生成AIの検索行動を分析、ChatGPT5.2は平均8.16語の長いクエリを使用─Wallabee調査

株式会社Wallabeeは、AI検索時代におけるブランド露出の可視化・最適化を行うGEO/AIO/LLMOプラットフォーム「Optyino.ai」(オプティーノエーアイ)に蓄積されているAI回答ログを活用し、生成AIが商品やサービスを推薦する際にどのような検索クエリで情報を収集しているのかについての分析を実施したことを発表しました。

今回の調査では、「おすすめの洗濯機」「おすすめの冷蔵庫」「おすすめの掃除機」「おすすめのスーツケース」「おすすめのポータブル電源」「おすすめのヘッドホン」といった、おすすめ系プロンプト10件を対象として、2025年9月6日から2026年3月14日までに取得した計5,707件のAI回答データが分析されています。

調査結果のサマリー

今回の調査では、Optyino.aiに蓄積されているAI回答ログをベースに、生成AIが商品推薦系の質問に対して回答する際、どういった検索クエリを使用して外部から情報を収集しているのかが分析されました。

検索クエリ情報が取得できたログを対象として、検索クエリ数、平均クエリ語数、平均検索回数などの指標が集計された結果、AIモデルによって検索行動に顕著な違いがあることが明らかになりました。

ChatGPT5.2については平均クエリ語数が8.16語と最も長く、1回の検索クエリがより具体的になる傾向が確認されました。

対照的に、Gemini 2.5 Flashは平均クエリ語数が2.71語と短く、短めの検索クエリを数多く発行する傾向が見受けられました。

また、ChatGPT-miniについては平均検索回数が2.97回と最も多く、商品カテゴリによって検索回数や検索言語に違いが見られました。

Claude Sonnet 4.5は平均検索回数0.82回、平均クエリ語数2.51語となり、今回分析対象としたモデルの中では検索回数が比較的少ない傾向が確認されました。

今回の分析結果から、GEO対策においては、単純にAI回答に引用されるかどうかだけではなく、AIモデルごとに「どのような検索クエリで情報収集を行っているのか」を把握することが重要であると考えられるとのことです。

調査実施の背景

検索行動は、従来のGoogle検索に加えて、ChatGPT、Gemini、Claude、Perplexity、Google AI Overview、Google AI Modeといった生成AIに質問する形へと拡大しつつあります。

この変化に伴い、企業のマーケティング活動においては、検索結果で上位表示を目指すSEOだけではなく、AI回答の中で自社ブランドや自社サイトがどのように言及・引用されるかを把握する「GEO」の重要性が増しています。

特に、「おすすめの洗濯機」「おすすめの冷蔵庫」「おすすめのヘッドホン」などの商品推薦系クエリにおいては、AIが回答を生成する前に外部検索を実行し、複数の情報源を参照するケースがあります。

その際、AIがどのような検索クエリを発行しているかによって、AIに参照されやすいWebページやコンテンツの条件は変わってきます。

例えば、短いキーワードで広範囲に検索するAIと、長い複合クエリで絞り込んで検索するAIでは、GEO対策において重視すべきコンテンツ設計も異なる可能性があります。

そこで今回、同社はOptyino.ai上のAI回答ログを用いて、生成AIモデルごとの検索クエリ傾向を分析しました。

主な調査結果の詳細

ChatGPT5.2は平均クエリ語数8.16語で最長、具体的な条件を含む検索クエリを使う傾向

AIモデル別の平均クエリ語数は以下のとおりです。

AIモデル

平均クエリ語数

特徴

ChatGPT5.2

8.16語

長い検索クエリを使う傾向

ChatGPT-mini

7.00語

比較的長いクエリを複数回検索

Gemini 2.5 Flash

2.71語

短いクエリを多く発行

Claude Sonnet 4.5

2.51語

短いクエリで検索回数も少ない

AIモデル別に平均クエリ語数を比較すると、ChatGPT5.2は8.16語と最も長く、1回あたりの検索クエリがより具体的になる傾向が確認されました。

ChatGPT5.2は、平均検索回数が1.12回と比較的少ない一方で、1回あたりの検索クエリが長い結果となっています。

このことから、ChatGPT5.2は、少ない検索回数の中で、より具体的な条件を含む検索クエリを使用して情報収集を行っている可能性があるとのことです。

Gemini 2.5 Flashは平均2.71語、短い検索クエリを多く発行する傾向

Gemini 2.5 Flashの平均クエリ語数は2.71語でした。

一方で、検索クエリ総数は3,892件と多く、短いキーワードを数多く発行して情報収集する傾向が見られました。

AIモデル

検索クエリ総数

平均クエリ語数

検索傾向

Gemini 2.5 Flash

3,892件

2.71語

短いクエリを多く発行

ChatGPT-mini

3,268件

7.00語

長めのクエリを複数発行

Claude Sonnet 4.5

429件

2.51語

検索クエリ数が少ない

この結果から、Gemini 2.5 Flashは、短く汎用的な検索クエリを複数発行し、幅広い情報源を収集している可能性があります。

GEO対策においては、商品名やカテゴリ名、選び方、比較、ランキング、メーカー名など、幅広い検索意図をカバーする情報設計が重要になると考えられるとのことです。

ChatGPT-miniは平均検索回数2.97回で最多、商品カテゴリによって検索回数や検索言語に差

AIモデル別の平均検索回数は以下のとおりです。

AIモデル

平均検索回数

特徴

ChatGPT-mini

2.97回

最も検索回数が多い

Gemini 2.5 Flash

1.14回

検索回数は中程度

Claude Sonnet 4.5

0.82回

検索回数が比較的少ない

検索クエリ総数は3,268件、平均クエリ語数は7.00語でした。

Claude Sonnet 4.5は平均検索回数0.82回、検索回数が比較的少ない傾向

Claude Sonnet 4.5の平均検索回数は0.82回、平均クエリ語数は2.51語でした。

検索クエリ総数は429件で、他モデルと比較すると少ない結果となっています。

また、プロンプト別に見ると、Claude Sonnet 4.5の検索クエリ数は各商品カテゴリで42〜43件前後に集中しており、検索回数や検索クエリ数が比較的安定していました。

この結果から、Claude Sonnet 4.5は検索回数が比較的少なく、必要な場合のみ短いクエリで検索する傾向があると考えられます。

GEO対策においては、検索回数が少ないモデルに対して、限られた検索機会の中で参照されるための信頼性、専門性、構造化された情報設計が重要になる可能性があるとのことです。

調査概要

  • 調査テーマ:おすすめ系プロンプトにおけるAIモデル別検索行動の分析
  • 分析目的:おすすめ系プロンプトに対するAIモデルごとの平均クエリ語数、検索回数、検索クエリ傾向を比較し、モデルごとのGEO戦略の違いを明らかにするため
  • 調査期間:2025年9月6日 16:16〜2026年3月14日 7:42
  • 分析対象:Optyino.ai上のAI回答ログ
  • 対象プロンプト:おすすめ系プロンプト10件
  • 分析対象回答数:5,707件
  • 完了回答数:5,397件
  • 失敗回答数:310件
  • 主な分析指標:検索クエリ取得件数、検索クエリ総数、平均クエリ語数、中央値、最小値、最大値、平均検索回数
  • 調査主体:株式会社Wallabee
  • 使用データ:Optyino.ai上のAI回答ログ

対象プロンプトは以下のとおりです。

  • おすすめの洗濯機をおしえて!
  • おすすめの冷蔵庫をおしえて!
  • おすすめの掃除機をおしえて!
  • おすすめのスーツケースをおしえて!
  • おすすめのサーキュレーターをおしえて!
  • おすすめの扇風機をおしえて!
  • おすすめのエアコンをおしえて!
  • おすすめの電子レンジをおしえて!
  • おすすめのポータブル電源をおしえて!
  • おすすめのヘッドホンをおしえて!

注記

※本調査は、Optyino.ai上で取得された対象ログに基づく分析です。各AIモデルのAPI等を通じて取得した回答データを含むため、ChatGPT、Gemini、Claudeなどを一般ユーザーがWeb画面上で利用した場合の回答内容、検索挙動、引用表示とは異なる可能性があります。本結果は、各AIサービス全体の仕様や挙動を網羅的に示すものではありません。

※平均検索回数は、対象ログにおけるWeb検索実行回数をもとに算出されています。検索回数が少ないモデルであっても、実際の回答品質や情報網羅性を直接評価するものではありません。

※検索クエリ情報が取得できたログを対象に集計しているため、すべての回答で検索クエリが確認できたわけではありません。

※本調査結果は、調査期間中に取得されたデータに基づくものです。各AIモデルの仕様変更、検索・引用挙動の変化、Web上の情報更新などにより、今後同様の結果が得られるとは限りません。

Optyino.aiとは

AI時代のブランドを可視化する、生成AIエンジン対策(GEO/LLMO/AIO)ツールです。ChatGPTやPerplexity、Geminiなどの生成AIにおいて、自社ブランドがどのように言及・引用されているかを分析し、AI検索時代における新しいマーケティング指標を提供します。表示スコアや引用分析、ブランドシェアなどのデータを通じて、企業が「AIに選ばれるブランド」になるための改善アクションを支援します。

出典元:株式会社Wallabee PR TIMES

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