株式会社レイクルー(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:藤本 太樹)が実施した「企業の新規顧客獲得状況の実態」に関する調査結果が発表されました。同調査は企業のマーケティング担当者を対象に行われ、新規顧客獲得の現状や課題について明らかにしています。
この記事の目次
調査の背景
近年、SNSや動画配信サービスなどの普及により、私たちの生活の中で広告に触れる機会は増え続けています。しかし同時に、広告に対する嫌悪感も高まっており、特に中小企業においては従来型の広告出稿だけでは新規顧客の獲得が難しくなっているという声が増えています。
また、Web集客を実施する企業が増加したことで集客競争が激化し、施策の見直しを迫られるケースも少なくありません。このような状況を受け、株式会社レイクルーは企業のマーケティング担当者を対象に「企業の新規顧客獲得状況の実態」に関する調査を実施しました。
調査概要
調査期間は2025年4月8日~4月11日で、インターネット調査方式が採用されています。企業のマーケティング担当者(20代~50代の男女)217名を対象としており、モニターはRCリサーチデータから提供されたとのことです。
8割以上の企業が新規顧客獲得施策に取り組む現状
調査結果によると、「現在何らかの新規顧客獲得施策に取り組んでいるか」という質問に対して、「はい」と回答した担当者は82.5%、「いいえ」と回答した担当者は17.5%でした。この結果から、企業のマーケティング担当者の8割以上が現在何らかの新規顧客獲得施策に取り組んでいることが明らかになっています。

新規顧客獲得のための集客施策、トップはWeb広告
新規顧客獲得施策に取り組んでいると回答した担当者に「新規顧客を獲得するために行っている集客施策」について質問したところ、1位は「Web広告」(63.7%)、2位は「展示会・イベント等」(49.7%)、3位は「PR」(40.8%)という結果が出ました。4位以降も回答率30%を超える施策が複数あり、企業が取り組んでいる新規顧客獲得のための集客施策は多岐にわたることが判明しています。

Web経由の新規顧客獲得比率は企業によってばらつき
新規顧客獲得施策に取り組んでいる企業に「新規顧客の獲得経路として、Web経由の比率はどれくらいか」を尋ねたところ、もっとも多かった回答は「10~29%」で23.5%、次いで「10%未満」が21.8%、「30~49%」と「50~69%」が同率で14.5%という結果になりました。この結果から、Web経由の新規顧客獲得比率は「10~29%」の企業が比較的多いものの、企業によって状況はさまざまであることがわかります。

7割超の企業がWeb集客による新規顧客獲得状況に不満
Web経由の新規顧客獲得経路があると回答した担当者に「Web集客による新規顧客獲得状況について、理想と比べてどのように感じているか」を質問したところ、最も多かった回答は「やや理想に届いていない」(44.7%)で、次いで「理想通りである」(23.5%)、「全く理想に届いていない」(22.4%)、「理想を大きく上回っている」(5.3%)となりました。
「理想通り」と「理想を大きく上回っている」という肯定的な回答を合計しても全体の30%弱にとどまっており、7割以上の企業のマーケティング担当者がWeb集客による新規顧客の獲得状況に満足していないことが明らかになっています。

Web集客による新規顧客獲得の課題、1位は「認知度・ブランド力の不足」
Web経由の新規顧客獲得経路がある企業に「Web集客による新規顧客獲得の課題」を尋ねたところ、1位は「認知度・ブランド力の不足」(41.8%)、2位は「コンテンツ不足やWebサイトの質の低さ」(41.2%)、3位は「リソースや知識・スキル不足」(37.1%)という結果になりました。4位以降も回答率30%前後の課題が複数あり、企業のマーケティング担当者がWeb集客による新規顧客獲得に対して抱えている課題は多様であることが明らかになっています。

今後重要と感じる取り組み、トップは「SNSでの情報発信」
最後に、Web経由の新規顧客獲得経路がある企業に「今後、Web集客で新規顧客を獲得していくために、最も重要だと感じる取り組み」を質問したところ、1位は「SNSでの情報発信」(44.1%)、2位は「広報・PR施策の推進」(40.6%)、3位は「オウンドメディアの充実」(32.4%)という結果になりました。4位以降も回答率30%を超える取り組みが複数あり、今後Web集客で新規顧客を獲得するためには様々なアプローチが重要だと考えられていることがわかります。

調査結果からわかる今後の展望
今回の調査結果から、多くの企業が新規顧客獲得に取り組んでいるものの、Web集客においては課題を抱えていることが明らかになっています。特に「認知度・ブランド力の不足」や「コンテンツ不足」、「リソースや知識・スキル不足」といった課題が上位に挙がっており、これらの解決が今後の重要なポイントになりそうです。
また、今後重要と感じる取り組みとして「SNSでの情報発信」や「広報・PR施策の推進」、「オウンドメディアの充実」が上位に挙がっていることから、単なる広告出稿だけではなく、より多角的なアプローチが求められていることがうかがえます。
この調査結果は、特に中小企業にとっては、今後の集客戦略を考える上で参考になるデータといえるでしょう。Web集客を効果的に行うためには、自社の認知度向上やブランド力強化、質の高いコンテンツ制作など、複合的な施策が必要とされています。
調査結果のまとめ
今回の調査で明らかになった主なポイントは以下の通りです:
- 企業のマーケティング担当者の8割以上が、現在何らかの新規顧客獲得施策に取り組んでいます
- 企業が新規顧客獲得のために行っている集客施策のトップ3は、1位「Web広告」、2位「展示会・イベント等」、3位「PR」です
- Web経由の新規顧客獲得比率は「10~29%」の企業が比較的多いものの、企業によりまちまちです
- 企業のマーケティング担当者の7割以上が、Web集客による新規顧客の獲得状況が理想に届いていないと感じています
- Web集客による新規顧客獲得の課題のトップ3は、1位「認知度・ブランド力の不足」、2位「コンテンツ不足やWebサイトの質の低さ」、3位「リソースや知識・スキル不足」です
- 今後、Web集客で新規顧客を獲得していくために、重要だと感じる取り組みのトップ3は、1位「SNSでの情報発信」、2位「広報・PR施策の推進」、3位「オウンドメディアの充実」です
調査結果は、効果的な集客戦略を構築する上で参考になる情報が多く含まれています。特に、Web集客においては「認知度・ブランド力の向上」や「質の高いコンテンツ制作」が重要な課題として認識されており、これらの解決に向けた取り組みが今後重要になってくると考えられます。
調査実施会社について

株式会社レイクルー
代表者: 代表取締役社長 藤本 太樹
出典元:株式会社レイクルー