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「メルカート」とは?
メルカートは、株式会社エートゥジェイ(以下、エートゥジェイ)が提供するクラウドECプラットフォームです。ネットショップに必要なモノ(機能や仕組み)を提供するだけでなく、カスタマーサクセスやマーケティング支援チームなど、ECのプロフェッショナルによるコト(ノウハウ・リソース)の提供で、EC事業の成長を目指して集客からCRM施策まで幅広くワンストップ支援してくれるという特徴があります。
初期費用が安い(もしくはかからない)SaaS型のカートシステムではサポート体制が手薄なことがあり、事業者が主体的に情報収集をしても機能や仕組みを使いこなせないことが多いです。また、事業の成長にともない、売上に応じて発生する手数料の負担が大きくなったり、機能が十分でなくなったりとカートシステムを移行する必要が出るため、多額のコストが発生することもあります。
一方、メルカートを提供するエートゥジェイは2007年からECサイト構築、導入支援サービスを提供しているため、社内に事業者を支援できる環境が整っています。加えて、メルカートはグループ企業が提供する20年以上の歴史を持つECサイト構築プラットフォーム「ecbeing」の機能をベースに作られたSaaS型のカートシステムです。長い歴史と1,500社以上の導入実績を持つプラットフォームの機能が搭載されているため、カートシステムの機能不足に悩まされることは少なくなるでしょう。また、売上の多寡に関わらず、固定の利用料金であることも事業を成長させる負担にならず、好まれているポイントです。
実績として2018年のサービス開始から、100以上の企業が導入しているメルカートの解約率は1%未満です。解約理由の内、1/4がecbeingへのカートシステムのリプレイス、1/4が事業撤退と、メルカートへの不満を理由に解約することは限りなくゼロに近いことがわかります。本記事では、メルカートの特徴や機能など、導入を検討するにあたって必要な情報を深掘ってご紹介します。

メルカートならではのコンセプトと特徴
SaaS型のカートシステムとして、多機能かつ手厚いサポート体制を提供しているメルカートですが、そのコンセプトと特徴について、より詳細を見ていきます。
ハイスペックなecbeingの機能をお手頃価格で利用可能
セミオーダー型でECサイトを構築できるecbeingは自由度が高く、ゼロから構築するフルスクラッチほどコストをかけずに唯一無二に近いサイト構築が可能です。とはいえ、コストはもちろん、開発・保守の工数にもそれなりにかかってしまうため、SaaS型のカートシステムのような比較的安価で開発・保守の手間をかけたくないという事業者のニーズを満たせていませんでした。そこで2018年に立ち上がったのがメルカートです。
1,500サイト以上の構築実績を持つecbeingの機能を、そのままクラウド化することで誕生したメルカート。SaaS型のカートシステムとしては後発ながらもゼロから立ち上がったサービスではないため、備わっている機能が非常に豊富かつ高性能です。標準機能が充実しているため、外部ツールに支払う追加費用を抑えた運用を実現します。
事業の立ち上げから成長まで手厚いサポート体制
メルカートでECサイトを構築する契約が締結されると、運営元のエートゥジェイ社内に導入企業専用のプロジェクトチームが発足されます。サイトオープンまでのスケジュールや運用マニュアルの作成、定期的に行われる打ち合わせなど、平均で3ヶ月かかるECサイトの完成まで、声でコミュニケーションを取れる安心のサポート体制が提供されるのです。
また、サイト開設以降は、メルカートの機能に関する問い合わせができるヘルプデスクと、売上を伸ばすための伴走型支援を行うカスタマーサクセスの2軸でサポートが提供されています。カスタマーサクセスは導入企業の売上目標を組み立てて、達成までの解像度を高めながら、どのような施策を実施すれば良いかサポートするのです。コミュニケーションを積極的に取るカスタマーサクセスと定期的な打ち合わせを通して、目標の達成まで売上を引き上げてくれるでしょう。
より自由度の高いecbeingへのリプレイスも簡単
豊富かつ高性能な機能が搭載されているメルカートですが、事業の成長に伴い、自由度をより高めるためにカートシステムをリプレイスする可能性はあるでしょう。ecbeingをベースに作られているメルカートは、ecbeingとデータ構造が一緒であるため、比較的容易にリプレイスを行うことが可能です。また、管理画面のUIが同じであることから、新しく操作を学ぶ必要もありません。これにより、リプレイスに必要な費用・時間の両方が削減できます。
エートゥジェイでは、SaaS型(メルカート)とパッケージ型(ecbeing)、両方の機能やメリット・デメリットを熟知しています。そのため、リプレイスが本当に必要かどうかなど、導入企業の運用体制やコスト面、今後の事業計画など幅広い視点から、アドバイスを貰えることも魅力の1つでしょう。実際に、メルカートからecbeingに移行された事業者や、反対にecbeingからメルカートに移行された事業者もいます。
よく使われる機能
メルカートは通常のSaaS型カートシステムと比較し、高性能な標準機能が豊富に搭載されています。その中でも、利用されることが多い機能について解説します。
標準搭載とは思えない贅沢な販促機能
販促機能と一口に言っても、その機能はさまざまです。ECサイトに訪れたお客様向けの機能としては、商品を見つけやすくするための商品検索機能や商品のレコメンド機能。1回以上買い物をしたことがあるお客様向けに会員ランク機能やポイント機能、高度なメルマガ配信機能(マーケティング・オートメーション)など、お客様の属性に合わせて細かくセグメントをしたCRM施策を実施できます。
それ以外に、外部に広告出稿するためのGoogle広告用カタログの自動生成機能や定期購入、ギフト設定など、取り組みたい施策に応じて柔軟に対応できる機能が備わっています。
リアルタイムに正確な情報を確認できる分析機能
SaaS型のカートシステムの場合、標準搭載されている分析機能が物足りないことや外部連携をしたとしてもリアルタイムで更新されなかったり、実数値と差分が出てしまったりと、課題の声が上げられることがしばしば発生します。
メルカートでは顧客属性や注文、キャンペーンの分析から、通常ではデータを加工して行うことが多いRFM分析など、手間なく簡単に、リアルタイムのデータを閲覧可能です。また、かご落ちやABテストの分析、メールの分析など外部ツールとの連携によってオプション費用がかかってしまうことのある分析機能も標準搭載されています。
具体的なサポート内容

メルカートの強みの1つに事業の立ち上げから成長までを一貫して支援するサポート体制が挙げられます。段階に合わせて3つのチームで導入企業を支援するメルカート。その中身について、どのような支援を行っているか見ていきます。
立ち上げ専門プロジェクトチーム
立ち上げ専門のプロジェクトチームは、メルカートの導入を決めた事業者様に対して、1社1社専属で立ち上げるチームです。メルカートを導入している企業の7割がEC事業の立ち上げ経験がありません。そのため、ECサイトのデザインや商品画像の準備など、隅々までサポートできるようサイト立ち上げのスケジュール作成から伴走してくれます。
サイトが立ち上がるまでは定期的に打ち合わせを行い、メールやチャットのようなテキストだけのやり取りではなく、実際に声を交わして不明点を解消しながら運用までを支援してくれるため安心です。
カスタマーサクセスチーム
サイトのオープンが完了するとカスタマーサクセスチームによるサポートが始まります。年単位や期ごとに決められていることが多い事業者様の売上目標を、月単位に落とし込み、因数分解をして解像度の高い目標を作成します。
月に1回のペースで打ち合わせをしながら、目標達成に向けて次の1ヶ月までにどのような施策を実行するか決めるのです。カスタマーサクセスチームによるサポートは基本的に広告施策のような販促費用を必要とする施策ではなく、ECサイトを運営する上で基本的な施策を着実に実践できる支援をしています。
マーケティング支援チーム(有料オプション)
広告施策を支援するのはマーケティング支援チームの役割です。媒体選定や広告運用、クリエイティブの制作など、一気通貫で広告施策を支援します。エートゥジェイはメルカートを提供する以前から、マーケティング支援領域を強みに事業者様の支援をしていたため、ECでの知見と広告運用ノウハウをどちらも持ち合わせています。
導入企業のCVRを上げるため、広告戦略とお客様とのコミュニケーションをワンストップで提供することが可能です。
料金体系
メルカートの料金は初期費用19万円(税抜)、月額費用4.9万円(税抜)からとなっています。導入企業の予算と要望に合わせて、集客・制作支援やマーケティング支援などを追加することで月額費用が増加します。他のSaaS型のカートシステムと比較し、金額のみで比較すると高額な印象を受けるでしょう。しかし、前述の機能やサポート体制を、外部連携ツールやECコンサルティングサービスに登録する場合、月額4.9万円(税抜)を簡単に上回ってしまいます。

まずは月商100万円を超えて、本気で数百万円、1,000万円超えを目指したい事業者様が、盤石なプラットフォームでお客様を迎え入れられるシステムとなっています。
メルカートを支える中の人の声

株式会社エートゥジェイの執行役員であり、メルカートの事業責任者である渡邉章公さんにメルカートの魅力や最近のトレンドを伺いました。「いろいろなカートを比較すると、細かい差は多数ありますが大まかな機能差は少ないと思っています。ただ、メルカートはシステム提供だけでなく、事業者様とともに事業の未来を描けるサービスを目指しています」と渡邉さんは話します。カスタマーサクセスチームをはじめ、導入企業と擦り合わせた目標の達成に向けて、活発にコミュニケーションを取る仕組みは、カートシステムの機能だけでは測れない点です。
「他のSaaS型のカートシステムと比べ、費用の高さが気になる事業者様は多いかと思います。カートシステムの選定や、そもそも自社ECサイトかECモールか、何から始めたら良いかわからない、何が正しいのか迷っている事業者様はまずはご相談いただきたいです。弊社ではメルカートを無理に導入いただくのではなく、ご相談いただいた事業者様にとって最適な販路・方法で事業を伸ばして欲しいと思っています」と渡邉さんは続けました。一見高いと感じる利用料は、導入企業に不足するノウハウや機能を補える内容です。また、成長を視野に入れ、先々を見据えるとecbeingへの乗り換えもスムーズに行なえます。着実に売上を伸ばすパートナーとして、メルカートに相談してみてはいかがでしょうか。
まとめ:幅広いジャンルに対応し、事業の伸び代を伸ばす力のあるカートシステム
総合的に機能を網羅しているメルカートはどの事業者の商品であっても対応しています。新型コロナウイルスをきっかけに、今まで飲食店一本だった事業者様が食品ジャンルでEC事業に参入することが増えました。メルカートにも同様に、食品系の事業者様からの問い合わせが増加したようです。ECの知見を一切持たない食品系の事業者様からの相談も大歓迎だと渡邉さんは話していました。
食品を取り扱う上で欠かせない、常温・冷蔵・冷凍の3温度帯管理が機能として付いているだけでなく、全く知見を持たない事業者に親身に対応できるサポート体制は食品関係に限らず、どの事業者様にとっても安心です。事業の成長に正面から向き合うカートシステム「メルカート」。EC事業の新規立ち上げや、新しいカートシステムを探している事業者様はぜひ相談してみてはいかがでしょうか。
▼「メルカート」のサービスページはこちら
https://mercart.jp/
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