LINEヤフー、「LINE通知メッセージ」を大幅リニューアル - 利用用途拡大と導入しやすい料金プランを提供開始

LINEヤフー株式会社は、企業が重要なお知らせをユーザーに配信できる「LINE通知メッセージ」のリニューアルを実施し、本日より法人向けに新機能や料金プランの提供を開始したことを発表しています。

「LINE通知メッセージ」は、荷物の配送予定や公共料金の案内など、重要なお知らせを企業の「LINE公式アカウント」からユーザーに送信できるサービスです。このサービスの特徴は、企業が保有する電話番号とLINEに登録されているユーザーの電話番号をマッチングすることで、ユーザーが友だち追加していなくても、企業からメッセージを受け取ることができる点にあります。

なお、ユーザーが安心してサービスを利用できるよう、LINEヤフーの審査を通過した「LINE公式アカウント」(認証済アカウント)に限定するなど、一定の条件を満たした企業のみが利用できるサービスとなっています。企業から送信される電話番号はハッシュ化されており、LINEヤフーは受領した情報をメッセージ送信の宛先照合のためだけに利用し、照合後は速やかに破棄されるとのことです。また、配信されるメッセージは同社のガイドラインで定める基準に適合したものに限定され、広告目的のものは配信されません。

「LINE通知メッセージ」を利用できる企業は、以下の条件をすべて満たしている必要があります:

  • LINEヤフーの審査を通過した認証済のLINE公式アカウントであること
  • 同社の審査を通過した認証プロバイダーであること
  • 同社が認定したSales Partner/Technology Partner経由で発注すること
LINE通知メッセージのイメージ

今回のリニューアルは、「ユーザーの生活に寄り添った便利な通知をいつでもLINEから受け取れる世界」の実現を目指し、企業がユーザーにとって重要なお知らせをより送りやすくすることを目的として実施されました。具体的な内容は以下の通りです。

■「LINE通知メッセージ」リニューアルの詳細

1. 利用用途の拡大:サービスの適用範囲が広がり、新たな顧客ニーズへの対応が可能に

これまで「LINE通知メッセージ」経由で配信可能なメッセージは22種類に規定されていましたが、今回のリニューアルでは約70種類へと大幅に拡大されています。これにより、企業はより多様な情報をユーザーに通知できるようになります。LINEヤフーでは、今後もユーザーと企業双方のニーズを踏まえながら、配信可能なメッセージの種類を随時拡大していく予定とのことです。

利用用途拡大のイメージ

2. 新しいAPIの提供:審査やフォーマット作成の工数削減を実現し、スピーディーな導入が可能に

従来のAPIでは、メッセージのフォーマット(テキストやレイアウト)を各企業で作成し、個々にUXの審査が必要でした。今回導入される新APIでは、LINEヤフーが用途別に規定のテンプレートを用意しているため、UXの審査が不要となり、簡単にメッセージを作成することができます。

企業は用途に適したテンプレートを選択し、項目に沿って情報を登録するだけでメッセージを作成できるようになるため、サービス導入までの時間が最大15営業日短縮されるとのことです。なお、現行のAPIを引き続き利用する場合は、これまで通りUX審査が実施されます。

新APIのイメージ1
新APIのイメージ2

3. 料金プランの変更:予算の変動が少なく、導入を検討しやすい料金プランへ

今回のリニューアルでは、企業の予算や目的に応じた3種類の新しいプランの提供が開始されます。これまでの従量課金から、予算変動が少ない月額固定の料金プランへとリニューアルされています。ただし、規定の通数を超えた場合は、追加メッセージとして従量課金が適用されます。

なお、現在「LINE通知メッセージ」を利用している企業には、新プランの検討・移行期間として約1年の猶予が設けられています。

料金プランのイメージ

LINEヤフーは、『「WOW」なライフプラットフォームを創り、日常に「!」を届ける。』をミッションに掲げており、ユーザーに感動を与えるサービスを提供し続けるとともに、インターネットの力を通じてより豊かで便利な暮らしの実現に貢献していくとしています。

■LINE通知メッセージについて

「LINE通知メッセージ」は、生活に便利なお知らせを企業のLINE公式アカウントからユーザーが受け取れる機能です。個別のアカウントを友だち追加することなく、簡単にメッセージを受け取ることが可能になっています。対象は、LINEヤフーのガイドラインで定める基準に適合したメッセージのみに限定され、広告目的のものは配信されません。

ユーザーが企業からのお知らせを受信するためには、以下の条件を満たしている必要があります:

  • メッセージを送る企業が保有している電話番号と、LINEに登録されている電話番号が同じであること
  • ユーザーのLINEアカウントで、LINE通知メッセージの受信を許可していること
  • ユーザーのLINEアカウントで、対象企業のLINE公式アカウントをブロックしていないこと

なお、メッセージは「LINE」システムアカウントと企業のLINE公式アカウントの2つのアカウントから送信されます。

■LINE公式アカウントについて

「LINE公式アカウント」は、企業や店舗がLINE上にアカウントを作成し、「友だち」となっているユーザーに対してメッセージ配信を行うことができる法人向けアカウントサービスです。2012年からサービス提供が開始され、ユーザーとの大切なコミュニケーションを支えるプラットフォームとして進化を続け、様々な機能追加・アップデートが行われてきました。

現在、国内でのアクティブアカウント数は120万を超えています(2025年4月時点、全アカウントにおける月間のアクティブアカウント数を集計、LINEヤフーが提供するサービスのアカウントを除く)。大規模企業や中小企業、飲食店などの店舗を含む幅広い業界・業種で活用されています。

LINEヤフーでは、同社が保有するあらゆる顧客接点を一気通貫させLTV(ライフタイムバリュー)を最大化させるプラットフォーム「Connect One」構想の実現に向けて、引き続き企業・店舗がユーザーとの深い繋がりを生み出すサービスを目指すとしています。

今回のリニューアルにより、「LINE通知メッセージ」は企業にとってより使いやすく、ユーザーにとってはより便利なサービスへと進化します。利用用途の拡大、新APIの提供、料金プランの変更という3つの大きな変更点により、企業はこれまで以上に効率的かつ効果的にユーザーへ重要な情報を届けることが可能になります。

出典元:LINEヤフー株式会社

コマースピックLINE公式アカウント

コマースピックメルマガ