
生活者を起点にしたマーケティング支援事業を提供する株式会社ネオマーケティング(所在地:東京都渋谷区)が、2025年1月14日(火)〜2025年1月15日(水)の2日間、全国の20歳以上の男女を対象に「SNS」をテーマにインターネットリサーチを実施し、その結果を発表しました。
この記事の目次
調査背景
現代の生活において欠かせない存在となったSNSですが、そのあり方は日々変化しています。X(旧Twitter)の仕様変更が繰り返される中、2024年12月に新たなSNSとして「mixi2」が登場。改めて「SNSのあり方」が議論されるなど、業界全体が大きな転換期を迎えているとのことです。
株式会社ネオマーケティングでは、全国のSNSユーザーを対象に、SNSの利用実態や利用目的、今後の継続意向などを聴取したそうです。主要SNS以外のSNSに関する認知度や期待値にも注目し、SNS市場の変化がユーザーの意識や行動にどのような影響を与えているのかも探っているとのことです。
調査概要
調査の方法:株式会社ネオマーケティングが運営するアンケートシステムを利用したWEBアンケート方式で実施
調査の対象:全国の20歳以上の男女のうち、いずれかのSNSを利用している人(閲覧のみでも可)
有効回答数:1,000名
調査実施日:2025年1月14日(火)〜2025年1月15日(水)
「SNSに関する調査」主な質問と回答
◆利用したことのあるSNSは:「YouTube」の利用経験率88.6%。「LINE」を上回りトップに。
現代において連絡手段としてインフラ化している「LINE」ですが、利用経験率では「YouTube」が上回り、全体の88.6%でトップとなったことがわかりました。また、全SNSの中で男女差が大きかったのが「Instagram」と「TikTok」。いずれも女性の利用経験率が高い傾向にあるようです。特に「Instagram」は、全年代において女性の利用経験率が男性を上回っていることが明らかになったとのことです。
◆SNSを利用する理由は:「Bluesky」は「X」より知人との連絡目的の利用が多く、最新ニュース取得目的の利用は少ない。
X(旧Twitter)の共同創業者が考案・開発したSNSということで、「X(旧Twitter)の代替版」という認識をされることも多い「Bluesky」ですが、X(旧Twitter)と異なり「最新ニュースや時事情報の取得」目的での利用は少なく、「Threads」と同じく「友人・知人・家族との連絡や交流」目的での利用は比較的多いことが調査で判明したそうです。
知っているSNS・利用したことのあるSNS(n= 1,000)
【知っているSNS】
全体の95.1%を占め、「LINE」が認知度トップとなっています。「LINE」から「TikTok」までの上位6つのSNSは、全年代において60%以上となっており、幅広い世代に満遍なく認知されていることが調査からわかりました。
一方で、2023年7月にFacebookやInstagramと同じMeta社からリリースされた「Threads」は、20代・30代以外の認知度が伸び悩み、全体で「mixi」を下回る結果となったようです。
【利用したことのあるSNS】

いまや連絡手段としてインフラ化している「LINE」ですが、利用経験率では「YouTube」が上回り、全体の88.6%でトップとなったことが報告されています。
一方で「TikTok」は、認知度の高さに対し利用経験率が低い点が特徴的です。前掲した【知っているSNS】では、ほぼ全ての年代において70%以上の認知度を獲得していたものの、利用経験率となると40代〜60代が伸び悩んでいるとのことです。「Facebook」を除く全9つのSNSでは、若年層(20代・30代)ほど利用経験率が高くなっていましたが、「TikTok」はその傾向が特に強いSNSだと言えるでしょう。
また、全SNSの中で男女差が大きかったのが「Instagram」と「TikTok」だそうです。いずれも女性の利用経験率が高い傾向にあります。特に「Instagram」は、全年代において女性の利用経験率が男性を上回っていることが示されました。
SNSを利用する理由

「LINE」は「友人・知人・家族との連絡や交流」が90.2%と大多数を占める結果となりました。他のSNSとは異なり、連絡・交流目的以外の拡がりは、現状ほとんどないSNSだと言えるようです。

一方「Facebook」と「mixi」も、「友人・知人・家族との連絡や交流」目的が50%以上でトップとなったSNSですが、これらは2位・3位に「趣味や興味のある情報の収集」目的もランクインしており、情報収集ツールとしても重宝されていることがわかるようです。
「mixi2」とその前身である「mixi」は、「友人・知人・家族との連絡や交流」目的がトップで、そこに「暇つぶしやリラクゼーション」「趣味や興味のある情報の収集」が続く点は共通していることが判明したとのことです。しかし「mixi2」は「オンラインコミュニティやグループへの参加」「新しい友人や人脈の構築」も18.8%で同率3位、「仕事やビジネスに関する情報収集やネットワーキング」も12.5%集まっており、mixiよりもコミュニケーション要素が強まっていることが報告されています。

動画を主体としたSNSである「TikTok」と「YouTube」ですが、前者は「暇つぶしやリラクゼーション」目的での利用がより多く、後者は「趣味や興味のある情報の収集」目的で利用する傾向がより強いことが明らかになったようです。
「◯◯について知りたい」「◯◯を見たい」と明確なニーズがある場合にYouTubeを、暇つぶしついでに何か有益な情報を得たい、という場合にTikTokを立ち上げるケースが多いのかもしれないと分析されています。


「X(旧Twitter)」「Threads」「Bluesky」は、いずれもテキストを主体としたSNSですが、「X(旧Twitter)」は「趣味や興味のある情報の収集」が52.7%、「最新ニュースや時事情報の取得」が30.1%を占めており、3つの中でユーザーから最も"インプットに適したSNS"として選ばれていることが明らかになったとのことです。
X(旧Twitter)の共同創業者が考案・開発したSNSということで、「X(旧Twitter)の代替版」という認識をされることも多い「Bluesky」ですが、X(旧Twitter)と異なり「最新ニュースや時事情報の取得」目的での利用は少なく、「Threads」と同じく「友人・知人・家族との連絡や交流」目的での利用は比較的多いことがわかったようです。


また、画像を主体としたSNS「Instagram」「Pinterest」は、「趣味や興味のある情報の収集」「暇つぶしやリラクゼーション」「コンテンツ(動画、音楽、画像、音声)の利用」「興味のあるブランドや有名人のフォロー」と、主な利用目的の順序が共通していることが判明したと報告されています。
しかし「Instagram」はストーリー投稿などからDMでの個別コミュニケーションが発生するケースも多いからか、「友人・知人・家族との連絡や交流」目的での利用が32.6%を占めており、連絡ツールとしても強いことが示されています。
一方、「BeReal.」も「友人・知人・家族との連絡や交流」目的が33.3%で最多となりました。画像を主体としたSNSでありながら、クローズドな性質が強いことがわかるようです。
SNSのイメージ(n= 1,000)

「X(旧Twitter)」「Instagram」「Snapchat」「Pinterest」「YouTube」は、それぞれ「優しい」「癒される」「中毒性がある」「楽しい」などと、ポジティブなイメージが強いことがわかったとのことです。中でも「YouTube」は「興味深いコンテンツが多い」「情報量が多い」と、より具体的なポジティブイメージが集まっていますが、「広告が多い」とのネガティブイメージも持たれているようです。
一方で、「Facebook」と「LinkedIn」は、「ビジネスに使える」というイメージが強いことが報告されています。「Facebook」「Instagram」「Threads」は、いずれもMeta社のSNSでありながら、「Facebook」は「信頼できる」というポジティブなイメージと併せて、「プライバシーが心配」「危ない」といったネガティブなイメージも抱かれていることが明らかになったそうです。他のSNSと異なり「実名登録制」を基本としている点が(何者か分かるという)信頼感に、プラットフォーム側に詳細な個人情報を取得されているという点が、プライバシーが心配といったイメージにつながっているのかもしれないと分析されています。
今後のSNS利用意向

国内ユーザー数の多い主要なSNS(「LINE」「TikTok」「YouTube」「X(旧Twitter)」「Facebook」「Instagram」)の中でも、「LINE」と「YouTube」はそれぞれ78.3%・82.8%(※)と、比較的高い利用意向となっているようです。
一方、主要SNS以外だと「Bluesky」の利用意向の高さが目立ちます。最もポジティブな「今後もとても利用したい」のみでも22.5%獲得しており、今後への期待度の高さがうかがえると報告されています。
※「今後もとても利用したい」「今後もやや利用したい」の合算
この調査のその他の質問
・各SNSの利用期間(単数回答)
・「mixi2」で利用している機能・今後利用したい機能(複数回答)
・「mixi2」の機能や使われ方で今後期待すること(複数回答)
など
出典元:株式会社ネオマーケティング プレスリリース