日経BPコンサルティング、ビジネスパーソン1000人対象「生成AI活用調査」結果を発表 75%が情報収集を生成AIで完結

株式会社日経BPコンサルティング(東京都港区)は、ビジネスシーンにおける生成AI活用の実態と情報収集に対する影響を把握することを目的として、2025年11月にビジネスパーソン1000人を対象とした「生成AI活用調査」を実施しました。

調査から見えた主要なポイント

今回の調査により、以下のような傾向が明らかになりました。仕事で「何らかの情報収集を生成AIで完結できる」と回答した生成AI現利用者(※)は75%に達しています。※仕事における生成AIでの情報収集者(情報収集率が10%未満〈0%を除く〉から100%とした回答者)を指しています。

また、20代は他の世代と比較して生成AIを積極的に活用しており、利用率50%以上の割合が19.5%となっています。特に「手早く概要を把握したい場合」「何を調べれば良いか分からない場合」「新しい言葉・事柄の把握」においては生成AIで完結する傾向が見られます。

情報収集で利用されることが多いツールは「検索エンジン」であり、場面ごとの情報収集では、新聞・専門誌(Webサイト含む)や生成AI、企業のWebサイト・営業担当者、製品比較サイト・業界等コミュニティサイトなどを使い分けている傾向が確認されました。生成AI時代において企業Webサイトは「情報検証の最終確認先」としての役割が明確になっています。

生成AI現利用者の75%が「何らかの情報収集を生成AIで完結できる」と回答

今回の調査によると、仕事における情報収集において何らかの形で生成AIを利用している層は47.1%でした。既に多数のビジネスパーソンが業務に生成AIを導入している実態が浮き彫りになりました。

生成AIの現利用者(※)に絞って分析した結果、何らかの情報収集を生成AIで完結できると回答した割合は75.2%に達しました(図表1)。特に「手早く概要を把握したい」「何を調べれば良いか、あまり分からない」「新しい言葉・事柄の意味・概要を知りたい」といった情報収集の初期段階で「生成AIで完結できる」と回答した割合が高い結果となりました。概要や新しい言葉・事柄の把握においては、情報収集を生成AIで完結している利用者が一定数存在することが明らかになっています。

※仕事における生成AIでの情報収集者(情報収集率が10%未満〈0%を除く〉から100%とした回答者)

20代は上の世代より積極的に活用、利用率50%以上が19.5%

デジタルネイティブ世代とされる20代のビジネスパーソンは、上の世代と比べて生成AIを情報収集に積極的に活用していることが判明しました。情報収集における生成AI全般の利用率が50%以上の20代は19.5%で、30代の16.0%、40代の12.5%を上回る結果となっています(図表2)。その一方で利用していない層も22.0%存在しました。「検索エンジンの検索結果の上部に生成AIによる回答が表示されるようになったのが迷惑」(20代の自由回答)といった意見も見られました。デジタルネイティブ世代であっても、全員が同様に生成AIを活用しているわけではないという点は、企業における生成AI活用推進において参考になる知見と言えます。

図表2

図表2 仕事において情報収集をする際の生成AI全般※の利用度(情報収集行動全体を100%とした場合)※ChatGPTなどの対話型生成AIツール、Googleの生成AI機能など

場面別の情報収集では新聞・専門誌、生成AI、企業Webサイトなどを使い分ける傾向

仕事の情報を収集する場面ごとに利用することが多い手段・情報源について尋ねたところ、いずれの場面においても検索エンジンがトップでした。検索エンジン以外では用途に応じて適切なツールを使い分けている実態が明らかになりました。

「業務課題の解決策を大まかに把握したい場合」は新聞・専門誌(Webサイト含む)が17.9%、「新しい言葉・事柄の意味・概要を知りたい場合」は生成AI関連が20.1%、「特定分野の主要な製品・サービス名や企業名を知りたい場合」は生成AI関連が16.4%、企業のWebサイトや営業担当者等も同じく16.4%、「製品・サービスの機能・内容を把握したい場合」は企業のWebサイトや営業担当者等が21.3%、「製品・サービスの評価・良し悪しを確認したい場合」は製品比較サイトや業界等コミュニティサイトが19.4%と、それぞれ検索エンジンに続いて高い割合を示しました(図表3)。情報収集の場面に合わせて手段・情報源を使い分けている実態が見て取れます。

図表3

図表3 仕事の情報を収集する場面別、現在利用することが多い手段・情報源

生成AI時代に求められるWebサイトの役割は「情報検証の最終確認先」として

今回の調査から、生成AIの普及によって企業Webサイトへの期待が変化し、より明確になっていることが浮き彫りになりました。生成AI利用者が情報の裏付けを確認する際、「公式サイトで再検索」を行う割合が32.1%に達していることから、企業・製品Webサイトが「最終的に当たる場所」として機能していることが分かります。

図表4

図表4 仕事で情報収集する上で、企業や製品等のWebサイトに求めること

生成AI時代においてWebサイトは、単に正しい情報を掲載するだけでなく、「検証の導線」として短時間で一次情報にアクセスできる設計、根拠(出所)と更新性の明示によって、"裏取りコスト"を下げる役割がより強まると考えられます。

一方で、仕事の情報を収集する上でのWebサイトの現状評価では、「ポイントの簡潔・明快な記載」で60.2%が「どちらとも言えない」と回答するなど、"信頼できるはずの場所"が体験としては決め手に欠けている可能性が示唆されます。

また、生成AIの利用率が高い層ほど、企業Webサイトに対して「情報の信頼性・出所の明示」「常に最新情報への更新」「スマートフォンでの見やすさ」「図解や導入事例の充実」といったニーズが10ポイント以上高いことが明らかになっています。

調査概要

調査期間: 2025年11月14日から11月19日
調査方法: インターネット調査
調査対象: 日本国内の企業に勤務するビジネスパーソン20歳代から60歳代
有効回答数: 1000人(各世代200人×5世代)
調査実施: 株式会社日経BPコンサルティング

出典元:株式会社日経BPコンサルティング

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