
株式会社NEXER Groupと株式会社小松総合印刷が共同で、全国の男女500名を対象に「パーソナライズされたDM・広告への反応と信頼感」に関する調査を実施しました。自分宛にカスタマイズされた一枚のDMが、企業と消費者の信頼関係構築の入り口になる可能性が明らかになっています。
この記事の目次
パーソナライズされたDMが与える印象とは
郵便受けに届く一枚のダイレクトメール。そこに自分の名前や以前閲覧した商品の情報が掲載されていたら、受け取った人はどのように感じるのでしょうか。
「ちょうど欲しかったものだ」と喜ぶ人もいれば、「どうやって自分の情報を知ったのだろう」と警戒する人もいるかもしれません。
今回の調査では、個人に最適化されたDMや広告に対する消費者の反応と、それが企業への信頼感に与える影響について詳しく調査が行われました。
調査の概要
本調査は2026年6月3日から6月10日にかけて、インターネットでのアンケート形式で実施されました。調査対象は全国の男女で、有効回答数は500サンプルとなっています。
調査では、パーソナライズされたDMの受取経験、受け取った際の印象、開封意欲の違い、企業への信頼感の変化など、複数の質問項目が設定されました。
約4人に1人がパーソナライズDMの受取経験あり
まず、自分の名前や過去の購入履歴に基づいた内容のDMや広告を受け取った経験があるかという質問に対して、「ある」と答えた方は26.6%という結果になりました。一方、「ない」と回答した方は73.4%でした。

4人に1人以上が、自分向けにカスタマイズされたDMや広告を受け取った記憶があると回答しています。
しかし、大多数の人は「受け取った記憶がない」と答えており、実際には届いていても、内容が自然に馴染んでいて意識されていないケースも考えられます。
12.0%が自分向けDMに好意的な印象を持つ
次に、パーソナライズされたDMや広告を受け取った経験がある方に対して、「自分向けに作られた」と感じるDMや案内を受け取った際にどのような印象を持ったかが尋ねられました。

その結果、「読む気になった」は6.0%、「親近感がある」は4.5%、「信頼できると感じた」は1.5%で、合計12.0%の人が好意的に受け止めていることが判明しました。
また、「特に何も感じなかった」という回答も31.6%に上り、自分向けの案内を自然なものとして受け入れている層も一定数存在することが分かります。
一方で、「少し抵抗を感じた」は37.6%、「少し不思議に感じた」は16.5%という結果でした。ただし、この反応はDMの内容そのものへの拒否反応というよりも、情報の出所が見えないことに対する素朴な疑問として読み取ることができます。
好意的に受け止めている理由として、以下のような回答が寄せられました。
・自分に合ったDMが届いたと感じたため。(30代・女性)
・自分にとって有益な情報が書かれている可能性があるので。(40代・男性)
・自分に合っているから。(20代・女性)
・関連性がある。(20代・男性)
肯定的に受け止めた人々の声に共通しているのは、「自分に合っている」「役に立ちそう」という実感です。内容の精度が伴えば、パーソナライズされたDMは「嬉しい一通」として歓迎される可能性があります。
3割以上がパーソナライズで開封意欲が向上
続いて、パーソナライズされたDMや広告を受け取った経験がある方に、パーソナライズされた紙のDMと一般的な紙のDMを比較して、開封・読む意欲に違いがあるかが質問されました。

その結果、「とてもある」が3.8%、「ややある」が30.1%で、合わせて33.8%が「読む意欲に違いがある」と回答しました。一方で、「あまりない」は44.4%、「まったくない」は21.8%でした。
では、「違いがある」と回答した方は、具体的にどのような点に違いを感じたのでしょうか。どのような点が異なると感じたかを尋ねた結果が以下になります。

最も多かったのは「興味のある情報が載っている」で53.3%でした。次いで「自分に関係がある内容だと感じる」が42.2%、「特別感がある」が20.0%、「読む優先順位が上がる」が15.6%、「信頼感がある」が8.9%と続きました。
読む意欲を後押ししているのは、「自分に関係がある」「興味に合っている」と感じられる実用的な納得感であることが分かります。さらに「特別感」や「信頼感」を挙げる声もあり、内容が受け手に合っていれば、ただ読まれるだけでなく、企業への好印象につながる可能性も示唆されています。
情報の精度を高めることが、DMの反応率を高める上で重要な要素だといえそうです。
約2割が好みに合わせた情報提供で信頼感が向上
最後に、自分の好みや行動履歴に合わせた情報を提供してくれる企業に対して、信頼感や好感度は向上するかが質問されました。

その結果、「とても上がる」が3.6%、「やや上がる」が16.0%で、合計19.6%が「上がる」と回答しました。一方で、「あまり変わらない」は59.8%、「下がることがある」は20.6%でした。
好みに合わせた情報提供を便利に感じる人がいる一方で、企業への印象に大きな変化はないと受け止める人も多いようです。
信頼感や好感度が向上する理由として、以下のような回答が得られました。
・自分の好みを把握してくれているから。(20代・女性)
・きめ細やかなサービスが嬉しいから。(30代・男性)
・きちんと顧客を大切にしていると感じられるから。(40代・女性)
・自分に必要な情報のみ絞り込んでくれることでサービスが良いと思うから。(50代・男性)
・人に寄り添っている感じがあるから。(60代・男性)
信頼感や好感度が向上する理由としては、「自分のことを考えてくれている」と感じられる点が挙げられました。必要な情報を絞って届けてくれることや、顧客を大切にしている企業姿勢が伝わることが、企業への前向きな印象につながっているようです。
調査結果のまとめ
今回の調査では、パーソナライズされたDMを「自分に合っている」と歓迎する声や、「読む意欲が上がる」と回答した方が33.8%いることが明らかになりました。
信頼感や好感度が「上がる」と回答した方の理由には、「顧客を大切にしている」「人に寄り添っている」といった、企業姿勢への好意が並んでいます。
「あなたのために」という気持ちを、配慮として届けること。その一通が、企業と生活者の新しい信頼関係を構築するきっかけになる可能性が示唆されています。
出典元:株式会社NEXER Group・株式会社小松総合印刷












