
KEEN株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:小倉一葉)が、株式会社コーセーが展開するスキンケアブランド「ONE BY KOSÉ(ワンバイコーセー)」に対して実施した界隈マーケティング施策の事例記事を公開しました。
この記事では、KEEN株式会社が提供するSNS上の"界隈(かいわい)"を起点とした分析・リストアップ・関係構築支援のサービスを、ONE BY KOSÉのクチコミ施策においてどのように導入し、プロモーションに活用したかが紹介されています。
本施策では、従来のインフルエンサーマーケティングで重視されがちなフォロワー数ではなく、特定のテーマに対する"熱量"を持つユーザーグループに着目し、ブランドへの共感を醸成する取り組みが行われました。
この記事の目次
フォロワー数ではなく"熱量"を重視した施策で、ブランドへの共感を醸成

今回の取り組みでは、導入美容液「セラムヴェール ディープリペア」と「セラム シールド」を中心に、SNS上で「薄肌界隈」と呼ばれるユーザーグループに焦点を当てたとのことです。KEEN株式会社が独自に開発した分析手法を用いて、インフルエンサーに対するギフティングと座談会を実施しています。
インフルエンサー選定においては、KEEN株式会社独自のAIスコアリング技術を活用し、「スキンケア界隈」の中でも特につながりの強い複数の小規模コミュニティ(界隈)を特定したそうです。それぞれの界隈において、高い信頼を獲得しているインフルエンサーを可視化することに成功しています。
AIスコアリングの判定基準には、KEEN株式会社が独自に定義した9つの項目が用いられており、企業案件やモニター投稿に限らず、過去に自主的かつ信頼性の高いレビューを継続的に発信してきた実績も評価対象となっているとのことです。
また、発信者としての倫理観を感じさせる言葉選びや、フォロワーとの信頼関係を育む日常感とのバランスに優れた投稿スタイルにより、「ユーザーとしてのリアリティ」と「情報発信者としての信頼性」を兼ね備えていることも、重要な選定基準として設定されました。
興味深いのは、フォロワー数が数千人規模と比較的少ないアカウントでも、商品名や成分など特定キーワードに対するエンゲージメントやインプレッション数が高く、さらにフォロワーとのリプライのやり取りから、ブランドや商品に対する信頼や熱意が感じられるアカウントも存在したことです。こうしたアカウントは、定量的な分析によってSNS上で話題を生み出す起点となる存在として特定されました。
本事例記事の中では、株式会社コーセー コンシューマーブランド事業部 事業推進室 宣伝企画課 髙橋美也子氏が、施策の手応えや、界隈マーケティング導入によって生まれた"商品への情熱の高い発話"や"継続的な共感"の重要性について語っています。

KEEN株式会社 代表取締役Founder&CEO 小倉一葉氏のコメント

小倉氏は「株式会社コーセー様と共に、ブランドの世界観に共鳴する「界隈」に向けたインフルエンサー施策に取り組めたことを、大変光栄に思います。」と述べています。
また、「SNS上には、単なるフォロワー数では測れない情熱を持ち、言葉と行動でブランドの価値を広げてくださる方々が確かに存在します。」と語っています。
さらに、「KEENでは、そうした"熱狂の起点"となる生活者を、界隈の構造ごとに可視化し、信頼関係をベースとしたマーケティングを実現するための支援を行っております。」と説明しています。
最後に「今後も、企業と生活者が一過性ではなく、継続的かつ対等な関係性を築けるよう、KEEN独自の視点と技術を活かして貢献してまいります。」と今後の展望を語っています。
KEEN株式会社が目指すブランドと生活者の関係性
KEEN株式会社は、ギフティングやキャンペーンを通じてできたつながりを一度限りで終わらせず、ブランドと生活者が長期的に良好な関係を築けるよう支援しています。ブランドの世界観や価値観に共感し、ともにブランドを育てていけるクリエイター/インフルエンサーをアサインすることで、ブランド↔インフルエンサー↔生活者を結ぶ体験をアップデートしているとのことです。
このアプローチにより、良質な出会いを創出し、ブランド価値を高める継続的なエンゲージメントを実現することが可能になります。単発のプロモーションではなく、継続的なブランド育成のパートナーとしての関係構築を重視している点が特徴です。
KEEN株式会社について
KEEN株式会社は創業以来、働く個人が第三のコミュニティを持ち活動することで、様々な「出来ない言い訳」から人々を解放し世界を変えるムーブメントを作ることをビジョンに掲げ、企業のユーザーコミュニティ支援事業を行ってきました。
そこでの知見やノウハウ、コミュニティ運営を行う中で感じた課題をもとに、SNS上の特定の趣味や関心を持つ「界隈」を可視化・分析する「KEEN界隈DB」と、コミュニティ内のユーザーデータ分析ツール「KEEN Manager」を開発しています。
同社は情報セキュリティマネジメントシステム(Information Security Management System、ISMS)の国際規格である「ISO/IEC 27001 : 2022」の認証を取得しています。また、これまでに株式会社フリークアウト・ホールディングスなどから資金調達を実施しているとのことです。
KEEN株式会社のサービスは、従来のインフルエンサーマーケティングとは一線を画し、真の共感を生み出すコミュニティベースのマーケティングアプローチを提供しています。単なる数値目標ではなく、ブランドと生活者の間に継続的で有意義な関係を構築することに焦点を当てています。
特にSNS上の「界隈」という概念に着目し、独自のAI技術を活用して、特定のテーマに対して強い関心と影響力を持つコミュニティを可視化する点が革新的です。今回のONE BY KOSÉとの取り組みは、こうした「界隈マーケティング」の有効性を示す好例となっています。
このようなアプローチは、単発のプロモーションではなく、長期的なブランド価値の向上に貢献するものであり、マーケティングの未来の一つの方向性を示していると言えるでしょう。今後も、KEEN株式会社の取り組みに注目が集まることが予想されます。
出典元:KEEN株式会社 プレスリリース