フランスを拠点とするコマースメディア企業Criteo(クリテオ)は、取締役会の決定を受けて、2025年2月15日付でマイケル・コマシンスキが最高経営責任者(CEO)および取締役会のメンバーに就任することを発表しました。コマシンスキは、最近引退を発表したメーガン・クラーケンの後任として、その役割を引き継ぐことになります。クラーケンは上級顧問として、円滑な交代を進める計画です。
Criteoの取締役会の議長であるレイチェル・ピカードは、「我々はAIを活用し、Criteoをさらに進化させ、世界的なコマースメディアプラットフォームとしてのビジョンに貢献できるリーダーを見つけるため、包括的な採用プロセスを実施してきました。マイケルがCriteoに加わり、会社を率いることを心から歓迎いたします。彼は技術に基づく製品開発の専門家であり、ブランドや小売業者との良好な関係構築において豊富な経験を持ち、加速的な成長を実現する能力にも秀でています。また、彼はデジタルマーケティングとテクノロジーの分野でグローバルな組織をリードしてきた実績があり、経営方針に協力的なアプローチを示してきました。彼がCriteoの戦略を推進することで、貴重な洞察をもたらし、コマースメディアやリテールメディアにおけるリーダーシップをさらに強化し、メーガンと当社の社員たちが築いてきた強力な基盤を拡大してくれることを確信しています」とコメントしています。
コマシンスキは、20年以上にわたりアドテクノロジーの領域での経験を積み、ブランドや小売業とのグローバルな関係を築いてきました。彼は包括的な職場環境を構築し、テクノロジー指向の戦略を駆使して利益の高い成長を実現してきました。現在は、世界最大級の広告持株会社である電通グループのdentsu AmericasにてCEOおよびグローバル・データ&テクノロジー・プレジデントとして活躍しており、dentsuのグループ・エグゼクティブ・マネジメント・チームのメンバーでもあります。2016年、マークル社の買収を経てdentsuに参加し、EMEAおよび米州の両地域を統括し、その後2021年にはマークル社のグローバルCEOに就任しました。dentsuでは、急速な技術革新の中で、製品群の技術的な変革を先導してきました。AIを活用してクライアント向けのデータ駆動型テクノロジー戦略を構築し、エンタープライズのクライアントの獲得に成功しています。また、マークル社のリテールメディアコンサルティング事業を成長させ、業界をリードするdentsuのメディアバイサイドとの連携を強化するなど、豊富なリテールメディアの専門知識も有しています。
コマシンスキ氏は「Criteoは、グローバルなコマースメディアの巨人として成長し、アドテクノロジーのリーダーとしての地位を確立しています。AIの新たな進歩とeコマースの拡大により、メディアには膨大な成長の機会が広がっており、より多くのコンテンツやデバイスを通じて、高度にパーソナライズされた消費者との接点を育んでいくことができます。Criteoの才能あるチームと手を携えて、クライアントに魅力的なコマースソリューションを提供し、株主価値を高めていくことを楽しみにしています」と語っています。
コマシンスキはdentsu入社前に、マークル社でアメリカ、ヨーロッパ・中東・アフリカ(EMEA)、アジア太平洋地域(APAC)の50以上の拠点にまたがる1万4000人以上のチームを指揮していました。また、Razorfish社、Schawk Retail Marketing社、ニールセン社、A.T.カーニー社などで数多くの管理職を経験し、現在はAd Councilの理事やメタ社およびマイクロソフト社のクライアントアドバイザリーボードのメンバーとして活動しています。彼はヴァンダービルト大学で工学と哲学の学士号を取得し、インディアナ大学ケリー・スクール・オブ・ビジネスでMBAを修了しています。
■Criteo (クリテオ) について
Criteo S.A.(NASDAQ: CRTO)は、マーケターやメディアオーナーにより良いコマースの成果を提供するグローバルコマースメディア企業です。業界をリードするコマースメディアプラットフォームを通じて、数千人のマーケターとメディアオーナーが連携し、消費者に商品との出会いから購入までの豊かな体験を提供しています。信頼性の高いインパクトのある広告を提供することで、Criteoは新たな発見やイノベーションを促進し、オープンインターネットの中で多様な選択肢を実現しています。また、CRITEO株式会社は日本法人です。