コンテクスチュアル・ファーストを掲げるグローバル広告プラットフォーム「GumGum (ガムガム) 」が、デジタル広告配信における業界最高水準のカーボン効率を達成したことを発表しました。同社の1インプレッションあたりのCO2排出量はわずか0.48グラムと、業界平均値(1インプレッションあたり2.45g)と比較して約80%の削減を記録しているとのことです。

この業界平均値は、プログラマティック広告とダイレクト広告を50:50の比率で算出されたものであり、GumGumの配信効率はこの指標を大きく上回る結果となっていると報告されています。

GumGumは、メディア業界の脱炭素化を推進するカーボン・インテリジェンス・プラットフォーム「Cedara (セダーラ) 」との継続的な連携を通じて、アドテク業界におけるサステナビリティの最前線をリードしているとのことです。

デジタル広告各分野におけるGumGumのCO2e

プログラマティック広告(自動入札で掲載される広告)では、GumGumのCO2eはインプレッションあたり0.67g。これは業界標準値の4.24gと比較すると極めて低い数値となっており、GumGumのカーボンフットプリントは一般的なプログラマティック広告と比べ、約85%も効率性が高いことが実証されています。

ダイレクト広告(自動入札を経ず、パブリッシャーに直接掲載される広告)はさらに効率的で、インプレッションあたりのCO2eはわずか0.06g。業界標準値の0.66gと比較すると、90%も効率的な結果となっています。

動画広告においても著しい効率性が確認されました。プログラマティック動画広告のCO2eはインプレッションあたり1.74g(業界標準値は4.83g)、ダイレクト動画は1.03g(同1.25g)という数値が示されています。

担当者コメント

GumGumのプラットフォーム運営担当シニアディレクター、カラ・ペトロセリ氏は次のようにコメントしています。「デジタル広告における持続可能性の実現は、将来的な目標ではなく、我々が現在取り組んでいる課題です。ブランドもパブリッシャーも、高いパフォーマンスを発揮しつつ、高い持続可能性を達成できることをGumGumは証明しました。入札プロセスやデータセンターの最適化、MFAサイト(広告のために作られたサイト)など不要なインベントリーの削除、コンテキスト広告の有効活用などを通じて、CO2eの削減だけでなく、『責任ある広告』の新たな基準設定を目指しています」

取り組みの詳細

GumGumのカーボンフットプリントは、世界広告主連盟(WFA)と「Ad Net Zero(アドネットゼロ)」– 英広告業界3団体によるイニシアティブ – が2024年6月に発表したメディアのCO2e算定法「Global Media Sustainability Framework(GMSF)」に準拠していると説明されています。GMSFは従来のアプローチよりも包括的かつ緻密で、一貫性も備え、より正確な測定を可能にしているとのことです。

このGMSFを活用し、GumGumの炭素強度算出を主導したのはAd Net Zero US 創設時の支援企業で、ネット広告業界団体「IAB Europe」のメンバーでもあるCedaraです。同様の算定方法は業界標準値の測定にも適用され、同一条件での比較が可能になったと報告されています。*

Cedaraのチーフオペレーティングオフィサー(最高執行責任者)、エリック・シー氏は次のようにコメントしています。「広告業界は、より持続可能なメディアプラクティスへとシフトしています。GumGumはその実現可能性を明確に示しました。GumGumはデジタル広告業界でも有数の炭素強度を実現し、業界標準値と比較して排出量を90%以上削減できたことは、データ主導の意思決定が持続可能性とビジネス、双方を推進できることを十二分に証明したのです」

持続可能性は依然として、ブランドと広告主にとって最優先事項となっています。GumGumは、パフォーマンスを犠牲にすることなく環境負荷を軽減できるソリューションであるコンテキスト広告の推進に引き続き取り組んでいるとのことです。世界的な業界基準に準拠し、広告配信を最適化することで、デジタル広告業界のCO2eをさらに削減し、より効率性の高い未来の構築を目指していると伝えられています。

企業が科学的知見と整合した環境目標を設定する「Science Based Target イニシアティブ(SBTi)」の一環として、GumGumは科学的根拠に基づく排出削減目標など、より持続可能性の高い広告ソリューションを推進する方法を追求しているとのことです。

*GMSF v1.1 プログラマティック業界標準値は、GMSFがデフォルト値をまだ設定していなかったため、「SRI&Alliance Digitale」イニシアティブの業界デフォルト値を利用しています。SRI &Alliance Digitaleは、デジタル向けに作られたGMSFの基盤となっています。

GumGumについて

GumGum(ガムガム)は、コンテクストの力で人とブランドを結びつけるデジタル広告プラットフォームです。自然言語処理と画像認識技術を使用した高度な文脈解析を行うことで、パーソナルデータを使用せず健全で良質な広告環境を提供しています。GumGumの広告モデルは、過去の行動履歴を集めるのではなく、現在進行形の心理状況(マインドセット)を理解することで、広告体験と広告効果の最適化を実現するアプローチを採用しています。

GumGumは、2008年に米国カリフォルニアで設立され、現在、世界19カ国でサービスを提供しています。日本でも2017年からサービスを展開しており、ブランド価値を重視する数多くの企業のマーケティングに活用されています。

Cedaraについて

カーボンインテリジェンスプラットフォーム「Cedara」は、メディア業界の脱炭素化に取り組んでいます。効果の高い様々なソリューションを通じ、メディア企業が日常業務や広告キャンペーンの展開でCO2eを正確に測定し、着実に削減できるようサポートしており、広告業界の「ネットゼロ達成」を主導しています。

Cedaraはメディアサプライチェーン全体の炭素強度を明確に提示し、データ主導による持続可能な意思決定と脱炭素化を促進するインサイトを投資家に提供しています。同社のアプローチは多大な影響力を持ち、企業及びそのパートナーの行動を促し、ネットゼロ経済への移行の加速化に貢献しています。

2021年に設立されたCedaraはニューヨークに本社を構え、米・英・仏・独・豪にオフィスを展開しています。

出典元:GumGum Japan株式会社 プレスリリース

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