BtoB EC・Web受発注システム「Bカート」とは?特徴・機能と選ばれる理由を徹底解説

Bカートとは

BカートはBtoB ECに必要な「価格の管理」「販路の管理」「決済の管理」を行うことができる、BtoBのためのECサイト構築サービスです。従来、自社の業務フローにマッチするようカスタマイズしたシステムを導入している企業が多いこの領域において、カスタマイズ不要で即日導入できるSaaSでのサービス提供をしています。BtoBの取引に必要な機能が十分に搭載されており、業務改革を行う上で中小企業でも導入しやすい低価格で提供されていることが魅力です。

また、Bカートを提供している株式会社Daiは、「はたらくを変える」をミッションに事業を展開し、導入企業やその取引先だけでなく、Dai自身が新しいはたらき方にチャレンジしています。出社を前提としないフルリモート体制により、北は北海道、南は沖縄まで、さまざまな地域ではたらく社員が在籍し、『じぶんたちも変わるし、周囲も巻き込んで変えていこう』といった考え方で、日々導入企業の支援を行っているのです。

価格の管理

Bカートの価格の管理

企業間取引では、同じ商品であっても取引先(卸先)との関係性によりその商品の販売価格が異なります。通常のBtoC ECでは顧客ごとに商品価格を変えるにはクーポンを配布したり、専用の商品ページを立ち上げて販売したりする必要がありますが、BtoB専用のBカートでは、標準機能のみで取引先ごとに商品の価格を個別に設定することができるのです。

販路の管理

Bカートの販路の管理

BtoC ECとは異なり、企業対企業の取引となるBtoB ECは、事業者が取り扱うすべての商品をすべての買い手企業に対して販売するとは限りません。取引先ごとに販売する商品が異なるケースが多く、ECサイト上でも販売する商品の制御を行う必要があります。その点Bカートでは、BtoB ECサイトを会員制のサイトとして運営し、サイト利用における承認フローを設けることで、会員ごとの商品の表示・非表示の設定が可能です。また、商品の一部情報のみを一般に公開し、商品画像や販売価格など重要な情報は会員のみ閲覧可能とすることで、Web上で商品カタログとして活用することもできます。

決済の管理

Bカートの決済の管理

BtoBの取引は、取引先ごとの与信管理が必要です。取引実績がない新規の企業には前払いや代引き、Bカートと標準連携している外部決済サービスを活用することで、未回収リスクをなくすことができます。一方で、取引実績のある企業には従来通り売掛での注文を受け付けるなど、取引先のステータスに合わせて異なる決済方法を提供することも可能です。

Bカートでよく利用される機能

Bカートを導入する理由ともいわれる機能は、「価格の管理」を行う機能です。取引先に応じて販売価格を変える、取引先をグルーピングして商品の表示そのものを制御するなど、商取引における細かい管理を行うことができます。

また、「見積書発行機能」も重宝される機能のひとつです。BtoBの取引では見積もりを発行する手間がつきものですが、Bカートには希望する商品の見積書を買い手自らダウンロードできる機能があります。これにより、売り手側の見積書発行の手間を削減し、買い手側の見積回答の待ち時間をなくします。

その他にも、BtoBの取引に必要な機能が網羅的に揃っている上、頻繁に機能アップデートが行われており、常に最新のサービスを利用することが可能です。さらに、受発注業務をFAXからWeb経由に切り替えることで、業務効率化に加え新しい取引の機会を創出する可能性も秘めています。

豊富な連携サービスで業務のDXを加速

BカートはBtoBの取引に必要な機能が標準搭載されていますが、機能をさらに拡張することができる外部連携サービスも豊富です。

BtoB取引の大部分を占める掛け売りに対応するBtoB決済サービスや、昨今BtoC、BtoB問わずニーズが高まっているクレジットカード決済サービスはもちろん、複数販路へ商品を販売する際に利用される在庫連携を始めとした一元管理ツールとの標準連携も可能です。また、商品を保管している倉庫とのやりとりをスムーズにする倉庫管理システムなどの物流部門におけるサービスとの連携など、これまでBtoC ECで利用されることが多かったサービスとの連携ができることから、BtoC ECで物販を行う事業者がBtoB業界に参入しやすい環境が整っているとも言えます。

Bカートが連携しているサービス一覧は下記からご覧いただけます。

Bカート連携サービス一覧

マーケティング・在庫管理、会計などBカートだけで全ての業務が完結するわけではないので、Bカート以外の業務システムとのデータ連携もスムーズにおこなえるよう、2017年よりBカートAPIを無料公開しています。

国内においてはAPIの仕様を確認するために秘密保持契約を締結してから仕様書を閲覧できるフローをとっているサービスも多い中、BカートではAPIのドキュメントをWeb上に公開し、すぐにBカートAPIを用いてデータ連携の可否を判断できる状態を用意しています。サンプルコードやテストなども簡単におこなえるので、APIを公開しても実際には利用するケースは少ないという声を聞く中、BカートAPIは非常に多くの企業に利用されています。

また、ある導入企業がベンダーに依頼してBカートAPIを活用したシステムを開発した際、他の企業でもそのシステムを使いたいというニーズはあるでしょう。しかし、これまでは「外部のベンダーが便利なシステムを開発した」こと自体が埋もれてしまい、ニーズに対しアクションを起こすことができない状況にありました。

そこで、Bカートアプリストアをリリースし、その開発した機能をアプリとして公開できるようになりました。これにより、システム開発したベンダーは他のBカート導入企業にも提供する可能性が生まれますし、Bカート導入企業がシステム開発費用の負担をせずにアプリを利用することができるようになります。

Bカートの導入で企業が期待できることは?

BtoB ECを活用しようと考える事業者はBカートにどんな期待をしているのでしょうか。ここでは主に「業務効率化」「業務のデータ化」「BtoB ECのスモールスタート」の3つの期待について解説します。

業務効率化

Bカートを導入する大きな目的に業務の効率化が挙げられます。企業によっては受発注業務をFAXで対応し、日々の取引先とのコミュニケーションを電話で行ってしまっていることにより、受発注に関連した業務が属人化しているケースが多くあります。こういったアナログな営業活動に課題を感じながら業務に向き合っている事業者は少なくありません。

Bカートを導入することで、従来FAXを用いて行っていた受発注業務、属人化の原因となっていた電話での問い合わせ対応などのEC化が可能です。これにより、従来アナログで管理していたことにより煩雑になってしまっていた受発注に関連した業務について、大幅な効率化を図ることができるようになります。

業務のデータ化

多くの商品在庫を抱える事業者にとって、正確な在庫管理は必須業務と言えます。しかし、その在庫を人の目と手だけで管理することは困難であることから近年ではWMS(倉庫管理システム)を利用している倉庫が増加しています。

WMSを用いて正確な在庫を管理するためには、「商品が売れた」という受注データをWMSへ取り込む必要があります。しかし、FAXやメールで受注を受けている事業者はその取り込み用の受注情報をデータとして持っておらず、WMSに手打ちでデータを入れ込むという本末転倒な業務フローを強いられる形となってしまいます。これらの業務を改善するために、Bカートを用いて受注の時点から情報をデジタル化し、そのデータをWMSへそのまま取り込むことで、倉庫との連携をスムーズにし、正確な在庫管理を行えるようになるでしょう。

BtoB ECのスモールスタート

Bカートは月額9,800円から利用でき、商品数や会員数(取引先数)に応じて月額費用が変わる料金体制となっています。やはり、FAXやメールで注文をしていた取引先がオンラインの注文にすぐ切り替えることは難しいかと思います。また、莫大な金額を投じて自社専用の受発注システムをカスタマイズ開発したとしても、取引先がきちんとそのシステムに移行してくれるのかどうかはわかりません。

そんなときは、ある程度関係ができあがっている既存取引先に先行テストのような形でECサイトを利用してもらいながら、徐々に他の取引先の受注のEC化を促していくことができます。低コストでスモールスタートし、規模に応じてステップアップしていける点も、Bカートの大きな魅力です。

Bカートを導入するメリットとは

実際にBカートを導入したことで事業者が体感した4つのメリットについて紹介します。

新たな取引先が見つかる

BtoB専用のECサイトを持つということは、物理的な商圏の垣根を超え、オンラインを通じて販売の間口を広く設けられるということです。思わぬ業種・業界の取引先からの引き合いが生まれることがあるので、売上アップに繋がるような可能性を秘めていると言えるでしょう。過去には、業界シェアNo.1だった某企業が、Bカートの導入により従来の営業活動では引き合いがないと考えていた企業との取引が始まったような事例もあるようです。

また、社内与信などの兼ね合いで取引が難しい企業であっても、クレジットカード決済やBtoB決済サービスを利用することでアプローチが可能となり、ターゲット層を増やすこともできるようになります。

業務効率化による社員の満足度UP

アナログで対応していた業務がBカートによってEC化されたことで、繁忙期に残業を強いられていた社員が、残業から開放されるようになったという事例もあります。結果として、退勤時間が早まることによって家族との時間が増え、日々業務を行っている社員の満足度が向上し、離職率の低下に寄与しています。

また時間に余裕ができることで、新規開拓はもちろん、取引先へのフォローやアップセル・クロスセルに力を入れることができ、売上の向上にも期待できます。

若手社員の採用に有利に働く

もし、求人応募者やインターンシップ生、入社したての若手社員がFAXや電話の対応に追われている事業所の様子を目の当たりにするとします。おそらく、現代においてDX化がほとんど進行していない会社の状態に、多少なりとも不安を感じるのではないでしょうか。アナログ対応が少なく、システム化された環境が整っていることが、新たな社員の採用力を高めるきっかけを作るでしょう。

取引先(買い手)目線の営業力が身につく

BtoB ECサイトの開設により、「商品をどう売っていくのか」という売り手側の事情だけでなく、「どうすれば注文したくなるのか」と、買い手側のことを考える機会が増えます。買い手に魅力を感じてもらうにはどのような見せ方をするべきかなどを考えることで、取引先目線が自然と身につき、日々の営業力を向上することにもつながるのです。

Bカートの導入方法

Bカートの導入方法

Bカートでは30日間の無料のトライアルが用意されています。SaaS型でカスタマイズ不要、専門的な知識やノウハウが社内になくてもサイトの立ち上げが即日可能となっています。

さらに、2022年12月からはスムーズにサイト立ち上げまで進められるように、操作方法やその手順を示したトライアルツアーが無料トライアル環境に用意されました。また、AIチャットボットによる問い合わせ受け付けを行っており、導入企業の不明点を減らし、快適なBtoB ECサイトの立ち上げ・運営ができるサービスとなっています。

もし、PCの操作に苦手意識があり、自社での導入が難しい場合はBカートから認定パートナー企業を紹介してもらえます。Bカートによるサイト立ち上げの実績が豊富なパートナーを紹介してもらえるので、PC操作が苦手な方やWeb知識に不安がある方でも、安心して業務を依頼できるでしょう。

Bカート認定パートナー一覧

Bカート導入後に効果を出すためには

Bカートを導入する事業者の目的はさまざまですが、効果的な運用をするための要素は社内と社外(取引先)の2つに分けられます。成果を上げるために、どのような意識が必要かそれぞれ解説していきます。

経営者を巻き込み社内一丸で運用を

先述の通り、Bカートを導入することでFAXや電話などアナログで運用していた社内の業務フローをデジタルに置き換えることができます。しかし、現場で効率化を求める声が上がっていても、上層部や経営陣も一丸となって、社内全体の理解を得た上で新たな業務フローを浸透させることができなければ、効果的な運用は不可能です。

また、受注をBカートでEC化できたとしても、他の工程がアナログのままではかえって業務負荷が増えてしまう可能性も考えられます。Bカートの導入と並行し、決済や与信管理、取引先との関係構築などの受発注に関わる周辺業務のDXも推し進めることが重要となるでしょう。

取引先への丁寧な導入案内を

FAXや電話、メールを用いて注文をしていた取引先に対し、BtoB ECサイトの利用方法をきちんと案内することは必要不可欠です。受発注のEC化において、取引先へのファーストアクションであるこの案内を疎かにしてしまうと、取引先としては「やり方が良くわからないし、今までの方法で別に困ってない」となってしまいかねません。結果としてWeb上からの注文にうまく移行できず、Bカート導入前と同じようなアナログな方法で注文が発生してしまうでしょう。

この取引先への案内に関しては、Bカートがお役立ち資料としてチラシのテンプレートを用意しています。その他にも、下記URLの資料ダウンロードページにて、取引先向けの案内資料や社内の承認を取るための稟議書のフォーマットがダウンロード可能です。取引先とより良好な関係を築けるよう、Bカートが提供する情報を活用してみましょう。

まとめ:BtoB取引のEC化が、はたらき方を変える

近年の巣ごもり需要によってBtoCでのEC市場が急激に活性化し、一般消費者がオンラインで商品を購入するケースが増えています。今では、衣料品・食料品問わずオンラインで購入することが可能となり、小売店へ足を運ぶ機会のほうが少なくなっている方も多くいらっしゃるでしょう。

しかし一方で、BtoBの取引ではいまだFAXや電話などのアナログな業務が主流となっており、非効率的な業務に追われている企業が多く存在しているのは事実です。そんな中、取引先や受注数だけが増加していき、最終的には受発注業務の属人化が加速、業務のキャパをオーバーして手に負えなくなってしまうのは時間の問題とも言えます。

Bカートは、BtoBにおける受発注業務をEC化し、アナログかつ煩雑な業務フローを改善、はたらく人々の負荷軽減を目指せるシステムです。最終的には、業務フロー改善により生まれた新たな時間を活用することで、売上アップにも期待できます。

現場で日々活躍する人々の「はたらくを変える」ためにも、ぜひBカートの導入を検討してはいかがでしょうか。

Bカートのサービス詳細はこちら

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