【2025年トレンド予測】「母の日ソーシャルギフト元年」到来 - 全国調査で約半数が利用意向

母の日ギフトに特化した情報メディアサイト「母の日.me」が、2025年の母の日トレンド・流行予測として6つのキーワードを発表しました(2025年5月2日発表)。

この記事では、その中でも特に注目される「母の日ソーシャルギフト元年」に焦点を当て、詳細な解説をお伝えします。

また、全国の10代~70代の男女計1,821名を対象に実施された、母の日ギフトに関するアンケート調査結果を踏まえながら、その背景や消費者の動向について紹介していきます。

ソーシャルギフト(eギフト)とは

LINEやメール、SNSなどを通じて、相手の住所を知らなくても気軽にプレゼントが贈れるサービスです。ギフトURLを送信し、受け取った相手が自分で配送先を入力する仕組みのため、スピーディーかつスマートな贈り方が可能。コスメやスイーツ、カフェチケット、体験ギフトなど幅広い商品を、直接会わずに届けられることから、特別な日だけでなく、日常の"ありがとう"や"おめでとう"にも活用され、近年急速に普及しています。

「母の日ソーシャルギフト元年」人気の背景

LINEギフトをはじめとするソーシャルギフトサービスが、手軽に母の日ギフトを贈れる手段として急速に人気を集め、2025年はまさに「母の日ソーシャルギフト元年」と呼べるほどの本格的な普及の兆しを見せています。

この動きを加速させる背景には、主に以下の要因が挙げられています。

1.手軽に感謝を届けられる利便性

スマートフォン一つで、相手の住所を知らなくてもLINEやメールを通じて、メッセージと共にギフトを贈ることができます。遠方に住む家族や、忙しくて直接会えない場合でも、「サクッと感謝」の気持ちを伝えられる点が、現代社会のニーズに合致しているとのことです。

2. 多様なニーズに対応するラインナップ

大げさなギフトではなく、ちょっとしたお礼を気軽に贈りたいというライトニーズにも対応。スターバックスのギフトカードや手軽なスイーツ、相手が自由に選べるカタログギフトなど、多様な価格帯とジャンルの商品が揃っており、贈る側の気持ちや相手の好みに合わせた選択が可能です。

3. 時間や場所にとらわれない「時短ギフト」

「時間がないけれど気持ちは伝えたい」という忙しい現代人にとって、ソーシャルギフトはまさに救世主の時短ギフト。母の日直前の駆け込み需要にも対応しやすく、想いを伝えたいタイミングを逃さないというメリットがあります。

4. 受け取る側の自由な選択

相手の好みが分からない場合でも、受け取った人が商品の種類やカラーなどを自由に選べるギフトオプションが充実しています。これにより、「贈ったものが喜ばれないかも」という不安を解消し、より気軽にギフトを贈ることができるようになっています。

5. デジタルネイティブ世代への浸透

20代~40代を中心としたスマートフォンを使い慣れた世代にとって、「ギフト=デジタル」であることに抵抗感がなく、ソーシャルギフトを通じたカジュアルな感謝の表現が定着しつつあるといいます。

6. 大手プラットフォームの積極的な展開と新規参入

LINEギフトのような先行サービスが商品ラインナップの拡充や販促キャンペーンを積極的に展開。さらに、楽天市場やギフトモールといった大手ECモールもソーシャルギフト市場に相次いで参入しており、サービスの認知度向上と利用促進に大きく貢献しているようです。

7. 新たなギフト需要の創出

従来の計画的なギフトに加え、「うっかりギフト」や「遅れてごめんねギフト」といった、より偶発的なニーズにも対応。ソーシャルギフトの簡便さが、これまでギフトを贈る習慣がなかった層にも、気軽にギフトを贈るきっかけを提供しているとのことです。

8. 早期購入を促す施策

プラットフォーム各社が、早期クーポン配布や着日指定サービス、母の日当日配送サービス「母の日着指定」などを展開することで、早期の注文を促進しています。これにより、直前の混雑を避け、より計画的にギフトを選ぶ消費者が増加しているようです。

このように、ソーシャルギフトは、その手軽さと多様な選択肢、そして時代に合致した新たなギフト体験を提供することで、母の日のギフトシーンにおいて確固たる地位を確立しつつあります。

さらに2025年には、楽天市場の一部店舗やギフト特化型ECモール「ギフトモール」もソーシャルギフトサービスを開始。LINEギフトやAnyGiftといった既存サービスと相まって、ソーシャルギフト市場全体の成長を強力に牽引しているとのことです。

これらの動向を踏まえ、2025年の母の日商戦では、ソーシャルギフト市場が著しい成長を遂げ、母の日ギフトの新たな購入スタイルとして広く定着していくと見込まれています。

「ソーシャルギフト」に関連するアンケート調査

ソーシャルギフト利用経験者グラフ

2025年の母の日ギフトにおいて、ソーシャルギフト(eギフト)の利用が着実に増加しています。母の日.meが実施した調査によると、ソーシャルギフトを「贈ったことがある」と回答した人は20.5%で、前年の18.0%より2ポイント増加したとのことです。

ソーシャルギフト利用意向調査グラフ
ソーシャルギフト利用意向分析グラフ

また、ソーシャルギフトの利用意向も高まっており、「利用してみたい」と考えている人の割合は2024年の42.9%から2025年には47.8%へと増加しています。約半数の人がソーシャルギフトに前向きな姿勢を示しており、今後のさらなる利用拡大が期待されているようです。

このような背景から、ソーシャルギフトは2025年の母の日ギフト市場において、無視できない重要な選択肢の一つとなっています。特に、相手の住所を知らなくてもSNSやメールで手軽に贈れる利便性が、時間や場所に制約のある現代人のニーズに合致していると考えられています。

これらのデータからも、ソーシャルギフトは2025年の母の日ギフト市場において、今後ますます注目を集めるトレンドであると言えるでしょう。

母の日.meアンケート調査概要

調査エリア:全国
調査主体:母の日.me
調査方法:インターネット調査
調査対象:10代~70代の男女1,821名
調査期間:2025年2月5日~3月12日

ソーシャルギフト大手提供事業者一覧

これまでソーシャルギフト分野は、LINEギフトが先行し市場を牽引してきましたが、近年では大手プラットフォームも相次いで参入しています。ギフト需要の多様化と非対面ニーズの高まりを背景に、デジタルで手軽に贈れるソーシャルギフトへの対応は、今や各社の標準機能となりつつあると報告されています。特に母の日や誕生日といったギフトシーンにおいては、「住所を知らなくても贈れる」「即時に届けられる」といった利便性が高く評価され、各社が対応領域を積極的に拡大しており、ソーシャルギフト市場は今後一層の活性化が見込まれています。

LINEギフト

LINEアプリを使って、プレゼントを送れるサービスです。住所を知らなくても、LINEのトーク画面から手軽に贈れるのが最大の特徴です。なお、相手がLINEギフト内でお気に入りに登録した商品は、LINEのプロフィールやギフト画面に表示されることがあります。これにより、「何を欲しがっているか」分かる為、相手が欲しがっている商品を贈ることができます。

母の日ギフトに使えるお得なクーポン発行のほか、母の日着指定なども行い、前日当日以外での需要も喚起しているとのことです。

AnyGift

相手の住所を知らなくてもギフトが贈れるソーシャルギフトサービスです。贈る人も、もらう人もスマホだけで完結でき、手軽に気持ちを届けられるのが最大の特徴です。もらう人に「ギフトURL」が届き(LINE・メール・SNSなど)もらう人が自分で配送先住所を入力してギフトが届くシステムです。ギフトを送りたいけど、相手の住所を聞くのは気が引ける、忙しくて直接渡せないけど、ちゃんと感謝を伝えたいなど、そんな現代のニーズにぴったり合ったギフトスタイルとして、いま急速に利用者が増えているようです。

楽天市場

楽天市場が提供する、ギフト選びをサポートする特設サービスです。母の日、誕生日、結婚祝い、出産祝いなど、贈るシーン別・贈る相手別にぴったりのギフトが簡単に見つかるのが大きな特徴です。まだ一部の店舗のみでのサービス提供に留まってはいるものの、今後の展開次第では、ソーシャルギフト普及の起爆剤になる可能性があるとされています。

ギフトモール

「贈り物」に特化した日本最大級のギフト専門通販サイトです。用途・相手・予算に合わせて、数万点以上のギフトからぴったりの一品を選ぶことができます。スマホで気軽にプレゼントを贈れる便利なサービスで、認知度も拡大しています。相手がお店で使えるeギフトチケットのほか、プレゼントの受け取りURLをSNSなどで送れる配送ギフトも好評とのことです。

giftee(ギフティ)

LINEやメール、SNSを通じて、住所を知らなくても気軽にギフトを贈れるソーシャルギフトサービスです。スターバックスやコンビニスイーツ、カフェチケットなど、身近な商品が多く、ちょっとしたお礼や記念日ギフトに最適。贈る側も受け取る側も手続きが簡単で、ギフトをもっと身近に、スマートに楽しめる仕組みが支持されているようです。

SOW EXPERIENCE(ソウ・エクスペリエンス)

「モノではなく体験を贈る」ギフトサービスです。食事、リラクゼーション、アクティビティ、ものづくり体験など、幅広いジャンルから選べる体験型ギフトチケットを販売。LINEやメールで簡単に贈れるのが特徴です。受け取った人が好きな体験を選べる仕組みで、誕生日や母の日など特別な日のプレゼントに人気です。非日常を楽しめる、心に残る贈り物ができるサービスとして紹介されています。

GIFTFUL

住所を知らなくてもLINEやSNSで手軽にギフトを贈れるソーシャルギフトサービスです。食品やコスメ、雑貨など多彩なアイテムが揃い、贈る相手が受け取る商品を選び直すこともできるのが特徴。ギフト選びに自信がない人でも、気軽に「想い」を届けられる新しいスタイルのギフトサービスとして、誕生日や母の日ギフトにも人気があるようです。

2025年の母の日を契機に、ソーシャルギフト業界は更なる成長期を迎えています。住所を知らずとも感謝の気持ちを届けられる利便性は、贈り手の新たな選択肢として確固たる地位を築きつつあります。今後、ソーシャルギフトサービスが生活者の多様なニーズに寄り添いながら進化することで、ギフト文化はリアルとデジタルが融合した新たな局面を迎えるでしょう。母の日を起点としたこの潮流は、今後のギフトシーン全体を大きく変革していく可能性を秘めていると考えられています。

母の日.meについて

母の日.me ロゴ

2025年の母の日は、5月11日(日)。

母の日についての様々な情報を発信している、母の日に特化した情報メディアサイト「母の日.me」では、毎年の母の日はいつ?を解決してくれるコンテンツをはじめ、今人気の母の日ギフトがわかる300以上のギフトランキングなど、プレゼント選びでお悩みの方に役立つ情報を発信しています。
また、ギフトの予算、どこで購入しているか、選ぶ時に重視するポイントなど、みなさんの気になる「世間のギフト事情」も定期的に調査していますので、これから贈り物を選ぶ方は、ぜひアンケートを参考にしてみてください。

出典元:Groov株式会社 プレスリリース

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