
シンガポールを拠点にマーケットプレイス事業を展開しているVELVETT PTE.LTD.の日本法人であるベルベットジャパン株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:原田大作)が、全国10代から60代のフリマアプリ利用者363名を対象に、フリマアプリに伴う不安についてのアンケート調査を実施しました。以下にその結果をお伝えします。
この記事の目次
調査サマリー
【フリマアプリ利用者の不安について】
・フリマアプリでの「個人間の取引」に不安を感じるユーザーは72.2%に達する。
・最も多い不安点は「返品トラブルのリスク」(59.0%)であり、次いで「取引相手が個人であることへの懸念」(45.2%)が挙げられ、個人間の信用問題が主な課題として浮かび上がる。
・出品時に感じるストレスの主な要因は「商品の詳細情報の登録作業」(16.5%)である。
・買取アプリの魅力として挙げられた第1位は「写真のみで商品登録が済む手軽さ」(49.3%)で、次に「返品やすり替えの心配がない」(35.5%)があり、フリマアプリ特有のリスクを回避するニーズが示されている。
調査概要
調査方法:インターネット調査
調査対象:10代から60代のフリマアプリを利用したことがある男女
有効回答数:363
調査実施日:2024年12月18日
調査の背景
近年、フリマアプリの急速な普及に伴い、個人間取引における問題が社会問題として注目されています。特に返品詐欺やすり替え被害の増加が懸念され、返品対応を行う出品者に対して不正に商品が返送されるケースが報告されています。この影響で、個人間取引に関するリスクが顕在化し、SNSでも「運営会社のサポートが不十分」との声が多く集まっています。運営会社がサポート向上に努めているものの、多くのユーザーは不十分な対策に不満を持っているようです。また、国民生活センターのデータによると、フリマアプリに関連する消費者相談件数は急増しており、2014年度の920件から2023年度には7,965件にまで増加しています。この背景には「相手の顔が見えない不安」や「信頼関係の欠如」といった個人間取引特有の問題があります。これらの実情を踏まえ、フリマアプリ利用者の不安やストレスを明らかにする目的で調査を行いました。本調査では、フリマアプリの不安要因や出品時のストレス、買取アプリへの期待について意見を収集し、利用者の不満と要望を整理しました。
調査結果

1. フリマアプリ利用者の71%が「個人間取引」に不安を抱く
今回の調査で、フリマアプリ利用時における「個人間取引」に対する不安の程度を調査した結果、全体の72.2%の利用者が何らかの形で「個人間取引」に対して不安を感じていることが明らかになりました。具体的には、「非常に不安を感じる」と答えた人が13.2%、「ある程度不安を感じる」との回答が59.0%であり、多くの利用者が取引に対する懸念を抱いている状況が示されています。一方で、「あまり不安を感じない」「全く不安を感じない」と答えた人は27.8%にとどまることから、フリマアプリのユーザーは一定のリスクを受け入れていることが分かります。
フリマアプリ特有の課題としては、返品詐欺やすり替えリスク、取引相手への信頼性の不透明さ、取引手続きに伴う心理的負担などが挙げられます。これらの問題は、個々の取引のスムーズな進行が保証されないことから生じており、利用者にとっての心理的ハードルとして存在しています。

2. フリマアプリ利用者の不安要因は返品や個人間取引のリスクが中心
次に、フリマアプリ利用時における不安要因を調査した結果、利用者の多くが個人間取引に関してさまざまな不安を感じていることが明らかになりました。最も多く寄せられたのは「返品トラブルのリスク」(59.0%)や「取引相手が個人であることによる責任やリスク」(45.2%)であり、これらが利用者にとっての主要な不安要因であることが浮き彫りになっています。返品詐欺やすり替えリスクといった特有のリスクは、全体の不安感を引き起こします。
さらに、「運営サポートの反応」(29.8%)や「取引手続きや価格交渉」(24.0%)に対しても不安があることが示され、トラブル発生時の対応力や交渉に伴う心理的負担が懸念されています。また、「配送や梱包の手間」(14.9%)や「商品が売れないリスク」(17.4%)も、利用者にとっての障壁と言えるでしょう。「売上金の失効リスク」(9.1%)を挙げた利用者もおり、販売後の管理や条件への不安が心理的負担となっています。ただし、「特に不安を感じていない」との回答も12.1%あり、こうした利用者はフリマアプリに慣れや取引経験が豊富で、心理的負担が軽減されている可能性があります。

3. フリマアプリにおける出品時のストレス要因は詳細情報の登録や写真撮影が中心
出品時に最もストレスを感じる要因について調査した結果、作業や取引プロセスに多くのユーザーが負担を感じていることが分かりました。
最も多く挙げられたのは「商品の型番や状態など詳細情報の登録作業の煩雑さ」(16.5%)で、これが出品作業を混乱させる要因であることが示唆されています。次に、「商品の写真を撮影する手間」(13.0%)や「適正価格の設定の難しさ」(12.7%)が挙げられ、この登録時における基本的な作業がストレスの主な要因であると確認されました。
さらに、「梱包や発送の準備に手間がかかること」(11.9%)や「個人間でのやり取りや交渉が必要」(11.3%)という点も、物理的・心理的な負担を増加させていることが分かりました。一方で、「返品に関するトラブル」(5.5%)や「購入者からの不当な評価やレビュー」(4.1%)といったリスクは、それほど高くはなく少数派であることが明らかになりました。
また、「特にストレスを感じない」と応じた利用者もいることが明らかとなり、これはフリマアプリに対する適応度の高さを示しています。これらの結果からは、ユーザーが出品作業の効率化を求めていることが明示されました。特に、商品登録や発送準備の手間を軽減する仕組みや、ストレス要因を解消するサポート体制が必要であると考えられます。

4. 買取アプリの魅力—「手軽さ」と「リスクゼロ」が利用者の支持を受ける
本調査では、フリマアプリに加え、買取アプリの魅力についても調査が行われました。買取アプリでは、商品の写真を撮影して登録するだけで、業者からの買取価格が提示され、すぐに販売できるシステムとなっています。個人間のやり取りがいらず、返品トラブルの心配がないという点がメリットです。
調査の結果、ユーザーが最も魅力を感じるポイントとして、「写真のみでの商品登録が簡単にできる」(49.3%)が最も多く選ばれる結果となりました。これは、フリマアプリでの「商品の詳細情報の登録」や「写真撮影の手間」が大幅に軽減されるため、非常に魅力的に感じられています。
次に挙げられた魅力は「返品やすり替えの心配がない」(35.5%)や「梱包材の準備や送料負担が不要」(33.9%)であり、トラブルを回避したい利用者のニーズが示されています。また、「取引相手とのやり取りがいらない」(31.1%)という意見も評価されており、個人間取引の無駄やリスクを減らしたいという要望が明らかになっています。業者との取引により、心理的負担が軽減されることが大きなポイントです。
さらには、「価格が事前にわかる安心感」(24.2%)や「まとめて一度に売れる」(16.8%)など、買取アプリの利便性が全体の評価を高めています。
調査結果のまとめ
この度の調査により、フリマアプリにおける不安要因、出品に伴うストレス、さらには注目すべき「買取アプリ」の魅力が明らかになりました。調査により、利用者は「個人間取引による不安」や「出品作業の手間」を強く感じていることが分かりました。これらの問題は、取引の透明性や安全性に欠けることに起因しており、特に返品トラブルや取引先への信用に対する不安が顕著です。また、商品の情報登録や写真撮影、梱包・発送準備の負担も多く見られます。
一方で、これらの課題に対応するサービスとして「買取アプリ」が高い評価を受けていることも分かりました。買取アプリは、商品登録が簡単であること、返品トラブルのリスクが回避できること、そしてやり取りが不要であることが特長です。「商品の登録を楽にしたい」「取引の信用リスクを回避したい」「返品によるトラブルを避けたい」といったニーズに応えられるサービスとして、今後ますます重要となると考えられます。
出典元:ベルベットジャパン株式会社 プレスリリース