
株式会社フラグメンツ(東京都港区本社、代表取締役:数野健)が運営する生成AIに関する情報を提供するオウンドメディアにおいて、214名の動画生成AIユーザーを対象にアンケート調査を実施し、その結果を発表しました。
この記事の目次
調査の背景
生成AIの技術が進化する中で、この技術が我々の生活に浸透するスピードは増しています。そのため、動画生成AIを利用する人々の数も増加しているのが現状です。しかし、どのサービスが特に人気を集めているのか、ユーザーはその技術をどのように活用しているのかについては、正確な情報がまだ少ないのが実情です。こうした背景から、214名の動画生成AIユーザーに対して以下の質問を含むアンケートを行いました:
- 「どの動画生成AIを使用していますか?」
- 「毎月、動画生成AIにどのくらい課金していますか?」
- 「動画生成AIの利用目的は何ですか?」
この調査によって、2025年の動画生成AIの利用実態を明らかにすることを目指しています。
調査結果サマリー
- 最も利用されている動画生成AIはRunway
- 「最も好みの動画生成AI」においてもRunwayが1位
- 動画生成AIを利用しているユーザーの半数以上が無課金(費用ゼロ)で使用
- 利用目的の首位は「SNSに動画を投稿することであり」、ビジネス目的での活用は全体の約17%を占める
最も多くの利用者を抱える動画生成AIはRunway、次いでCanva、Soraが続く
本調査では、214名の動画生成AIユーザーにどのサービスを利用しているかを尋ねたところ、1位はアメリカの企業が運営するRunwayとなりました。続いて、2位にはCanva、3位にはSora(ChatGPT機能)が選ばれました。

この調査では46の異なるサービスに票が投じられましたが、特筆すべき点は、動画生成AI専用のサービス以外にも多くの票が集まったことです。人気のデザインツールCanvaは、Runwayのシステムを取り入れており、そのためRunwayの市場シェアは約3分の1に達しており、現在最も優位に立っていると考えられます。
2024年および2025年に動画生成AI利用を開始した人が約80%
動画生成AIを利用し始めた年についての調査も行われた結果、最も多かったのは2024年で、約60%がこの年に利用を開始したことが分かりました。続いて2025年も多くの人がこの年に利用し始めています。合算すると79.4%にのぼり、ほとんどの回答者が2024年以降に動画生成AIを使用し始めたと推測されます。

2024年以降に利用者が増加している背景には、人気サービスKLING AIやPikaのリリースが影響していると考えられます。この調査は2025年2月に実施され、その結果、2025年と答えたユーザーが約20%に達していました。これにより、2025年にはさらに利用者の増加が見込まれています。
動画生成AIに対する定期的な課金は0円のユーザーが過半数
動画生成AIユーザーは、毎月どれくらい課金しているのでしょうか。その調査結果によれば、約52%のユーザーが無課金で利用していることが分かりました。

課金を行っているユーザーの多くは、2,000円から3,999円の範囲での利用が多く見受けられました。また、毎月3万円以上課金しているユーザーも存在するものの、全体的には慎重な利用が際立っています。
動画生成AIの利用目的は「SNSへの投稿」と「趣味」がトップ!全体の17%は業務で利用
最後に、「動画生成AIの利用目的」に関するアンケート結果を見てみましょう。1位は「SNSへの投稿」、2位には「趣味」がランクインしました。ビジネス目的での利用も多く、全体の約17%が業務用として動画生成AIを活用していることが確認されました。

SNSへの動画投稿に関しては、YouTube、TikTok、Instagramへのショート動画の投稿が主な目的であるとの回答が多く見られました。特に注目すべきは、2025年2月の時点で業務用途で動画生成AIを活用する人が2割近くに達していたことであり、具体的には「プレゼン用の資料作成」「自社製品のプロモーション動画作成」「自社の採用動画制作」「PV・MVの制作」などの利用が多くありました。
出典元: 株式会社フラグメンツ プレスリリース