株式会社KADOKAWA LifeDesign(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:三宅 明)が運営するWEBサイト『レタスクラブ』は、2025年1月に子育て中の女性145人(23~50歳・女性)を対象に暮らしに関するアンケートを実施し、その結果を発表しました。
『レタスクラブ』は、「がんばる人をラクに楽しく!」をテーマに、日常生活を充実させるための情報を提供する総合生活情報サイトです。物価上昇や値上げが続くなかで、生活環境の見直しを行った人々は少なくありません。今回のアンケートは、特にレタスクラブを利用している子育て世代の女性の実生活を把握するために行われました。
調査概要
調査内容:子育て中の女性に対する生活に関する意識調査
調査方法:インターネット調査(レタスクラブWEBサイト上で実施)
対象者:レタスクラブのWEBユーザーである子育て中の女性(既婚・23歳~50歳)
調査期間:2025/1/9~2025/1/16
有効回答数:145名
調査サマリー
-
食事作りの際、「栄養よりも価格」を重視する傾向が強まっており、自己犠牲とも言える状況が見受けられます。
-
皆さんの家庭では、食費として月にどの程度の金額を使っているのでしょうか?
-
中学生になる子供がいる家庭は、外食する機会が減っているのでしょうか?
-
メイクアップ関連の費用は前年より減少し、予算は月に1,000円未満という結果が目立ちます。
- 物価の上昇が続くなかでも、ポジティブな影響も見出すことができるようにしたいですね。
調査結果詳細
買い物の頻度は週にどのくらいですか?(n=145)最も多かった回答が「週1~2回(51.0%)」で、逆に最も少なかったのが「毎日(4.1%)」となりました。このデータは、食品などの購入において、数日分をまとめて買うことが一般的であることを示唆しています。

食事作りで最も重視していることは何ですか?(n=145)
前年に比べて「コスト」の回答が2倍に増加しました(2024年 4.5%→2025年 8.3%)。一方で「栄養」についての回答は大幅に減少し、家族の健康への配慮は変わらないものの、食材高騰の影響でコストを重視する家庭が増えてきているようです。

この1年間で減少した支出は?(n=145)
最も多かった回答は「衣料品(15.2%)」です。前年は「衣料品」と答えた方が9.0%で、今回はほぼ2倍の回答が得られました。同様の傾向は「スキンケア」への支出にも見受けられます(2024年調査3.0%→2025年調査9.7%)。

この1年間で増加した支出は?(n=145)
前年比で「冷凍食品」の支出は11.6ポイント上昇し(2024年調査20.1%→2025年調査31.7%)、カット野菜やミールキットなどの「半調理食品」、レトルトやお惣菜などの「加工食品」も同様に増加しています。
食料品に加えて、「教育費」の増加も顕著です(2024年調査10.4%→2025年調査18.6%)。中学受験や習い事の増加は、子育て世代にとって避けられない支出の一部となっているようです。

家庭の月あたりの食費はどのくらいですか?(n=145)
食費が「3~5万円」とする回答は、末子が小学生以下(0~11歳)の家庭に多く見られます(小学生以下42.5%、中学生以上27.6%)。一方、「5~8万円」と答える家庭は、末子が中学生以上(12歳以上)である割合が高いです(小学生以下21.8%、中学生以上25.9%)。

テイクアウト(お惣菜含む)の利用頻度は?(n=145)
テイクアウト(お惣菜を含む)の利用頻度は「月に1~2回」が最も多く、42.1%を占めました。

1日に何回調理しますか?(n=145)
前年は「3回」が最も多かったのに対し、今年は「2回」が最も多い結果となりました。この変化の背景には、「家事の手間を減らそう」という意識が広がり、「賢くテイクアウトや外食を利用しよう」という趨勢があると考えられます。また、コロナ禍における在宅勤務の増加も影響しているかもしれません。

家族での外食の頻度は週にどのくらいですか?(n=145)
子供が中学生に進学すると、家族で外食する頻度が減少する傾向があります。末子の年齢による違いを見てみると、外食を「月に1回程度」とする回答は、グループにより顕著な違いがあります。
・未就学児(0~5歳):57.4%
・小学生(6~11歳):60.0%
・中学生以上(12歳以上):50.0%
ただし、「週1~2回」と答えた場合、末子が中学生以上の家庭では回答率が低下する傾向があります。
・未就学児(0~5歳):40.4%
・小学生(6~11歳):40.0%
・中学生以上(12歳以上):25.9%
中学生になると部活動で多忙となり、夕食は家で済ませることが増えると考えられます。

美容費は月にどれくらいですか?(n=145)
スキンケア、メイクアップ、ヘアケアに使う月の費用は、「1,000~3,000円」が最多で、スキンケア(34.5%)およびヘアケア(42.1%)に関して特に多く見られました。メイクアップについては「1,000円未満(47.6%)」との結果が得られています。


お肌の悩み解消にお金を出すなら、いくらまで?(n=145)
前年に対し「1,000円未満」「3,000円未満」の回答が減少し、高額商品を選ぶ傾向が見受けられます。特に「3,000円未満」の回答は大きく減少し(2024年調査39.6%→2025年調査26.9%)、一方で「5,001~8,000円」の回答は増加(2024年調査5.2%→2025年調査10.3%)。効果が期待できる商品に対しては、より多くの予算を割く傾向が強まっています。

美容に関する情報源は?(n=145)
「WEBサイト(57.9%)」、「雑誌(36.6%)」、「口コミ(35.2%)」と続きます。「特にない」と述べた方は12.4%に過ぎず、約9割が何らかの方法で美容情報を収集していることが示されています。

まとめ
この調査から、物価高騰が影響しているのか、前年以上に節約意識が強まっている様子が窺えます。そのなかでネガティブな面だけでなく、「無駄を削減できた」「賢く食材を使い切るスキルを得た」といったポジティブな側面も存在しています。しかし、子育て世代の経済状況は厳しさを増しており、「今日の夕飯は栄養よりも安さ重視」という声や、「新しい洋服は控えよう」といった思考が増加しているのかもしれません。
出典元:株式会社KADOKAWA LifeDesign プレスリリース