
SMN株式会社(東京都品川区に本社を置き、代表取締役 執行役員社長の原山 直樹氏が率いる企業)が、2025年5月に全国地上波25局およびBS放送6局で放送されたテレビCMの放送回数について詳細な調査・集計を実施し、その結果を公表したことが明らかになりました。
この記事の目次
2025年5月度 商品別テレビCM放送回数ランキング発表
2025年5月の商品別テレビCM放送回数ランキングでは、興和の「シンクロンコーワ」が月間4456回の放送を記録し、堂々の1位となりました。2位にはアリナミン製薬の「アリナミンEXプラスα」が入り、3位にはIndeed Japanの「Indeed」が続く結果となっています。
ランキング全体を分析すると、アリナミン製薬や興和、明治といった製薬・健康関連企業のCMが上位に多く集中している傾向が明らかになっています。これらの企業は健康意識の高まりを背景に、積極的なCM展開を行っていることがうかがえます。
前月と比較した順位変動にも注目すべき特徴が見られます。例えば、RIZAPの「chocozap」は714ランクも上昇して11位に、また興和の「ザ・ガードコーワ整腸錠α+」は驚異の2436ランク上昇を果たし16位にランクインしています。一方で、ソニー損害保険のように前月から1ランク順位を下げた商品も確認されています。
ランキングには人材サービス、家具、フリマアプリ、旅行、ビール、ECサイト、保険、飲料など多岐にわたる業界の商品がランクインしており、テレビCMが現在も幅広い業界において重要なプロモーションツールとして活用され続けていることが示されています。
2025年5月度 エリア別テレビCM放送回数ランキングの詳細分析
エリア別のテレビCM放送回数ランキングでは、アリナミン製薬の「アリナミンEXプラスα」や興和の「シンクロンコーワ」、Indeed Japanの「Indeed」といった商品が複数の地域で上位にランクインしており、これらの企業が全国規模での大規模なCM展開を実施していることが明らかになっています。
各エリアの特徴も浮き彫りになっています。関東地域ではBUYSELLの「BUYSELL」が特に目立った放送回数を記録し、関西地域では興和の「シンクロコーワ」が強い存在感を示しています。名古屋エリアではニトリが際立った放送回数を達成するなど、地域ごとの特色あるCM戦略が展開されていることがわかります。BS放送においては、特定のターゲット層を意識したCMが上位を占める結果となっています。
これらのデータから、企業が地域特性や視聴者層を考慮した戦略的なCM展開を行っていることが読み取れます。全国規模での統一したブランディングと、地域特性に合わせたローカライズされたアプローチを併用する傾向が見られます。






調査手法と分析期間について
今回の調査は2025年5月1日から5月31日までの1か月間を対象期間として実施されたとのことです。調査対象は番組宣伝を除いた全国地上波25局およびBS放送6局で放送されたすべてのテレビCMとなっています。
調査手法としては、SMN株式会社が独自に開発した動画認識エンジンを活用したテレビCM自動認識システムを使用し、放送履歴情報を取得・分析しているとのことです。この先進的な技術により、大量のテレビCMデータを正確かつ効率的に処理することが可能となっているようです。
「テレビCMメタデータ」で提供可能な詳細情報
SMN株式会社が提供する「テレビCMメタデータ」サービスでは、以下のような詳細情報を取得することが可能だということです:
- 放映開始時間/終了時間
- テレビ局
- スポンサー名
- ブランド名
- 製品名/CM名
- 曲名/アーティスト名
- 出演者
これらの情報は、企業のマーケティング戦略立案や競合分析、メディアプランニングなどに活用できる貴重なデータとなっています。特に広告代理店やマーケティング部門にとって、効果的な広告戦略を構築する上で重要な指標となるでしょう。
SMN株式会社について
SMN株式会社は2000年3月に設立された企業で、ソニーグループで培われた高度な技術力をベースに、マーケティングテクノロジー事業を展開しています。同社は「技術力による、顧客のマーケティング課題の解決」を企業理念として掲げ、ビッグデータ処理と人工知能のテクノロジーを連携させながら継続的な進化を遂げているとのことです。
現在、同社はDSP「Logicad」、マーケティングAIプラットフォーム「VALIS-Cockpit」、テレビ視聴データ活用広告配信サービス「TVBridge」など多様なサービスを提供しており、企業のマーケティング課題に対する総合的なソリューションを実現しています。今回発表された「テレビCMメタデータ」もその一環として、広告主やメディア関係者に価値ある情報を提供しているようです。
SMN株式会社は今後も最先端のテクノロジーとデータ分析技術を駆使して、顧客企業のマーケティング課題解決を支援していくことを目指しているとのことです。
出典元:SMN株式会社プレスリリース