動画配信サービスの利用率は80%超え、Netflix総合満足度2年連続1位、DMM TVが急上昇

ナイル株式会社が運営するエンタメ情報メディア「VOD STREAM」が、18歳から59歳までの男女1,038人を対象に実施した、動画配信サービスの利用状況に関する調査結果を公開しました。調査期間は2025年12月15日から22日となっています。

今回の調査は、前回の2025年1月調査に続く定点観測となっており、市場全体における利用動向と満足度の変化を継続的に把握することが目的とされています。利用状況やサービス別満足度の変化に加えて、今回は「ジャンル別充実度」「探している作品の見つかりやすさ」「予期せぬ作品との出会いやすさ」という3つの新しい項目が追加されました。これにより、従来の満足度評価では明らかにできなかった「視聴体験の質」を定量的に示すデータが提供されています。

調査結果の主なポイント

主要な調査結果は以下の通りです。

  • 動画配信サービスの利用経験率は80.1%に達し、全年代で過半数が現在利用しています
  • 利用経験が最も多いのは「Amazonプライム・ビデオ」で4年連続1位を獲得しています
  • 総合満足度では「Netflix」が2年連続で首位となっています
  • 「DMM TV」が総合満足度で前回の10位から3位へ躍進し、スコア上昇幅0.63ポイントは全サービス中最大となっています
  • 料金・オリジナル作品・使いやすさの3部門すべてで2位以内にランクインしたのは「DMM TV」のみとなっています
  • 韓国ドラマ充実度では「Netflix」が71.0ポイントを獲得し、2位に約8ポイントの大差をつけて首位となっています
  • 「ニッチ作品発見率」「予期せぬ作品との出会いやすさ」の両部門で「U-NEXT」が首位となっています

動画配信サービスの利用状況について

動画配信サービスの利用状況

2025年12月15日から22日の期間に、18歳から59歳までの男女1,038名を対象として動画配信サービスの利用状況を調査した結果、「現在利用している」と回答した割合は全体の70.6%、「過去に利用経験あり」が9.5%となり、合計で80.1%が動画配信サービスの利用経験を持つことが判明しました。

動画配信サービスの利用状況推移

前回の調査である2025年1月の80.8%からほぼ横ばいの推移となっており、市場としての成熟が見られます。年代別に見ると、現在利用中の割合は10代が83.9%で最も高く、年代が上がるにつれて緩やかに下がる傾向が見られますが、50代でも59.1%と全年代で半数を超えています。

利用経験サービスは「Amazonプライム・ビデオ」が4年連続トップ

利用したことがある動画配信サービスランキング

利用経験者832名を対象として、これまで使用したことのあるサービスをすべて回答してもらった結果、1位は「Amazonプライム・ビデオ」で555名(66.7%)、2位は「Netflix」で366名(44.0%)、3位は「U-NEXT」で237名(28.5%)となりました。

「Amazonプライム・ビデオ」は4年連続で利用経験数のトップを維持しています。前回調査の60.1%から6.6ポイント上昇しており、首位を維持しながら利用率自体も拡大している状況です。月額600円(税込)という手頃な料金設定と、「Amazonプライム」会員であれば追加料金なしで利用できる利便性が、幅広い世代への浸透を支えていると考えられます。

利用したことがある動画配信サービスランキング性年代別

なお、年代・性別のクロス集計では、ほぼ全セグメントで「Amazonプライム・ビデオ」が首位を獲得する中、女性20代のみ「Netflix」が65.2%と、「Amazonプライム・ビデオ」(64.0%)をわずかに上回る結果となりました。

項目別満足度は「DMM TV」が3部門で2位以内に躍進

「料金」「オリジナル作品」「使いやすさ」の3項目について5段階評価で満足度を調査した結果、各部門で高評価を獲得したサービスが明らかになりました。特筆すべきは、3部門すべてで2位以内にランクインした「DMM TV」です。月額550円(税込)という業界最安水準の料金を維持しながら、人気マンガを実写ドラマ化した話題作や国内バラエティなどオリジナルコンテンツへ積極的に投資してきた戦略が、複数の評価軸でユーザーの支持を獲得する結果につながっています。

料金満足度

動画配信サービス比較料金満足度

料金満足度の首位に輝いたのは「DMM TV」(4.09ポイント)です。月額550円(税込)という手頃な料金で、アニメ、バラエティ、2.5次元作品・舞台・ミュージカル、ドラマ、映画など幅広くカバーするラインナップが、コストパフォーマンスの高いサービスとして評価されていると考えられます。

2位の「dアニメストア」は月額660円(税込)です。アニメ専門の見放題サービスとして、地上波と同時配信される作品や最速配信タイトルを揃えており、「アニメさえ見られればそれでいい」というユーザーからの評価が高い結果となりました。3位の「Amazonプライム・ビデオ」は月額600円(税込)に加え、「Amazonプライム」会員なら追加料金なしで使えることから、引き続き支持されています。

オリジナル番組・作品満足度

動画配信サービス比較オリジナル番組作品満足度

オリジナル番組・作品部門の首位は「Netflix」です。映画・ドラマにとどまらず、アニメ、バラエティや恋愛リアリティショーまで、幅広いジャンルにわたるオリジナル作品を国内外から継続的に投入してきた積み重ねが評価されています。

2位に選ばれたのは「DMM TV」です。前回調査ではTOP5圏外でしたが、今回は「Netflix」に次ぐ2位を獲得しました。後発サービスでありながら、近年はオリジナルドラマに注力し、話題作を配信している点がユーザーに着実に評価されてきていることがうかがえます。

3位の「ディズニープラス」は、ディズニー・ピクサー・マーベル・スター・ウォーズといったグローバルIPに加え、日本・韓国のオリジナル作品への積極投資という近年の戦略が評価につながっていると考えられます。アジア市場向けに制作されたオリジナル作品が新たな支持層を獲得しつつあることが、今回の結果にも反映されているとみられます。

使いやすさ満足度

動画配信サービス比較使いやすさ満足度

使いやすさ部門でも、首位は「Netflix」となりました。視聴速度の調整やOP・EDのスキップ機能は他のサービスでも搭載されていますが、「Netflix」が高く評価される背景には、ユーザーの視聴履歴をもとに「次に見たい作品」を精度高く提案するレコメンド機能があると考えられます。

2位の「DMM TV」(3.82ポイント)は、料金・オリジナル作品に続き使いやすさ部門でも高評価を獲得しました。3部門すべてで2位以内に入った唯一のサービスとなっています。

3位の「U-NEXT」は、見放題作品39万本以上という膨大なラインナップに対し、細かなジャンル分けと充実した検索機能を備えています。また、映像コンテンツだけでなく電子書籍(雑誌・マンガ・書籍)も同一サービス内で利用できる点は、他のサービスにはない独自の強みといえます。

総合満足度ランキング

動画配信サービス総合満足度ランキング

利用経験のある12サービスについて、総合的な満足度を5段階で評価してもらい、満足度スコアを算出した結果、上位5サービスが決定しました。

「Netflix」が2年連続で首位を維持する一方、最大の注目点は「DMM TV」の躍進です。前回10位(3.29ポイント)から今回3位(3.92ポイント)へと7ランクアップし、スコア上昇幅0.63ポイントは全12サービス中最大となりました。

また、前回3位の「Amazonプライム・ビデオ」は4位に後退しましたが、満足度スコアは昨年の3.71ポイントから3.84ポイントへと上昇しており、順位後退の背景には他サービスがそれ以上に評価を伸ばしたという競争環境の変化が見られます。

調査全体を俯瞰すると、前回比でほぼ全サービスのスコアが上昇しており、1位「Netflix」から3位「DMM TV」までのスコア差はわずか0.07ポイントにとどまります。各社のコンテンツ投資と品質向上が着実に進み、サービス間の競争が一段と激化していることを示す結果といえます。

ジャンル別充実度について

今回新設されたジャンル別充実度の調査では、各サービスの利用経験者に対し、よく観るジャンルにおける作品の充実度を評価してもらいました。

ジャンル別充実度韓国ドラマ部門

韓国ドラマ部門で「Netflix」が71.0ポイントを獲得し、2位の「Amazonプライム・ビデオ」(62.9ポイント)に約8ポイントの大差をつけて首位となりました。韓流コンテンツへの注目が引き続き高まる中、同社のコンテンツ戦略が国内ユーザーの支持を着実に集めていることを示す結果といえます。

ジャンル別充実度洋画部門
ジャンル別充実度邦画部門
ジャンル別充実度国内ドラマ部門
ジャンル別充実度バラエティ部門
ジャンル別充実度アニメ部門
ジャンル別充実度恋愛リアリティ部門

洋画、邦画、欧米ドラマ、国内ドラマ、バラエティ、恋愛リアリティ、アニメ、子供向けなど各ジャンルにおける結果も公開されています。

ニッチな作品の発見率と予期せぬ出会い

ニッチな作品と出会えたサービス
予期せずハマった作品と出会えたサービス

今回新たに、「ニッチなジャンルの作品を探したとき、期待した作品がどの程度見つかったか」と「予期せずハマった作品や、視聴予定になかった良質な作品をどれくらいの頻度で発見するか」の2項目が調査されました。

調査の結果、「U-NEXT」は両部門で首位を獲得しました。能動的な検索においても、受動的な発見においても、ユーザーの期待に応えていることが明らかになりました。出演者や監督などの人名検索だけでなく、各ジャンルの専門家が5,000を超える独自の特集を用意し、テーマに応じた作品を整理・分類して紹介する点などが評価につながっていると考えられます。

「Amazonプライム・ビデオ」は洋画・邦画・アニメ・バラエティなど複数のジャンル別充実度部門で1位を獲得した一方、発見体験の質に関する評価では5位にとどまる結果となりました。

スポーツライブ配信参入で加速する市場競争

「Netflix」は2026年3月に「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」の国内全47試合を独占配信します。前回大会では地上波と「Amazonプライム・ビデオ」が中継を担った中、今回は「Netflix」が単独で全試合を包括配信するという市場環境の変化は、動画配信サービスへの関心をさらに高める契機になるでしょう。

スポーツライブ配信という新たな競争軸が加わりつつある動画配信サービス市場において、各社の戦略がユーザーの評価にどう反映されていくか、VOD STREAM編集部では引き続き調査を予定しているとのことです。

調査概要

調査期間は2025年12月15日から12月22日で、調査委託先は株式会社ジャストシステムです。有効回答数は1,038名(うち動画配信サービス利用経験者832名)、調査対象サービスは12サービス(VOD STREAM編集部独自基準で選定)となっています。

調査対象は全国の18歳から59歳の男女1,083人で、性別は男性549名、女性489名の合計1,038名です。年代は10代180名、20代224名、30代214名、40代212人、50代208人となっています。

出典元:ナイル株式会社

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