フルスピード・フリービット・ログラフが電話コンバージョン測定で機能連携開始 - 広告効果の正確な測定と分析が可能に

株式会社フルスピード(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:友松功一)とフリービット株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長CEO兼CTO:石田宏樹)、株式会社ログラフ(本社:東京都新宿区、代表取締役:藤本勝幸)の3社は、フルスピードが提供する広告計測ツール「Beyocon(ビヨコン)」、フリービットが提供する電話効果測定サービス「AdSiP(アドシップ)」と、ログラフが開発・販売しているコールトラッキングシステム「Call Data Bank(コールデータバンク)」の機能連携をスタートさせたことを発表しました。

電話コンバージョン計測の課題と新たな解決策

これまで、多くの企業において電話による問い合わせや来店予約などの電話コンバージョンは、顧客との重要な接点として重要な成果指標とされてきました。しかし、WEB広告の効果を測定する際に電話をコンバージョン地点とする場合、従来は単純なコール数のみの計測にとどまり、通話後の具体的な成約数や、成約までのユーザー行動の詳細な分析を行うことが難しいという課題がありました。

今回の機能連携によって、広告計測ツール「Beyocon」に「AdSiP」が保有する効果計測用の電話番号と「Call Data Bank」が持つ通話ログを統合することが実現しました。これにより、電話コンバージョンを単なるコール数ではなく「成約数」として正確に計測することが可能になります。広告担当者は、従来のウェブフォーム経由の申し込みと電話経由によるコンバージョン(成約)件数を一括管理できるようになり、より包括的かつ正確な広告効果測定と分析が実現するとのことです。

さらに、この連携によって電話コンバージョンに至るまでのユーザーの行動経路を可視化することも可能になります。これにより、どの広告施策が電話経由の成約につながりやすいのか、どのキーワードやクリエイティブが効果的であるかといった具体的なデータに基づいて、広告予算配分の最適化を図ることができるようになるとされています。

フルスピードの広告測定ツール「Beyocon」の特徴

「Beyocon」は、広告媒体別、キャンペーン別、広告グループ別、クリエイティブ別、キーワード別など、様々な切り口からターゲット顧客の獲得経路や獲得数を可視化する広告計測ツールです。これによって、予算投下先や広告訴求内容、入札戦略など、広告運用における戦略立案がより容易になり、ターゲット獲得率の向上とターゲット顧客獲得数の最大化を実現することができます。

今回の機能連携によって、広告経由での電話コンバージョンの計測が可能になったことで、電話コンバージョンをマーケティング施策の重要指標として位置づけている企業において、広告効果の最大化や予算配分の最適化を実現することが期待されています。

Beyoconの公式サイト:https://growthseed.jp/service/beyocon/

フリービットの電話効果測定サービス「AdSiP(アドシップ)」の特徴

「AdSiP」は、広告媒体に効果計測用の電話番号を表示することで、通話ログから「いつ、どの広告媒体から、どれだけの電話問い合わせがあったか」を可視化し、把握することができるサービスです。このサービスを契約することで効果計測用の電話番号を発番することができ、音声ガイダンス、二社間通話録音、IVR(自動音声応答)、不在時のメール通知など、多彩な機能を備えています。

また、0120番号や0800番号などのフリーダイヤルをはじめ、050番号や009192番号など、様々な番号体系に対応しており、利用用途に応じて少数から大量の番号まで柔軟に対応可能となっています。

AdSiPの公式サイト:https://adsip.freebit.com/

ログラフのコールトラッキングシステム「Call Data Bank(コールデータバンク)」の特徴

「Call Data Bank」は、電話からの問い合わせや注文などの成果を、WEBコンバージョンと同様に扱うことができるシステムです。電話と計測用電話番号をWEBデータと紐付けて分析することができるため、電話からの問い合わせや注文が多い業種では、広告効果を適切に計測するために欠かせない機能となっています。

他のコールトラッキングシステムと比較して、主要なWEB広告やアナリティクスツールとの連携性に優れており、広告効果の最適化に大きく貢献します。また、自社でPBX(Private Branch Exchange、電話交換機)を保有していない企業でも、計測用電話番号への架電により発生したアクションを、CTIやCRMデータを活用して解析することが可能です。

このサービスは、コールトラッキングに関する特許(特許第7343299号)を取得しています。

Call Data Bankの公式サイト:https://call.omnidatabank.jp/

3社の連携がもたらすデジタルマーケティングの進化

今回の3社の機能連携は、デジタルマーケティングにおける電話コンバージョンの計測と分析に新たな可能性をもたらします。特に、電話での問い合わせや予約が重要な業種(不動産、医療、美容、教育、旅行など)において、より精緻な広告効果測定が可能になることで、マーケティング予算の最適化と顧客獲得効率の向上が期待できるとのことです。

従来はオンライン上の行動(クリック、フォーム入力など)とオフラインの行動(電話での問い合わせ)を統合して分析することが難しかったですが、この連携によってオムニチャネルでの顧客行動を包括的に把握できるようになります。これは、顧客体験の向上にもつながり、効果的なマーケティング戦略の立案を支援するものとなるでしょう。

各社の会社概要

フルスピード会社概要

会社名:株式会社フルスピード
設立:2001年1月4日
資本金:100百万円 (2023年1月末日現在)
代表者:代表取締役社長 友松 功一
従業員数:連結 433名 単体 162名 (2024年4月末日現在)
事業内容:インターネットマーケティング事業、アドテクノロジー事業、その他
所在地:東京都渋谷区円山町3-6 E・スペースタワー8階

フリービット会社概要

会社名:フリービット株式会社
設立:2000年5月1日
資本金:45億14百万円
代表者:代表取締役社長CEO兼CTO 石田 宏樹
従業員数:連結:884名/単体:260名(2024年4月期)
事業内容:インターネット接続事業者へのインフラ等提供事業、MVNE事業、MVNO事業及びクラウド事業、インターネットビジネスに関するコンサルティング事業
所在地:東京都渋谷区円山町3-6 E・スペースタワー13階

ログラフ会社概要

会社名:株式会社ログラフ
設立:2018年1月17日
資本金:34百万円 (資本準備金含む)
代表者:代表取締役 藤本 勝幸
従業員数:25名
事業内容:マーケティングDX支援サービスの提供
所在地:東京都新宿区百人町1丁目23-22 寿宝ビル203号室・206号室

デジタルマーケティングにおける電話コンバージョン計測の重要性

デジタル広告の効果測定において、オンライン上のアクションだけでなく、電話による問い合わせや予約も重要な指標です。特に高額商品やサービス、相談が必要な商材を扱う業種では、顧客は詳細を確認するために電話でのコミュニケーションを好む傾向があります。

しかしながら、従来の広告効果測定では、この「電話」というチャネルを正確に計測することが困難でした。単純に電話がかかってきた数だけを測定しても、その電話がどの広告から発生したものか、そして実際に成約につながったのかどうかを把握することができませんでした。

今回の3社の機能連携によって、この課題を解決し、電話コンバージョンを「成約数」という具体的な成果指標として測定できるようになったことは、多くの企業のマーケティング活動に新たな視点をもたらすものといえます。特に、以下のような業界において大きな効果が期待できます:

  • 不動産業界:物件に関する詳細な質問や内見予約
  • 医療・美容業界:治療や施術に関する相談や予約
  • 金融業界:ローンや保険などの商品に関する相談
  • 旅行業界:ツアーや宿泊に関する細かな質問や予約
  • 教育業界:講座や学校に関する質問や資料請求

これらの業界では、ウェブサイト上のフォーム入力だけでなく、電話での問い合わせから商談や成約に至るケースが多く、今回のソリューション連携によって、より正確な広告効果測定と予算配分の最適化が可能になります。

今後の展望

3社の機能連携により実現した電話コンバージョンの成約数測定は、デジタルマーケティングの精度向上に大きく貢献すると考えられています。今後は、さらなるデータ連携やAI技術の活用により、電話での顧客とのやり取りの内容分析や、成約率向上のための施策提案なども可能になることが期待されます。

また、この連携によって蓄積されるデータは、マーケティングROIの向上だけでなく、顧客サービスの品質向上や、商品開発へのフィードバックとしても活用できるでしょう。デジタルとアナログの接点を効果的に結びつけることで、より統合的な顧客体験の提供と、ビジネス成果の最大化が実現できるようになると期待されています。

出典元:株式会社フルスピード プレスリリース

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