なソリューションを提供しているとのことです。

Air360のShopifyアプリ導入により、ECサイト運営者はユーザーの購買行動をより詳細に把握し、サイト設計や導線の最適化を進めることができます。特に、カート離脱率の高いECサイトにとっては、ユーザーがどこでつまずいているのかを正確に特定できるため、効果的な改善施策の立案が可能になるでしょう。

デジタルマーケティングにおいて重要なのは、ただ訪問者を増やすことではなく、訪問者の購買意欲を高め、コンバージョンにつなげることです。Air360はまさにその課題に焦点を当てたツールであり、今回のShopifyアプリのリリースによって、より多くのECサイト運営者がデータドリブンな意思決定を行う基盤が整ったといえます。

Air360に関する詳細情報

Air360に興味をお持ちの方は、公式サイトからデモのリクエストが可能です。実際のツールの使い方や機能について、詳しく説明を受けることができます。

出典元: AIR360株式会社 プレスリリース

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