スナップディッシュ調査結果:食品の値上げで89%が節約意識を高める

料理写真共有アプリ「Snapdish」 (以下、スナップディッシュ)を運営するスナップディッシュ株式会社(東京都武蔵野市、代表取締役:舟田 善)は、同アプリの利用者を対象に「食品の値上げ」に関する調査を実施し、その結果を発表しました。

89%が「食品値上げによる節約意識が高まった」、半数以上が「一度の買い物の支出が増えた」と回答

食品の値上げが家庭の食事に与える影響について調査したところ、89%が「節約意識が高まった」と回答し、その中でも約半数の50.9%が「特に高まった」とのことです。

さらに、食品の値上げが買い物の実態に変化をもたらしており、54.4%が「一回の買い物の支出が増えた」と答えました。支出が増加している一方で、「買い物時の量」については44.8%が「減少した」とし、45.8%は「ほとんど変わらない」と回答。この結果から、食品の値上げが家庭の財政に大きな影響を与えていることが示唆されています。

前回2022年の調査対象と比較、買う量が減っている中でも支出が増加している結果が明らかに

買い物の変化について、2022年7月に行った調査と今回の2025年2月の結果を比較しました。

その結果、買い物支出が「増えた」と答えた割合は前回よりも24.1ポイント増の54.4%となり、「買う量が減った」という回答も13.6ポイント増の44.8%でした。買う量が減少しているにもかかわらず支出が増加している現象から、2022年以降の値上げが家計にさらに影響を与えていることが確認されました。

購入頻度が「減少した」食品は価格高騰の影響を受けたもの、一方「増加した」食品は価格が安定している食材

買い物の変化について、購入頻度が「減った」食品と「増えた」食品を詳しく調査しました。

「減った」食品には、葉物野菜やお米、オリーブオイルなど価格が顕著に高騰したものや、牛肉、果物、お菓子が挙げられました。一方で、「増えた」食品としては、もやしや豆腐、カット野菜のように価格が安定している食材が多く購入されています。特にお米の値上げを受けて、パスタや麺類が代替品として選ばれる傾向も見られました。

以下は、代表的なフリーアンサーの抜粋です。

【購入頻度が減った】

◆キャベツ

  • 一玉700円を超えるのは高すぎて手が出せない。
  • 高額になったため、キャベツを使わない料理が増えた。
  • 高すぎる!大阪に住んでいるが、お好み焼きを作る頻度が激減した。

◆米

  • お米の値段がかなり上がったので、購入頻度が減少した。
  • 米。値上げがあまりにも大きいため、パンや麺類を食べることが増えた。
  • 以前より1000円高くなったから。

◆オリーブオイル

  • 非常に値上げしてしまい、気軽に購入できなくなった。
  • 使用頻度や量を減らすことになり、購入頻度も少なくなった。
  • 高騰により他のオイルで代用することが増えた。

【購入頻度が増えた】

◆もやし

  • 野菜が高騰しているが、もやしは安価で家計に優しいため。
  • 価格変動が少ないため、よく購入する。
  • かさ増しできて安いので、ほとんど値上げがない。

◆豆腐・納豆

  • 鶏肉と合わせることでかさ増しができ、頻繁に使用する。
  • 豆腐、納豆は他の食材と比較して値上がり率が少なく、安定しているため。
  • おかずのバリエーションが広く、安価なので常にストックするようになった。

◆冷凍野菜

  • キャベツなどの冷蔵庫の常備野菜は持たなくなったため、代わりに価格が変わらない冷凍野菜を買ったら良かった。
  • 値段が安定している。

◆きのこ

  • 値段が変わらず、安価でかさ増しできるため。
  • ヘルシーで価格が安定しているのが嬉しい。

◆麺類(うどん・パスタ)

  • お米の価格が上がったため、パスタや麺類の消費が増えた。
  • お米の代わりにパスタだけでも料理ができるので便利。
  • お米が値上がりしているため、うどんやパスタをよく購入するようになった。

節約を意識した料理の課題は「食材の偏り」と「栄養バランスの確保」

節約を考えた料理に関する悩みについて尋ねたところ、50.4%が「同じ食材ばかりだとマンネリ化してしまう」と回答し、42.6%が「栄養バランスを考えるのが難しい」と答えました。どの食材を選ぶかが重要であり、用途が限られるためマンネリ化しやすく、食事の質を維持することが難しい状況が浮かび上がります。

また、具体的な悩みに関するフリーアンサーからは、以下の意見が寄せられています:

  • 安価な材料を厳選する必要があり、買い物に時間がかかる。献立を考えるのも手間が増える。
  • 国産の食材が手に入りにくく、安全性に不安がある。
  • 作りたい料理ができないことが増えてきた。
  • 同じ食材のバリエーションが限られている。
  • 栄養バランスが偏りやすいのが困りもの。

節約しつつも譲れないポイントは「美味しさ」と「栄養バランス」

節約を意識した料理で妥協できない要素について調査を実施したところ、62.3%が「美味しさ」を重視し、57.1%が「栄養バランス」を重視している結果となりました。節約しながらも、食事の質を落としたくないという欲求が伺えます。

価格の高騰によるお米の購入傾向について

特に値上がりが顕著だったお米の購入について調査したところ、「以前と同じところから購入し続けている」という回答が40.7%で最も多く、次いで「価格の安いお米を選ぶ」という回答が33.5%となりました。今後の節約志向がより強まることが予想されます。

85%が「安価な食材でも調味料次第で美味しくなる」と認識

節約を意識した食事において重要な役割を果たす調味料に関する認識について調査しました。「安価な食材でも調味料次第で美味しくなる」と感じた経験について、53.3%が「よくある」とし、32.0%が「たまにある」と回答しました。この結果から、全体の85%が調味料によって料理のクオリティが向上すると見なしていることがわかりました。

また、「調味料によって美味しくなる」と感じた具体的な調味料についても伺いました。代表的なフリーアンサーは以下の通りです。

◆塩麹

  • 塩麹を使った料理で、胸肉に塩麹をつけて鶏ハムを作った。
  • 塩麹を使って安い肉を柔らかくし、出汁を効かせて旨味を引き出している。

◆オイスターソース

  • オイスターソースを使うことで、大体なんでも美味しく調理できる。
  • オイスターソースはチャーハンやコクを出したい煮物に加えると非常に美味しい。

◆ごま油

  • もやしにごま油を加えるだけで、何を作っても美味しくなります。
  • ごま油と塩で味付けしたもやしやほうれん草のナムルは、子供が喜んで食べます。

節約志向料理での調味料への期待

節約を考えた料理において調味料への期待についても、具体的なフリーアンサーから伺いました。求められるのは「1つで味が決まる手軽さ」や「多様なアレンジが可能性」、加えて「無添加・安全性」や「素材の味を引き出しつつ減塩できる調味料」です。コストパフォーマンスも重視され、少量サイズや再利用可能なパッケージへのニーズも高まっています。

以下は代表的なフリーアンサーです。

◆1つで味が決まる万能調味料への需要

  • 1つで多機能の調味料が好まれています。
  • 料理の味がこれ1つで決まるものが求められています。

◆無添加・健康志向

  • 子供が安心して食べられるよう、添加物が少ないことが重要です。
  • 無添加で安全であることが求められています。

◆料理のバリエーションを広げる調味料に対する需要

  • 和洋中どれにでも合う調味料があると便利です。
  • 同じ食材でも調味料を変えることで別の料理に変化するのが嬉しいです。

◆価格とコストパフォーマンスの意識

  • 少量でも安価で提供してほしい。
  • 高品質でも無添加のものが良いです。

◆減塩・健康を意識した味付けの工夫

  • 塩分を抑えつつ旨味が引き出せる調味料が求められます。
  • 旨味やコクを出しながら減塩効果もあるものが希望されています。

出典元:スナップディッシュ株式会社 プレスリリース

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