
デジタルビジネスを支援する海外SaaS商社の株式会社ギャプライズが、世界的なバーチャルコマース企業Bambuserの国内提供を開始したことを発表しました。Bambuserはストックホルムに本社を置き、業界最大の顧客基盤を誇るバーチャルコマース企業です。
この記事の目次
提供背景
日本のライブコマース市場は急速な成長を見せており、市場規模は2020年の約1,000億円から2022年には約2,992億円まで拡大しています。
現時点での視聴経験率はまだ低く、実際にライブコマース配信を視聴したことがある人は2021年時点で12.7%、2023年の調査でも約3.9%にとどまっています。
しかし、視聴経験者の内訳を分析すると、実際に商品を購入したことがある人は54.8%と過半数を超えています。さらに年代別に見ると、20代では66.2%、30代でも59.6%と若年層ほど購入率が高く、今後の成長が期待できる状況です。
また、現在は利用していない人のうち、将来的に利用してみたいという意向を持つ人は全体の19.8%に達し、市場拡大に向けた大きなポテンシャルがあることを示しています。
(NTTコム リサーチ「ライブコマース」に関する調査結果より)
このように急成長する市場を背景に、株式会社ギャプライズは今後のマーケット発展を見据え、信頼性の高いプラットフォームの提供が日本国内のライブコマースに必要不可欠であると判断し、Bambuserとの提携に至ったとのことです。
Bambuserのプラットフォームを導入することで、ショッパブル動画(商品購入可能な動画)の手軽な導入を支援し、企業は自社のあらゆるデジタルチャネル上で商品購入可能なライブ配信の実施や、事前収録動画への商品購入機能の組み込みが可能になります。同サービスは導入しやすく費用対効果に優れたSaaS型ソリューションとして、インタラクティブな購買体験を通じて顧客満足度や売上向上に貢献するとされています。
CEO、マリアム・ガレマニ氏のコメント
Bambuserのマリアム・ガレマニCEOは「Gapriseと協業し、日本全国の企業様へ私たちのサービスを展開できることを大変光栄に思います。アジアの中でも特に成長著しい日本市場において、最も直感的でパワフルなショッパブル動画プラットフォームをGapriseのネットワークを通じて提供できることを誇りに思います。私たちの使命は、企業が顧客体験を向上させ、売上を伸ばし、次世代のモバイルファーストな消費者と深くつながるための力になることと考えています」とコメントしています。
提供サービス
Bambuserは、世界をリードするビデオコマースプラットフォームとして、「ソーシャルコマース」と「デジタルクライアンテリング」という2つの主要なサービスカテゴリを提供しています。
ソーシャルコマース
●Live Video Shopping(ライブ配信)
リアルタイムで多くの視聴者に商品を紹介できるライブ配信機能です。チャット機能や購入ボタンと連携することで、視聴者と直接コミュニケーションを取りながら販売促進が可能になります。新商品の発表やセールなどのイベントに最適なツールとして活用できます。

●Shoppable Video(ショッパブルビデオ)
事前に収録した動画に購入機能を組み込むことができるサービスです。視聴者は自分のペースで商品を選び、購入することが可能になります。ライブ配信の時間的制約がなく、365日24時間稼働する「デジタル販売員」としての機能を果たすことができます。

デジタル・クライアンテリング
●Video Consultation(ビデオ接客)
1対1のビデオ通話を通じて、お客様に対して丁寧なカスタマーサービスを提供するサービスです。高価格帯の商品や、個別対応が必要な商品の販売において特に効果を発揮します。チャット機能や予約機能と連携することで、スムーズな導入と運用が可能です。

●Chat(チャット)
顧客の購入履歴や嗜好に基づいたパーソナライズされたサービスを提供できる機能です。このチャット機能はビデオ接客へのスムーズな導入にも役立ち、店舗の閑散時間を有効活用して売上の最大化を図ることができます。

Bambuserについて
Bambuserは、業界最大の顧客基盤を持つ世界有数のバーチャルコマース企業です。現在、250以上のブランドから信頼を得ており、同社の国際的なストリーミングサービスは日本を含む240の国と地域で利用されています。
本社はストックホルムに置かれており、ニューヨーク、ロンドン、パリ、東京、トゥルクにも拠点を展開しています。30以上の言語を話す情熱的なチームがグローバルに活動しており、2007年にライブストリーミングの先駆者として設立され、世界中の大手報道機関から信頼を獲得してきました。2019年にはライブショッピングへと事業を転換し、動画を核としたテクノロジー分野でのリーダーとしての強みを活かして革新的なサービスを展開しています。
株式会社ギャプライズについて

ガートナージャパンによると、日本のエンタープライズIT総支出(ICT市場支出)は2023年に2022年比4.7%増の約28.5兆円となり、2025年には30兆円を超えると予測されています。その中でSaaS市場は2022年時点で1.1兆円と全体の4%弱を占めるにすぎず、今後の大きな成長ポテンシャルを秘めています。
技術が複雑に絡み合い、競争が激化するSaaS市場において、ギャプライズは2012年以降、世界各地から革新的なテクノロジーを見出し、提案し続けることで差別化を目指してきました。monday.comやriskifiedなどの国外上場企業や、ContentsquareやYotpoのような数億ドル規模の資金調達を成功させた企業、成長性の高いベンチャーとの強固なアライアンスを築く中で、独自のポジションを確立してきたとのことです。
さらに2023年のGoogleオプティマイズサービス終了に際しては、公式に推奨される3つのABテストツールを国内で唯一取り扱い、2024年2月からはサイトスピード改善ツールを複数取り扱うサービスを開始するなど、特定のテクノロジーの紹介にとらわれない、クライアントのニーズに応じた多様な選択肢を提供できるSaaS商社としての取り組みを強化しています。
ギャプライズは先進テクノロジーの導入やコンサルティング業務を通じて、市場分析、認知や獲得を目的としたオンライン集客、サイト内ユーザー体験の最適化、コンテンツ管理、プロジェクト管理、AI技術など幅広い分野でクライアントの課題解決を支援し、ビジネス成長を加速するための伴走を続けているといいます。
【会社概要】
社名:株式会社ギャプライズ
設立:2005年1月27日
代表者:代表取締役CEO 甲斐 亮之
資本金:2,000万円
所在地:東京都千代田区神田錦町2-2-1 KANDA SQUARE WeWork 11F
出典元:株式会社ギャプライズ プレスリリース