SGホールディングスグループにおいて、大型家具家電の設置輸送および移転を主な事業として展開し、循環型社会の実現に向けて静脈物流の拡大を目指すSGムービング株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:角本 高章)が、全国47都道府県における産業廃棄物収集運搬業許可の取得を完了したことを発表しました。

この許可取得により、SGムービングは顧客およびコンプライアンス経営の強化を推進するとともに、「動脈物流」と「静脈物流」を融合させた循環型物流を構築し、社会課題の解決に向けた取り組みを加速させていくとのことです。

SGムービング 循環型物流のイメージ
「動脈」と「静脈」の物流を融合させた循環型物流を構築し社会課題の解決を目指します

産業廃棄物許可取得の背景と意義

産業廃棄物処理には「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」をはじめとする複数の法律が関連しており、その処理プロセスは非常に複雑です。このため、適正な処理を行うためにはコンプライアンスの徹底が強く求められています。

SGムービングでは、これまでも大型家具や家電の設置輸送、企業や個人の移転サービスなどを主軸に事業を展開してきましたが、今回の全国47都道府県での産業廃棄物収集運搬業許可の取得完了により、より一層適正かつ効率的な廃棄物処理が可能となったとのことです。

この取り組みは、単に法令遵守の枠組みを整えるだけでなく、同社が掲げる「再利用や再資源化を推進し、使用済み製品や廃棄物などを消費者から生産者へ戻す静脈物流の確立」という目標の実現に向けた重要なステップとなります。

静脈物流とは

静脈物流とは、生産者から消費者へ向かう「動脈物流」に対し、再利用や再資源化を目的に使用済み製品や廃棄物、有価物などを消費者から生産者へと戻していく物流の流れを指します。

人体における静脈が血液を心臓に戻すのと同様に、経済活動において使用済みとなった製品や資源を再び生産活動の場に戻すことから、このように呼ばれています。

従来の経済モデルでは、生産→消費→廃棄という一方通行の流れが主流でしたが、資源の有効活用や環境負荷低減の観点から、この「静脈物流」の重要性が近年ますます高まっています。

SGムービングの取り組みと今後の展望

SGムービングでは、既存事業である移転、設置や特殊輸送で発生する不要品の回収から再資源化までを一気通貫で行うことのできるインフラを全国で構築しているとのことです。この取り組みは、資源の有効活用を促進するだけでなく、廃棄物の適正処理にも大きく貢献するものです。

今回の全国47都道府県での産業廃棄物収集運搬業許可取得の完了により、SGムービングは以下のような取り組みを更に推進していくとしています:

  1. 顧客およびコンプライアンス経営の強化
    法令に則った適正な廃棄物処理を実施することで、顧客企業のコンプライアンスリスク低減にも貢献します。
  2. 静脈物流と動脈物流の動静脈連携
    従来の「運ぶ」という動脈物流だけでなく、「戻す」という静脈物流も組み合わせた総合的な物流サービスを提供します。
  3. 循環型社会の実現に向けた積極的な取り組み
    資源の有効活用を促進し、持続可能な社会の構築に貢献します。

SGムービングは、移転や設置、特殊輸送などのサービスを提供する過程で発生する不要品や廃棄物を、単に「廃棄するもの」として扱うのではなく、再利用や再資源化が可能な「資源」として捉え直すことで、新たな価値を創造しているとのことです。

例えば、オフィス移転の際に不要となった家具や機器類を、適切に分別・処理することで再資源化し、新たな製品の原料として活用することが可能になります。また、家電製品などの中には、修理や部品交換により再利用が可能なものも多く、そうした製品の有効活用を促進することも、静脈物流の重要な役割の一つです。

産業廃棄物処理とコンプライアンスの重要性

産業廃棄物の処理には、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」をはじめとする様々な法律が関連しており、適正な処理を行うためには専門的な知識と厳格な管理体制が必要です。不適切な処理を行った場合、環境汚染などの深刻な問題を引き起こすだけでなく、企業の社会的信頼を大きく損なう可能性もあります。

このような背景から、産業廃棄物処理においてはコンプライアンスの徹底が特に重要視されています。SGムービングは今回の全国許可取得により、より一層厳格なコンプライアンス体制のもとでサービスを提供することが可能となったとのことです。

同社は今後も、すべての事業においてお客さまに安心してサービスをご利用いただけるよう、コンプライアンスを遵守した経営を徹底していくと発表しています。

循環型社会の実現に向けて

現代社会では、大量生産・大量消費・大量廃棄という経済モデルの限界が指摘されており、資源の有効活用や廃棄物の削減を通じた「循環型社会」の構築が急務となっています。

SGムービングが取り組む静脈物流の確立は、この循環型社会の実現に向けた重要な取り組みの一つです。使用済み製品や廃棄物を適切に回収・処理し、再び生産活動に還元することで、資源の有効活用と環境負荷の低減を同時に実現することが可能になります。

同社は今後も、静脈物流と動脈物流の連携を通じて循環型社会の実現に貢献するとともに、持続可能な社会の構築に向けた取り組みを積極的に推進していくとしています。

このような取り組みは、SDGs(持続可能な開発目標)の達成にも大きく貢献するものであり、特に「目標12:つくる責任 つかう責任」「目標13:気候変動に具体的な対策を」などの実現に向けた重要な役割を果たすことが期待されています。

SGムービングは、今回の全国47都道府県での産業廃棄物収集運搬業許可の取得完了を機に、さらに持続可能な社会の実現に向けた取り組みを加速させていくとのことです。

※静脈物流とは、生産者から消費者へ向かう動脈物流に対し、再利用や再資源化を目的に使用済み製品や廃棄物、有価物などを消費者から生産者へと戻っていく物流

出典元: SGムービング株式会社 プレスリリース

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