株式会社セルフプラス、EC運営を支援する「EC AI社員」を開発し、無料版「EC Analyst FREE」の先行利用受付を開始

株式会社セルフプラスが、ECサイトのデータ分析から改善提案、将来的には実装・CRM・コンテンツ・広告連携までを担う「EC AI社員」の開発を進めていることを発表しました。第一弾として、毎週ECサイトを分析し改善候補を提示する常設無料版「EC Analyst FREE」の先行利用受付を本日より開始したとのことです。

EC AI社員開発の背景と課題

EC運営の現場では、さまざまな課題が山積しているとされています。GA4やECデータは存在するものの、毎週確認する担当者が不在であったり、分析レポートが作成されても実際の改善に結びつかないといった状況が続いているとのことです。また、商品、CRM、サイト、広告を横断的に判断できる人材の不足、EC担当者やエンジニアの採用難、小さな改善の積み残しによる売上改善の停滞といった問題が重なり合っているとしています。

同社が提供するEC AI社員は、ECの売上改善箇所を毎週発見し、必要な改善を実行へつなげることを目的としたAI社員です。「AIなら何でもできる」という抽象的なアプローチではなく、上記のような具体的な課題を解決する手段として開発が進められているとのことです。

職種別AI社員という独自のアプローチ

EC運営には、売上や流入の分析、サイト改善、CRM施策、コンテンツ作成、広告やキャンペーンの改善など、それぞれ異なる専門性が必要な業務が存在します。同社のEC AI社員は、これらを一つの機能に統合するのではなく、職種ごとに役割を分け、それぞれのAI社員が担当業務を持つ設計となっています。

分析による課題発見と改善提案に加え、今後追加予定の職種では、指示や承認を組み込んだ実行までを対象としているとのことです。個々の機能だけでなく、「誰がどの業務を担当するか」という職種の考え方をサービスの軸に置いている点が特徴です。

開発の目標として、以下のような状態を目指しているとしています。

  • ECの問題が毎週自動で発見される
  • 改善案がレポートのまま放置されない
  • クライアントが日本語で「改善して」と依頼できる
  • AI社員が調査、修正、テスト、プレビューまで進める
  • 重要な変更だけ人間が承認する
  • EC担当者は、日々の確認作業ではなく判断に集中できる

EC Analyst FREE の概要と機能

最初に提供されるのは、1人目のAI社員「EC Analyst FREE」です。予定価格は月額0円(予定)で、利用期間に制限はないとのことです。

利用枠は以下の通りとなっています。

  • 1社1ECサイト
  • 週1回
  • 月4回まで
  • 1回あたり改善候補を最大3件
  • 月1回、改善実装の「変更計画またはプレビュー」まで体験可能
  • ECサイト本番環境への書き込みなし
  • 商品、価格、テーマ、CRM、広告の変更なし
  • 読み取り専用

接続を予定しているデータは、GA4、Google Search Console、ShopifyやecforceなどのECデータ、Microsoft Clarity、対象ECサイトの5種類となっています。

EC Analyst FREEが提示する改善候補の例としては、以下のようなものがあるとのことです。

  • 流入は増えているがCVRが低下している商品ページ
  • 売上はあるが粗利やリピートを考えると改善余地のある商品
  • モバイルだけ離脱が増えているページ
  • 検索表示回数は増えているがクリック率が低いページ
  • 休眠顧客の増加
  • カゴ落ちや購入前離脱
  • 内部SEOや商品説明の不足

EC Analyst FREEは、期間制限のない常設の無料版です。毎月利用枠が復活するため、先行利用の申込後も継続して利用することができるとしています。無料版だけでも、実データを使った分析と改善候補の発見までを体験できますが、実際のサイト変更、CRM配信、コンテンツ入稿、広告変更など、事業へ影響する実行機能は有料版へ分離される予定です。

有料版AI社員の構想

同社は、EC実務を担うAI社員として、次の5職種を構想しているとのことです。いずれも今後の開発対象であり、現時点で利用できるのはEC Analyst FREEのみとなっています。

  • EC Analyst:売上、CVR、商品、流入、検索、UX、新規・既存、リピート、異常検知、改善候補の優先順位付けを担当
  • Site Engineer:Shopifyテーマ、商品ページ、CTA、HTML/CSS/JavaScript/Liquid、スマートフォン表示、テスト、プレビュー、承認後反映を担当
  • CRM Operator:CRM施策、メール、セグメント、休眠顧客施策、リピート施策、配信準備、承認後配信を担当
  • Content Operator:商品コンテンツ、SEO、AIO、GEO、記事、特集ページ、入稿準備を担当
  • Marketing Analyst:広告・集客分析、商品別パフォーマンス、キャンペーン分析、広告運用AI社員との連携を担当

セルフプラスAI社員シリーズとしては、このほかにコーポレートサイトやLP、フォームなどの改善を担うサイト改善AI社員、Google広告・Meta広告などの分析と改善を担う広告運用AI社員があるとのことです。EC AI社員は、これらと連携しながらも、それぞれ別の問題を解決する独立商品として提供される予定としています。

安全性への配慮と実行権限の管理

EC AI社員は、AIが無条件に本番ECを変更するサービスとして設計されていないとのことです。初期設計は以下の通りとなっています。

  • FREEは読み取り専用
  • 改善案と変更計画の作成
  • ステージング・プレビュー
  • 明示承認後に本番反映
  • 価格変更、広告予算、CRM配信などは承認必須
  • 職種ごとにAPI権限を分離
  • 監査ログ
  • ロールバック情報
  • 失敗時の安全停止

業務のリスクに応じて、確認や承認を実行の流れに組み込むことが、EC AI社員のサービス思想となっているとしています。

開発状況と料金設計の考え方

現時点では、売上やCVRが必ず何パーセント改善する、作業時間が必ず何時間減る、完全自動でEC運営できるといった断定はしていないとのことです。現時点で明記できる数値は、週1回、月4回、1回あたり最大3件、月1回の改善プレビュー、期間制限なし、FREEは月額0円予定という点としています。

先行利用では、以下の項目を計測する予定とのことです。

  • 人の分析時間
  • 問題発見から実装までの時間
  • 提案採用率
  • 実装成功率
  • 人間介入率
  • AI利用原価
  • CVR、売上、リピート率などの変化

これらの実証を経たうえで、実測値として公表する方針とのことです。有料版の正式料金は、実際のAI原価、タスク原価、成功率、人間介入率を測定してから確定する予定としています。現段階では、FREE、Starter、Growth、Scaleの構想があることが説明されています。同社が顧客に販売するのは生成AIの利用枠そのものではなく、EC AI社員の稼働量、タスク数、実行可能業務としています。

EC Analyst FREE の先行利用受付について

同社は、EC Analyst FREEの先行利用受付を開始しました。GA4・Search Console・ECデータ・Clarityを横断分析し、毎週の改善候補提示を体験することができるとのことです。

募集対象は、EC Analyst FREEの先行利用を希望するEC事業者となっています。

セルフプラスの事業とポジショニング

同社はこれまで、EC構築、Shopify、広告、CRM、分析、サイト改善、コンテンツなどを支援してきたとのことです。EC AI社員は、これらの支援で蓄積したEC実務ノウハウをAI社員へ落とし込み、職種別の担当業務として提供する事業です。EC構築から運用に関わる各領域での実務支援を、AI社員の役割設計につなげているとしています。

目指すポジションは、「AIの使い方を教える会社」ではなく、「実際にEC業務を担当するAI社員を提供する会社」とのことです。EC Analyst FREEによる分析・提案から始め、担当領域は今後追加予定の職種へ広げる予定としています。

株式会社セルフプラスの会社概要

社名:株式会社セルフプラス(Self Plus Inc.)

代表者:代表取締役 黒岩 俊児

設立:2015年9月11日

所在地:〒150-0011 東京都渋谷区東2-17-15 アイビル2F

事業内容:ECサイト構築・運用支援(Shopify/ecforce)、ECコンサルティング、AIO・LLMO・GEO対策(AI検索最適化)、生成AIによる業務効率化支援、CRM設計・リピート施策、Webサイト制作

出典元:PR TIMES

Amazon Pay導入事例集