博報堂生活総合研究所「来月の消費予報」2026年10月の消費意欲指数は45.7点、前年比横ばいも物価高が影響

株式会社博報堂のシンクタンクである博報堂生活総合研究所は、毎月、消費の先行きに関する調査を実施しています。20歳から69歳までの男女1,500名を対象に、「来月の消費意欲」を点数化してもらうなどの調査を行い、その結果を「来月の消費予報」として公表しています。
今回の調査は9月3日から7日にかけて実施されました。
2026年10月における消費意欲指数は45.7点となりました。前月との比較では-0.1ポイント、前年との比較では+0.4ポイントとなり、いずれも横ばいの結果となっています。
秋特有の消費意欲の高まりが見られるものの、物価高の影響により消費意欲は例年並みの水準
10月は例年、消費意欲指数が前月から横ばいになる傾向が見られる月です。今年についても前月比で-0.1ポイント、前年比では+0.4ポイントと、いずれも横ばいの結果となりました。
消費意欲指数の理由について自由回答を分析したところ、前月との比較において、消費にポジティブな回答は9月の284件から10月は344件へと増加し、ネガティブな回答は9月の904件から10月は865件へと減少しました。
より詳しく見ていくと、ポジティブな回答においては、「秋服が欲しい・食欲の秋・気候が良いなどの季節的な意欲向上」が9月の68件から10月は96件へ増加し、「季節もの以外で出費の予定・欲しいものがある」が9月の130件から10月は156件へ増加しています。一方、ネガティブな回答では、「今月までに多く使ったのでセーブ」が9月の114件から10月は76件へ減少し、「暑い季節は出かけたくない」が9月の30件から10月は1件へと大幅に減少しました。
前年との比較では、消費にポジティブな回答は2025年10月の341件から2026年10月は344件、ネガティブな回答は2025年10月の865件から2026年10月は865件と、どちらも横ばいの状態となっています。
具体的には、ポジティブな回答において目立った増減は見られませんでした。ネガティブな回答においては、「欲しいものがない・意欲がない」が2025年10月の402件から2026年10月は362件へやや減少し、「金欠・収入減などで余裕がない」が2025年10月の104件から2026年10月は84件へやや減少した程度で、その他に顕著な増減は確認されませんでした。
また、「物価高・値上げ・円安」に関する回答は、前月比ではほぼ横ばいですが、前年比では増加しており、依然として高い水準が継続しています。具体的には、2025年10月の112件から2026年9月は156件、2026年10月は164件となっています。
夏の暑さへの懸念が薄れ、秋らしい消費意欲が高まる傾向が見られる一方で、高止まりを続けている物価高の影響が消費に対して抑制的に作用し、10月の消費意欲指数は例年並みの水準となる見通しです。
消費意向は「書籍・エンタメ」で前月比増加、一方で飲食関連カテゴリーでは前年比減少
「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」と回答した人の割合、いわゆる消費意向は26.3%となりました。前月比では+2.1ポイントと上昇した一方で、前年比では-3.0ポイントと大幅な低下が見られました。
16のカテゴリー別に消費意向を分析すると、前月比では「書籍・エンタメ」が20件以上増加しています。前年比では「食品」「ファッション」「飲料」の3つのカテゴリーにおいて20件以上減少しました。
10月の消費意向については、「読書の秋」や人気ゲームの新作ソフトの発売などを背景として、「書籍・エンタメ」において前月から高まる傾向が見られます。しかし、「食品」「ファッション」「飲料」などのカテゴリーにおいては前年よりも控えめとなることが予想されます。
出典元:株式会社博報堂
