
国内最大級の子どもとお出かけ情報サイト「いこーよ」を運営するアクトインディ株式会社(東京都品川区、代表取締役:下元敬道)は、「いこーよファミリーラボ」を通じて、男の子の健やかな成長を願う「端午の節句」における「五月人形」や「こいのぼり」の購入実態について調査を実施し、その結果を発表しました。この調査結果を女の子の「雛人形」に関する2025年1月に実施された調査と比較することで、現代の子育て世帯における節句人形の購入傾向が明らかになっています。
この記事の目次
調査結果のポイント
- 「五月人形・こいのぼり」の購入は約5割 「雛人形」は約7割
- 端午の節句に「五月人形」を飾る男の子家庭は約8割
「こいのぼり」は約4割 「雛人形」は9割が飾ると回答 - 五月人形・こいのぼり・雛人形いずれも"5万円以下"が主流
- 雛人形は10万円以上の高価格帯も約3割
- 「五月人形やこいのぼり」を買わない家庭は「思い出」作りに注目!
"体験型"で楽しむ端午の節句
調査概要
- 調査方法: インターネットアンケート
- 調査地域: 全国
- 対象者: 「いこーよ」会員
- 調査期間:2025年3月20日(木)~3月26日(水)
- サンプル数:317サンプル
「五月人形・こいのぼり」の購入は約5割 「雛人形」は約7割
男の子のいる家庭のうち五月人形(鎧や兜、武者人形など)とこいのぼりの両方またはどちらかを購入・購入予定の家庭は約5割(46.7%)という結果となっています。内訳としては「両方購入」が17.4%、「五月人形だけ購入」が22.4%、「こいのぼりだけ購入」が6.9%となっています。

これに対して、2025年1月に実施された調査によると、女の子家庭の「雛人形」購入・購入予定は約7割(65.7%)に達しています。このことから、節句人形を購入する家庭は、男の子の家庭では女の子の家庭より20%ほど少なく、購入意欲もやや低い傾向が見られることがわかりました。
2025年の端午の節句「五月人形」を飾る男の子家庭は約8割「こいのぼり」は約4割 「雛人形」は9割が飾ると回答
2025年の端午の節句に五月人形やこいのぼりを飾るかについても調査が行われ、雛人形と比較されています。

五月人形については男の子家庭の約8割(79.5%)、こいのぼりについては約4割(44.4%)が飾ると回答しています。一方、雛人形を持っている女の子家庭では約9割(88.1%)が飾ると回答しており、節句人形を飾ることについても女の子家庭の方が男の子の家庭より熱心な傾向がうかがえます。
五月人形・こいのぼり・雛人形いずれも"5万円以下"が主流 雛人形は高価格帯も目立つ
五月人形、こいのぼり、雛人形それぞれの購入金額についての調査結果も興味深いものとなっています。

「五月人形」の購入金額で最も多かったのは3万円~5万円未満の27.2%です。3万円未満も26.4%存在し、合計すると5万円未満が約5割(53.6%)を占めています。
「こいのぼり」については3万円未満が7割(70.0%)と非常に大きな割合を占めており、3万円~5万円未満の21.4%がこれに続きます。合計すると5万円未満は9割超(91.4%)に達しています。
「雛人形」の購入金額で最も多いのは3万円未満の30.7%で、3万円~5万円未満は15.3%となっています。5万円未満を合計すると約5割(46.0%)という結果になっています。
これらの結果から、五月人形・こいのぼり・雛人形のいずれも5万円未満を選ぶ家庭が多い傾向にありますが、雛人形については10万円以上の高額帯を選ぶ家庭も3割超(30.7%)存在し、五月人形の20.0%やこいのぼりの5.7%を大きく上回っています。

購入されるサイズについても調査されました。五月人形は横幅1mまでのコンパクトなものを選ぶ家庭が約9割(95.3%)、こいのぼりは長さ1mまでのものを選ぶ家庭が約7割(65.0%)、雛人形は一段までを選ぶ家庭が約9割(85.0%)と、省スペースで扱いやすいものが主流となっていることがわかりました。

同時期に行われた「端午の節句」の過ごし方調査では、現代のママパパ世代が祖父母世代に比べて、特に積極的にこいのぼりや五月人形を壁飾りなどのインテリアとして楽しんでいるというデータも得られています。このような傾向も、コンパクトで価格を抑えた商品に人気が集まっている背景と考えられます。
「五月人形やこいのぼり」を買わない家庭は「思い出」作りに注目! "体験型"で楽しむ端午の節句
五月人形やこいのぼりを購入しない家庭に「端午の節句にどんなことをしていますか?」というアンケートも実施されました。

その結果、1位は「家族で節句料理を家族で食べる」、2位は「端午の節句関連のイベントへ参加する」、3位は「おもちゃなどの記念になるものを購入する」となり、子育て世帯が思い出づくりを大切にしている様子がうかがえます。
購入しない理由としては「飾る場所や収納スペースが確保できない」が最も多く挙げられており、端午の節句の風習自体がすたれているわけではないことも明らかになっています。
五月人形・こいのぼり・雛人形は低価格・コンパクトなものが主流へ 「手軽に楽しむ」&「体験型」で楽しむ方向へ!?
今回の調査結果から、男の子の「五月人形」や「こいのぼり」の購入や飾る家庭の割合は、女の子の「雛人形」に比べてやや少なめであることがわかりました。
また、五月人形・こいのぼり・雛人形のいずれも、低価格でコンパクトな商品を選ぶ世帯が多く、子どもの節句をインテリアとして取り入れるなど「手軽に楽しむ」方向へ進化している様子がうかがえます。
一方で、五月人形を飾る家庭は約8割、雛人形を飾る家庭は約9割存在することや、五月人形やこいのぼりを購入しない家庭も「節句料理やイベント参加」で端午の節句を楽しんでいることから、男の子家庭・女の子家庭ともに子どもの節句行事がしっかり根付いていると考えられます。
引き続き、「いこーよファミリーラボ」では子育て世帯の消費行動のリアルな声を調査分析していくとのことです。
「いこーよ」とは?
2008年12月にサービスを開始した子供とお出かけ情報サイト「いこーよ」は、子育て層の約8割が利用し、全国9.9万件以上の施設情報や9.1万件以上の口コミを掲載しています(2025年5月現在)。
「いこーよファミリーラボ」とは?
子育て世帯の約8割にリーチするおでかけ情報サイト「いこーよ」に集まるママパパへのアンケートやリサーチを通じて、子育て世帯へのマーケティングを行うラボです。

最新情報に敏感でおでかけ意欲が高く、子育てに熱心なママパパが多く集まるメディアを母体に「いこーよモニター」などの会員へのアンケートやリサーチを切り口にした新たなマーケティング・タイアップを提案しています。
出典元:アクトインディ株式会社 プレスリリース