
キャッシュレス決済導入・決済運用をワンストップで支援する株式会社エム・ピー・ソリューション(本社:東京都港区、代表取締役社長:佐藤栄治)が、飲料自販機を過去1年以内に利用したことがある九州在住の15歳~69歳男女595名および東京都在住の同条件の男女597名を対象に「飲料自販機における決済利用状況」に関するアンケート調査を実施し、その結果を発表しました。この調査は、同社の今年度重点エリアである九州地域のキャッシュレス動向を把握するために行われたものです。

この記事の目次
調査結果のサマリー
今回の調査で明らかになった主な結果は以下の通りです。
- 飲料自販機利用時、東京では70%以上がキャッシュレス決済を利用しているのに対し、九州では約50%となっています。
- キャッシュレス決済を主に利用する層が最もよく使う決済方法は、東京では交通系ICカード、九州ではQRコード決済となり、地域による違いが見られました。
- 九州の20代・30代においては、最も利用頻度の高い決済方法としてキャッシュレス決済を挙げた割合が60%を超えており、東京より20ポイント程度少ないものの、現金派を上回っていることが確認されています。
- 東京・九州どちらの在住者も約60%が、キャッシュレス非対応が原因で飲料自販機での購入を諦めた経験があると回答しています。これにより、地域を問わず、キャッシュレス対応の有無が事業者にとって販売機会の損失につながっている可能性が示唆されています。
調査概要
・調査名:東京・九州エリアにおける飲料自販機利用者の決済状況比較調査
・調査対象:過去1年以内に飲料自販機利用経験がある九州在住15歳~69歳男女595名
過去1年以内に飲料自販機利用経験がある東京都在住15歳~69歳男女597名
・調査方法:インターネット調査
・調査期間:2025年2月7日~2025年2月14日
※数値は、小数点第二位以下を四捨五入し、小数点第一位で表記しています。
※参考:3月25日発表プレスリリース「東京都における飲料自販機利用者の決済状況調査」
飲料自販機利用時の決済方法に関する詳細調査結果
飲料自販機を利用する際、最もよく利用する決済方法
東京では飲料自販機で「最もよく利用する決済方法」として現金を挙げた人が29.8%だったのに対し、九州では49.6%となり、一定の地域差が見られました。しかし、注目すべき点として、キャッシュレス決済の利用者は東京・九州共に50%を超えていることが判明しています。
この結果は、キャッシュレス決済自体の浸透度と、キャッシュレス対応自販機の普及率が影響していると考えられます。また、キャッシュレス決済派の内訳をみると、東京ではポイントメリットなどがあまりない交通系ICカードの利用が多い一方、九州では若干の操作が必要なQRコード決済の利用率が高い結果となっています。
世代別の結果を見ると、東京ではすべての世代でキャッシュレス決済派が過半数を占めていましたが、九州では10代・60代以上においてキャッシュレス派が40%を下回る結果となっています。ただし、九州の20代・30代におけるキャッシュレス派は60%を超えており、若年層を中心に高いキャッシュレス需要があることがわかりました。

キャッシュレス非対応による購入断念経験
飲料自販機で最も利用頻度の高い決済方法としてキャッシュレス決済を選んだ人に「飲料自販機がキャッシュレス非対応で購入を諦めたことがあるか」と質問した結果、「諦めたことがある」と回答した人は東京・九州ともに全体の50%以上であることが判明しました。
特に興味深い点として、九州は東京に比べて現金派が多いことから、キャッシュレス依存度も相応に低くなると予想されていましたが、実際には依存度はほぼ同等であるという結果が示されています。これは、キャッシュレス決済を主に利用する層においては、地域に関わらず高い依存度があることを示しています。

調査結果まとめと考察
本調査の結果から、地域によってキャッシュレス決済の浸透実態には差があるものの、キャッシュレス決済に慣れた消費者のキャッシュレス決済依存度は地域差なく同等で、生活に深く浸透していることが明らかになりました。
飲料自販機利用時のキャッシュレス決済利用率は、東京では70%以上に達し、九州でも50%を超えています。利用される決済方法については、東京では交通系ICカードが、九州ではQRコード決済が最も多い結果となっています。
この地域差について、株式会社エム・ピー・ソリューションでは、電車移動が多い東京では電車利用の延長線上で使える利便性から交通系ICカードがキャッシュレス決済の入り口(起点)となっており、九州ではクーポンやキャンペーンなどの経済的な側面からQRコード決済が利用の入り口になっていると分析しています。
また、キャッシュレス非対応の自販機に遭遇した際に「購入を諦めたことがある」と回答した人は、東京・九州ともに約60%に上りました。九州ではキャッシュレス決済利用者が比較的少ないものの、日頃からキャッシュレス決済をメインとする人の依存度は東京と同様に高いことが示されています。
これらの結果から、キャッシュレス決済に対応していないことは、東京だけでなく九州の事業者にとっても販売機会の損失につながっている可能性があると考えられます。キャッシュレス決済のニーズが高まる中、事業者は販売機会損失を回避するためにも、キャッシュレス決済導入の検討がますます重要になると言えるでしょう。
株式会社エム・ピー・ソリューションについて
株式会社エム・ピー・ソリューションは、キャッシュレス決済サービス『JMMS』や、対面式キャッシュレス決済サービス『KAZAPi(かざっぴ)』などを中心として、決済インフラ導入支援、決済代行業務までを含んだソリューションを提供しています。
また、2024年1月からは、自販機を活用したマーケティングサービス『ジハトク』の提供も行っています。今後も、キャッシュレス決済サービスを軸とした取り組みで、安心・便利なユニバーサル社会の実現に貢献していくとのことです。
出典元: 株式会社エム・ピー・ソリューション プレスリリース