株式会社GLAPentertainment(東京都渋谷区、代表取締役:坂本大輔)が、Z世代および周辺世代を含む18〜30歳の女性300名を対象として「SNS接触から購買に至るプロセス」に関する独自調査を実施したことを発表しました。
SNSを発端とする「バズり商品」や「プチプラ消費」の波が、Z世代を含む若年層の購買パターンに深く浸透し、「情報との接触→店舗訪問→商品購入」というサイクルを加速させています。特に、多様な商品ラインナップと「発見する楽しさ」を提供する総合ディスカウントストア「ドン・キホーテ」は、SNS世代の消費感覚と相性のよいリアル店舗として注目を集めています。
同社の調査では、年齢層ごとに異なる購買スタイルの特徴や、話題となっている商品ジャンル、SNSの情報源としての活用状況などの詳細が紹介されています。さらに、この調査で明らかになったトピックを掘り下げ、マーケティング戦略に活かせるヒントが提示されています。
調査背景
SNSを起点に拡散される「バズ商品」や「おもしろ消費」は、Z世代を主軸とした若年層の購買行動に大きな影響を与えています。特にドン・キホーテのような総合ディスカウントストアは、TikTokやInstagramで話題になった商品を「すぐに試せる場所」として若者から支持を集めており、購買体験そのものがエンターテインメント化・パーソナライズ化している状況です。
このような背景から、SNSとの接点がどのように来店行動や購買意思決定に結びついているのかを明らかにするため、同社では18〜30歳の女性300名を対象にアンケートを実施しました。Z世代を含む3つの年代層に焦点を当て、SNS接触から購買までの実際のプロセスと世代間の違いについて分析が行われています。
調査サマリ
今回の調査では、18〜30歳の女性の購買行動において、年齢層ごとに異なる特徴が明確に示されました。
18〜20歳の若年層では、TikTokなどの動画レビューをきっかけとした「低単価商品のおもしろ消費」が活発であり、情報接触から購入までのサイクルが非常に短いという特徴が見られます。
21〜25歳の層では、「インスタ映え」やコスメ関連の一般ユーザー投稿(UGC)が購買行動に強く影響しており、ビジュアル要素と口コミ情報を重視した選択が顕著となっています。
一方、26〜30歳の社会人層では、可処分所得の増加に伴い、美容品・ガジェットや化粧品の「まとめ買い」によって一回あたりの支出額が高くなる傾向が確認されました。
これらの年代ごとの購買行動の違いを踏まえた詳細なインサイトやグラフデータは、同社が提供するPDF資料で確認できるとのことです。
調査概要
調査対象:18〜30歳女性 300名
方法:WEBアンケート
期間:2025年5月9日〜5月16日
どこから知って、何を買っている? 〜ドンキ商品の認知ルートと消費行動〜

商品を初めて知ったSNSは年代によって大きな違いが見られました。
「18〜20歳」の若年層ではTikTok(46%)が最も多く、次いでInstagram(33%)という結果でした。さらに、SNSで見た商品に関して当日〜翌日に来店する割合が62%と、情報接触から購買までのスピードが特に顕著となっています。
「21〜25歳」のグループではInstagram(40%)が最も高い割合を示し、「レビュー動画」に反応した人が58%にも達しています。
「26〜30歳」になると、X(旧Twitter)(31%)が最も利用されており、購入前に「口コミスレッドを保存する」ユーザーの割合が46%と、比較検討型の購買行動が目立つ結果となりました。
また、来店後の平均滞在時間を見ると、「18〜20歳」が31〜60分滞在と最も長い時間を店内で過ごしているのに対し、その他の2つの年代層はいずれも30分未満という結果でした。この違いから、若年層ほど店内を「回遊」しながら商品を探索する傾向があることがわかります。

購買金額・カテゴリにおいても、世代間で明確な差異が観察されました。
「18〜20歳」の層では〜1,000円の支出が35%と最も多く、購入アイテムはお菓子・ドリンク(46%)が中心となっています。
「21〜25歳」のグループでは1,001〜3,000円の支出が55%を占め、特にコスメ製品が44%と高い割合を示しており、「映え」を意識した消費需要を反映していると考えられます。
「26〜30歳」の年代になると3,001円以上の支出が35%と支出額が上昇し、ガジェット・美容家電(34%)への投資志向が強まっていることが明らかになりました。
これらの調査結果から、SNSプラットフォームの使い分けと購買単価・カテゴリは年代ごとに明確に分化していることが判明しました。株式会社GLAPentertainmentは、効果的なマーケティング施策を展開するためには、「情報接触チャネル」「店頭体験」「価格帯・商品群」を世代別に最適化する必要があることが示唆されていると報告しています。
出典元: 株式会社GLAPentertainment プレスリリース