※パーソナライズドギフトとは?

お客様のご希望に合わせて、ギフト商品にお名前や日付、メッセージ等の刻印や刺繍、プリント等の特別な加工ができる「世界に1つだけ」のギフトです。
内容は提供元サービスにもよりますが、1点から注文ができ、名入れ加工は無料、最短で翌日お届け可能なものもあります。
パーソナライズドギフトの代表例としては、ボールペンやグラス、お酒(瓶)、箸、リップ等の日常的に使えるアイテムがあります。(ギフト自体の物だけでなく、瓶や箱等のパッケージへの刻印の場合もあります。)

■調査サマリー

  • 1.パーソナライズドギフトの利用意向は約6割。30代女性の利用は4人に1人超え。
  • 2.パーソナライズドギフトで贈りたいギフト、TOP3はケーキ・タオル・グラス
  • 3.相手との関係性のなかで、パーソナライズドギフトを通して喜んでもらえるイメージが持てるかどうかが、利用拡大のカギ

■調査結果

  • 1.パーソナライズドギフトの利用者、利用意向は約6割。30代女性の利用は4人に1人超え。

「既に利用したことがある」と回答した人は15.2%になり、6.5人に1人はパーソナライズドギフト利用経験者であるという結果になりました。また「いずれ利用したいと思う」と回答をした利用意向者は44.7%(「そのようなサービスを知っている。いずれ利用したいと思う」18.9%、「そのようなサービスを知らない。いずれ利用したいと思う」25.8%)に上り、合わせると計59.8%となり、パーソナライズドギフトの需要が高いことがわかりました。

性別・年代毎に「既に利用したことがある」の数値を見ると、全体的に女性の方が男性よりも高く、その中でも30代女性は26.3%(4人に1人超え)、40代女性は22.3%と他性別年代に比べ、高い結果となりました。パーソナライズドギフトは、現在は友人や知り合いの結婚や出産・引っ越し等のライフイベントへのギフトを贈る機会が多く、かつ特別なギフトを贈りたいという気持ちのある世代に支持されており、今後はその魅力が伝わることで他世代に広がっていくことが予想されます。

  • 2.パーソナライズドギフトで贈りたいギフト、TOP3はケーキ・タオル・グラス

パーソナライズドギフトで贈りたい商品カテゴリをきくと、「ケーキ・スイーツ」が39.0%と最も多く、続いて「タオル・ハンカチ」(37.5%)、「グラス・タンブラー」(37.0%)、「ファッション小物(財布・名刺入れ)」(36.9%)が35%以上に、「文房具(ボールペン・USB)」(34.8%)、「お酒(ビール・ワインなど)」(33.3%)、「カタログギフト」(31.1%)が30%以上に支持される結果となりました。
上位3種類の「ケーキ・タオル・グラス」に共通するのは、自宅にいる時間に特別な彩りを添えるアイテムであること。日常的に利用できるアイテムでありながら、特別な演出を加えることで相手に喜んでもらいたいという贈り手の気持ちの現れといえるかもしれません。

  • 3.相手との関係性のなかで、パーソナライズドギフトを通して喜んでもらえるイメージが持てるかどうかが、利用拡大のカギ

パーソナライズドギフトの購入を躊躇する理由をきくと、1位と4位の「相手が気にいるか自信がないから」(37.7%)と「相手に嫌がられるのが心配だから」(23.8%)を合計すると51.5%となり、贈る相手によっては、パーソナライズドギフト自体を避けた方がよいと判断するケースが一定数いるのは注目です。パーソナライズドギフトは、贈り手と贈る相手との「関係性」によって、選ばれるかどうかが左右される手法であることがわかります。
また、贈る相手の反応以外の理由では、「仕上がりがイメージ通りでない可能性があるから」(30.3%)が2位、「追加料金が高いから」(27.0%)が3位となりました。パーソナライズドギフトを贈ってみたくても、実際の利用に二の足を踏む傾向があることがみてとれます。裏を返すと、販売中のギフト商品の写真や内容、プレゼントを渡す具体的なシーンなどがわかりやすくイメージできて、価格についての納得感が得られれば、利用したいという生活者が一定のボリュームで存在すると解釈できます。
WEBサイトやアプリ等での販売場所で「贈るシーン」の具体的なイメージ喚起ができるかどうかが、今後の利用拡大のカギを握っていると言えます。

<調査概要>
調査目的:パーソナライズドギフトの購入に関する最新の実態の把握
調査名:ギフト購入に関する調査
実施時期:2022年6月24日~28日 実施
実施時期:インターネット調査
調査主体:オンラインギフト総研(ギフトモール)
https://giftmall.co.jp/souken/
回答人数:全国20歳~59歳の男女2,400名(年齢性別均等割り付け/2021年6月からの1年間にギフト購入経験がある人)
※小数点以下の切り上げ、切り下げにより合計100%にならないことがございます。
ギフトモール オンラインギフト総研調べ

■分析・解説

  • パーソナライズドギフトの利用経験者・利用意向者は合計で約60%となり、パーソナライズドギフトの需要が高いことがわかりました。特に30代女性は4人に1人(26.3%)が利用経験があるということがわかり、今後の利用拡大が期待されます。
  • パーソナライズドギフトで贈りたいアイテムのTOP3は「ケーキ・スイーツ」が39.0%と最も多く、続いて「タオル・ハンカチ」(37.5%)、「グラス・タンブラー・マグカップ」(37.0%)という結果になりました。日常的に利用できるアイテムでありながら、特別な演出を加えることで相手に喜んでもらいたいという贈り手の気持ちの現れと言えそうです。
  • パーソナライズドギフトは、贈り手と贈る相手との「関係性」によって、選ばれるかどうかが左右される手法であることがわかりました。一方では「贈るシーン」の具体的なイメージ喚起が今後の利用拡大のカギであると言えます。

今後もギフトモール オンラインギフト総研では、オンラインのギフト業界全体の実態を把握する調査・研究を行いながら、生活者とサプライヤーの皆さまに役立つ情報を発信してまいります。

ギフトモール オンラインギフト総研 所長 小川 安英

1998 年リクルート(現リクルート HD)入社。人材、旅行、金融にまたがる幅広い領域に従事したのち、 ギフト領域におけるイノベーションを目指し、2020 年 7 月ギフトモールに参画。10 兆円の規模を持つギフト市場の中でも特にオンラインギフトの可能性に着目し、利用率の推移や市場動向を分析。次世代ギフトの形を精力的に探求。

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