
株式会社ジャリア(本社:福岡市博多区)が、訪日韓国人観光客を対象とした広告クリエイティブ調査(広告表現調査)および旅行時のSNS利用状況に関するアンケート調査を、福岡市の博多駅前エリアにて実施したことを発表しました。
同調査は、訪日韓国人に対する実地調査を通じて、広告表現や情報提供の方法が、関心の形成や意思決定プロセスにどのような影響を及ぼすのかを検証することを目的としています。
海外市場向けの広告においては、日本国内市場向けに制作された広告をそのまま翻訳して展開するケースも少なくありません。しかし、今回の調査結果からは、言語それ自体よりも「情報提供の方法」や「行動を前提とした表現の設計」が広告の選択に影響を与えている可能性が浮き彫りになったということです。
この記事の目次
調査概要について
今回実施された調査の詳細は以下の通りです。
- 調査日時:2025年12月23日・2026年1月9日
- 調査場所:博多駅前
- 調査対象:訪日韓国人観光客
- 調査人数:広告クリエイティブ調査(シール調査)194名、アンケート調査103名
- 調査方法:日本市場向けに設計したクリエイティブと韓国市場向けに設計したクリエイティブの2種類を提示し、「より関心を持つ広告」を選択してもらう形式で実施。併せて、旅行行動およびSNS利用に関するアンケート(全7問)を実施
- 調査主体:株式会社ジャリア
調査結果:広告クリエイティブの比較
広告クリエイティブの比較調査においては、次のような結果が得られました。

- クリエイティブA(韓国向け):111票(約57%)
- クリエイティブB(日本向け):83票(約43%)
結果としては、支持が大きく二極化するということはなく、日本向けの広告も一定の関心を集める形となりました。その一方で、韓国市場向けに設計されたクリエイティブが、わずかな差ではあるものの上回る結果となりました。
この結果から推察されるのは、情緒的な表現か機能的な訴求かといった単純な対比ではなく、「どのタイミングで、どの情報が、どのような形で届けられるか」を意識した設計の違いが、選択に影響を与えている可能性であるとされています。
調査結果:訪日韓国人の旅行およびSNS利用実態
旅行前の情報収集について

旅行前の情報収集においては、InstagramやYouTube、NAVER blogなどのSNSが主要な情報源となっていることが明らかになりました。検索エンジンを活用した情報収集よりも、実際の体験が視覚的に伝わるコンテンツが、旅行計画を立てる際の起点となっている傾向が見て取れます。
旅行中に使用した媒体について

旅行中においては、InstagramとGoogle Mapsを併用して店舗や観光地を選択する行動が数多く確認されました。
SNSで情報を収集したのち、Google Mapsで位置情報や評価を確認してから実際の行動に移る「SNS→地図→行動」という意思決定のプロセスが、訪日韓国人の間で一般化していることが確認できます。
宿泊時に重視するポイントについて

宿泊施設を選択する際に重視するポイントとしては、「価格」が他の項目を大きく上回る結果となりました。一方で、雰囲気、サービス、立地については、いずれも同程度の割合となっており、価格を前提としながら複数の要素を比較検討している様子が読み取れます。

【考察】海外向け広告において重要となるのは、翻訳の先にある「表現設計」
今回の調査から見えてきたのは、海外向け広告において重要となるのは、単純な翻訳対応ではなく、現地ユーザーの情報接触環境や行動を前提とした表現設計であるということです。
具体的には、次のような要素が挙げられます。
- SNS上での見られ方
- 保存や比較されることを前提とした情報整理
- 体験を直感的に伝えるビジュアルやコピー
こうした広告表現全体の設計が、成果を左右する重要な要素となるとしています。
今後の展開について
同社では今回の調査で得られた知見をもとに、海外向け広告における表現設計やクリエイティブ制作、広告運用支援を強化していく方針です。

株式会社ジャリア会社概要
株式会社ジャリアは、広告およびマーケティングを通じて企業の集客とブランド構築を支援する広告会社です。国内向け広告から海外および訪日向けマーケティングまで、調査や分析に基づいた広告設計とクリエイティブ制作を強みとしています。
- 会社名:株式会社ジャリア
- 所在地:福岡市博多区祇園町1-20 スタービル博多祇園9階
- 設立:2002年8月27日
- 代表者:星山 創
- 事業内容:広告・マーケティング支援、国内向け広告、海外・訪日向けマーケティング、調査・分析に基づいた広告設計、クリエイティブ制作
出典元: 株式会社ジャリア プレスリリース













