国内EC市場は27.6兆円に拡大、伸びている分野は?経産省が2025年の調査結果を公表

経済産業省は2026年10月21日、「令和7年度電子商取引に関する市場調査」の結果を公表しました。2025年の国内BtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場規模は、前年比5.5%増の27.6兆円に拡大。物販系、サービス系、デジタル系のすべてで前年を上回りました。
物販系は15.8兆円、サービス系は8.64%増
国内BtoC-EC市場を分野別に見ると、物販系は15兆8,233億円、サービス系は8兆9,362億円、デジタル系は2兆7,985億円となりました。伸び率では、サービス系が3分野の中で最も高くなっています。
| 分野 | 2025年の市場規模 | 前年比 |
|---|---|---|
| 物販系 | 15兆8,233億円 | 3.97%増 |
| サービス系 | 8兆9,362億円 | 8.64%増 |
| デジタル系 | 2兆7,985億円 | 4.52%増 |
物販系のEC化率は9.80%で、前年から0.02ポイント上昇しました。EC化率は、商取引全体の金額に占める電子商取引の割合を示す指標です。
物販では食品・飲料・酒類が最大、上位4カテゴリーが2.5兆円超
物販系で市場規模が最も大きかったのは「食品、飲料、酒類」の3兆3,332億円でした。次いで「衣類・服装雑貨等」「生活家電、AV機器、PC・周辺機器等」「生活雑貨、家具、インテリア」が続き、上位4カテゴリーはいずれも2.5兆円を超えています。
| カテゴリー | 2025年の市場規模 |
|---|---|
| 食品、飲料、酒類 | 3兆3,332億円 |
| 衣類・服装雑貨等 | 2兆8,941億円 |
| 生活家電、AV機器、PC・周辺機器等 | 2兆8,829億円 |
| 生活雑貨、家具、インテリア | 2兆6,258億円 |
EC化率が高いカテゴリーは、「書籍、映像・音楽ソフト」の57.93%、「生活家電、AV機器、PC・周辺機器等」の43.08%、「生活雑貨、家具、インテリア」の31.73%でした。
チケット販売は15.13%増、理美容サービスも拡大
サービス系では、「旅行サービス」が3兆7,603億円と大きな割合を占めました。分野全体の伸び率は前年より鈍化したものの、「チケット販売」は前年比15.13%増、「理美容サービス」は同9.49%増、「フードデリバリーサービス」は同3.43%増となっています。
デジタル系では、「オンラインゲーム」が1兆2,759億円で最大のカテゴリーとなり、前年比1.65%増加しました。
個人間ECは2兆6,870億円、越境ECも増加
CtoC-EC(個人間電子商取引)の市場規模は、前年比6.34%増の2兆6,870億円と推計されました。なお、この数値には実態としてBtoBやBtoCの取引も一部含まれています。
日本・米国・中国の3か国間における越境EC市場も拡大。中国の消費者が日本の事業者から購入した金額は、前年比4.5%増の2兆7,560億円となりました。
また、国内BtoB-EC(企業間電子商取引)市場は前年比8.9%増の560.1兆円に拡大し、EC化率は45.9%となっています。
