総合リユースサービス「バイセル」を展開する株式会社BuySell Technologies(代表取締役社長兼CEO:岩田 匡平、証券コード:7685)は、リユース領域における最先端技術の研究開発組織「BuySell Research」を本格始動させることをお知らせします。
リユース事業における属人的なオペレーションを、最先端技術の応用によってアルゴリズム化し、非線形の事業成長を目指します。

■「BuySell Research」設立の背景
リユース品は新品とは異なり、商品1点1点に合わせた流通工程が必要であり、その多くは現在も人の手に頼っています。当社ではリユース事業へのテクノロジー活用を経営戦略の中でも重要視し、これまでにも買取から販売までに必要な全機能を包括するプロダクト群「バイセルリユースプラットフォーム Cosmos」の開発など、積極的にテクノロジーへの投資を進めてきました。
今後のさらなる効率化に向けて、最先端技術を応用した属人的オペレーションのアルゴリズム化に焦点を当てて研究開発を進めるため2023年8月に「BuySell Research」を設立しました。この度組織体制の整備を経て、本格的に研究開発を開始いたします。
■BuySell Researchとは
BuySell Researchは、最先端技術の研究開発による事業貢献を目的としたR&D組織です。リユース事業の根幹である「買取」「査定」「販売」の3つの領域において研究開発を行います。すなわち、最先端技術の研究開発によって、暗黙知で運用される属人的なオペレーションを再現性ある形式知に落とし込みます(アルゴリズム化)。そして、これを事業に活きるソフトウェアとして実装することでオペレーションを効率化し、事業の非線形な成長を目指してまいります。その他学会での発表・出展や大学との共同研究など、社外とも連携した研究開発にも積極的に取り組んでまいります。
【BuySell Research WEBサイト】
https://research.buysell-technologies.com/

■研究成果:査定商品を特定する「AIアシスト」で査定時間を短縮
リユース品の査定では、はじめに査定対象商品が何であるか、商品名・ブランド・型番・年代などの情報を特定します。現在はこの工程を熟練した査定士による目視作業、つまり属人的なオペレーションに頼っています。
今回、BuySell Researchの研究テーマのひとつとして、査定の自動化の研究開発に取り組みました。
「酒類」と「ブランドバッグ(*1)」の2つのカテゴリにおいて、それぞれ約5万点、約74万点の商品画像データをAIに学習させることで、新たに撮影した画像を元に商品特定を支援する「AIアシスト機能」を開発しました。
これにより、1商品あたりの平均査定時間を、酒類においては約2分30秒から約20秒へと約9割短縮、ブランドバッグにおいては約4分30秒から約50秒へと約8割短縮することができました。

