ブランディングは企業にとって重要な経営戦略の一つですが、市場の変化に応じてその取り組み方には常に新しい課題が生まれています。特にスタートアップ経営者にとっては、ブランドの価値を高め、持続的に成長させるための戦略を見極めることが求められています。

しかし、どのようなブランディング戦略が現代において有効なのか、そもそもブランディングという言葉にどのようなイメージをもっているのかについては、明確な情報が不足しているのが実情です。経営者が感じるブランディングの取り組みにおける実際の課題や、効果があった施策についての理解を深めることが、今後の戦略策定には不可欠です。

そこで今回、調査PRサービス「RRP(https://service.link-ap.com)」を提供する株式会社リンクアンドパートナーズは、設立5年以内のスタートアップ企業の経営者510名を対象に、「ブランディング戦略と課題に関する調査」を実施しました。

  • 調査サマリー
  • 「ブランディング」という言葉のイメージは、「コーポレートアイデンティティ」が34.9%で最多に。

「Q1:「ブランディング」という言葉について一般的にどのようなイメージをもっていますか?(複数回答可)」と質問したところ、上位から「コーポレートアイデンティティ」が34.9%、「ロゴやデザイン」が33.9%、「商品やサービスの品質」が31.8%という回答になりました。

・コーポレートアイデンティティ 34.9%
・ロゴやデザイン 33.9%
・商品やサービスの品質 31.8%
・信頼と信用 29.8%
・競合との差別化 20.4%
・市場への認知を広げる 19.8%
・顧客体験 19.6%
・広告キャンペーン 16.9%
・トレンドとイノベーション 13.1%
・その他 1.2%

  • ブランディングの効果測定で重視する指標、第1位は「顧客満足度」が26.5%に。

「Q4:ブランディングの効果を測定する際に最も重視する指標について教えてください」では、上位から「顧客満足度」が26.5%、「ブランド認知度」が22.6%%、「ウェブサイトのトラフィック」が18.4%という回答になりました。

・顧客満足度26.5%
・ブランド認知度 22.6%
・ウェブサイトのトラフィック 18.4%
・売上げの増加 13.3%
・ソーシャルメディアでのエンゲージメント 12.9%
・リピート率 4.5%
・その他  1.8%

  •  ブランディング戦略を変更した理由は、「市場の変化への対応」「内部目標の変更」「競合他社の動き」が上位に上がる。

「Q6:過去1年間で、ブランディング戦略を大きく変更したことはありますか」と質問したところ、「はい」が60.4%、「いいえ」が39.6%という結果になり、改めて「Q7:ブランディング戦略を変更した理由について教えてください(複数回答可)」と質問したところ、上位から「市場の変化への対応」が45.5%、「内部目標の変更」が32.1%、「競合他社の動き」が30.8%という回答になりました。

・市場の変化への対応 45.5%
・内部目標の変更 32.1%
・競合他社の動き 30.8%
・リブランディング(イメージの一新)のため25.7%
・法規制の変更への適応14.6%
・新技術の活用のため7.5%
・その他 1.3%

  • まとめ

今回は設立5年以内のスタートアップ企業の経営者510名を対象に、「ブランディング戦略と課題に関する調査」を実施しました。

上記の調査結果から、ブランディングに対する一般的な認識と実際の戦略変更の背景についてわかりました。まず、「ブランディング」という言葉は、多くの人々にとって「コーポレートアイデンティティ」「ロゴやデザイン」、「商品やサービスの品質」と強く関連していると捉えられています。

次に、ブランディングの効果測定に関しては、「顧客満足度」、「ブランド認知度」、「ウェブサイトのトラフィック」が重要な指標だと判明しました。

最後に、多くの企業が過去1年間でブランディング戦略を変更しており、その主な理由として「市場の変化への対応」「内部目標の変更」「競合他社の動き」が上位を占めました。

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