ECモール「and ST」にRoktの収益向上ソリューション「Rokt Thanks」を導入、新たな広告収益モデルを確立

Eコマーステクノロジー企業のRokt(ロクト|本社:米ニューヨーク、CEO:ブルース・ブキャナン)は、株式会社アンドエスティ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長CEO:木村治)が運営するECモール「and ST」において、ECサイトの収益性向上ソリューション「Rokt Thanks」の導入が完了し、活用が始まったことを発表しました。

この導入により「and ST」では、ファーストパーティデータとRoktのAI・機械学習技術を活用して、顧客が購入を完了した直後のタイミングで、一人ひとりに関連性の高い外部広告主からのオファーを表示する取り組みを開始しているとのことです。この新たな収益源は、導入初期段階から安定した成果を上げていると報告されています。

ECモール「and ST」で購入完了後に表示されるRoktプレイスメントの例
ECモール「and ST」で購入完了後に表示されるRoktプレイスメントの例

人口減少が進む国内アパレル市場で、新たな収益源確立に取り組む

国内外で約1,600店舗を展開するカジュアルファッション専門店を運営するアダストリアは、プラットフォーム事業を次なる成長の柱と位置づけ、自社ECモール「.st(ドットエスティ)」を2024年に「and ST(アンドエスティ)」へとリブランディングしました。同年、より柔軟で専門性の高い事業運営を目指し、100%子会社である「アンドエスティ」を設立したとのことです。

「and ST」は、自社ブランドだけでなく外部企業が展開するブランドも取り扱い、現在50以上のブランドを提供する幅広いラインアップが特徴です。また、リアル店舗と連携したショッピング体験を提供しており、全国約4,000人の店舗スタッフによるスタイリングをEC上で参照できる点が差別化要因となっています。

一方で、人口減少の加速に伴い成長の鈍化が懸念される国内アパレル市場においては、従来の物販ビジネスのみでは持続的な成長が困難という認識から、同社は新たな収益源の確立に向けた取り組みを進めていたことが明らかになっています。

スムーズな導入とブランド保護を両立、収益化を実現

アンドエスティでは、すでにRoktを導入しているアパレル他社の成功事例を参考に、外部広告による収益化に注目していたとのことです。特に、購入完了後のサンクスページという顧客体験を損なわないタイミングで、関連性の高いオファー(外部広告)を提示できる「Rokt Thanks」の仕組みを評価。顧客流出リスクやブランド毀損リスクについても事前に慎重な検討を重ねた上で、導入を決定したと伝えられています。

Roktは導入にあたり、開発・運用リソースをほとんど必要としない円滑な実装プロセスを提供しました。また、個人情報保護や広告内容の透明性についても事前に十分な確認を行い、アンドエスティ社内での承認プロセスをスムーズにサポートしたとのことです。

広告による新たな収益源確立、効率的な利益創出を実現

導入後、「Rokt Thanks」による広告収益は初年度から順調な成果を上げていると報告されています。比較的リーズナブルな価格帯の商品を中心に展開するアンドエスティの事業においては、通常の物販での利益創出には相応の売上規模が必要となる中で、広告による利益創出は極めて効率的な施策となっているようです。

また、カスタマーサポート部門と連携し、導入後の顧客からのフィードバックを確認した結果、ネガティブなフィードバックはほとんどなく、顧客体験を損なうことなくサイト価値向上と収益拡大を両立する成功事例となりつつあると伝えられています。

現時点では購入完了ページのみで展開していますが、今後は他の顧客接点における広告活用の可能性も検討していくとのことです。ECモール「and ST」として、単なる物販領域を超えた、ユーザー接点価値と収益基盤の多様化に向けた取り組みが予定されています。

関係者のコメント

株式会社アンドエスティ プラットフォーム企画Unit マネージャー 大西彩女氏

株式会社アンドエスティ
プラットフォーム企画Unit マネージャー
大西彩女氏 コメント

「Rokt様のプラットフォームを活用した事で、アンドエスティにとって新しいビジネスモデルの第一歩を踏めたと実感しております。また、既存のシステムとスムーズに統合できたことや、実装後の運用効率がとても高い点にメリットを感じております。これからも前向きな変化を期待しておりますのと、お客様にとってより魅力的で充実したショッピング体験を実現していきたいと思います。」

Rokt合同会社 日本法人代表 三島健氏

Rokt合同会社
日本法人代表
三島 健氏 コメント

「ECモール「and ST」にRokt Thanksをご導入いただき、購買完了時という最適なタイミングで付加価値を提供できることを嬉しく思います。アンドエスティ様とともに、顧客体験を損なうことなく収益基盤の強化を実現し、ECモール領域で新たな価値創出に貢献していけることを楽しみにしています。」

株式会社アンドエスティについて

株式会社アンドエスティ(代表取締役社長CEO:木村 治)は、多様な商品カテゴリーの拡大とともに、リアルとデジタルを融合した新しいショッピング体験を提供しています。ユーザーやビジネスパートナーがシームレスに繋がるPlay Fashion!プラットフォーマーとして、時代に即したサービスを展開していくとのことです。

Roktについて

Roktは、Eコマースのグローバルリーダーとして、Eコマースで最も重要な「買い物客が購入を行う瞬間」にフォーカスし、リアルタイムで関連性の高いオファーを提供しています。

AIを活用した「Rokt Brain」と、国内外の主要EC事業者や様々な広告主を支える「Rokt Network」により、年間65億件以上の購入の瞬間をサポートし、Live Nation、Macy's、AMC Theatres、PayPal、Uber、Hulu、Staples、Albertsons、HelloFreshなど、世界を代表する企業と4億人以上の顧客をつないでいます。また、「mParticle by Rokt」は、Eコマース、広告、顧客エンゲージメントのあらゆる領域でリアルタイムのデータを活用し、最大限の価値を引き出す役割を果たしています。

Roktは独自のエコシステムを構築し運用するパートナーシップモデルを強みとし、顧客に収益の最大化の機会をもたらしています。パートナーとの密な連携と継続した貢献により、過去10年間で毎年40%以上の安定した成長を続けています。

米国ニューヨークに本社を構え、世界10拠点にオフィスを展開。北米、ヨーロッパ、アジア太平洋地域のクライアントを支援し、Eコマースエコシステムにソリューションを提供する主要プレイヤーとしての地位を確立しています。

出典元:Rokt合同会社 プレスリリース

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