フィードフォース、AEOサービス「Answer IO」がGoogle AI Overviewsに対応開始、ブランドスコアの可視化が可能に

株式会社フィードフォースは、AI検索におけるブランドスコアを見える化するAEOサービス「Answer IO」において、Google検索のAI機能「Google AI Overviews」への対応機能を新たに追加したことを発表しました。この機能追加により、Google検索結果に統合されたAI回答におけるブランド可視性を測定できるようになります。

Google AI Overviews対応の背景

近年の検索動向として、ユーザーが検索結果ページ上で疑問を解決し、ウェブサイトをクリックせずに検索を終了する「ゼロクリック検索」が急速に増加しています。2024年の調査データによると、Google検索の約6割がゼロクリック検索に該当しており、特にGoogle AI Overviewsの登場によってこの傾向がさらに加速しているとされています。

Google AI Overviewsは、Google検索結果の上部に表示されるAI生成の回答機能で、ユーザーの検索クエリに対して包括的な情報を要約して提供するものです。ChatGPTやPerplexityなどの独立型AI検索サービスとは異なり、既存のGoogle検索に統合されているという特徴があるため、多くのユーザーが日常的な検索行動の中でこの機能を利用しています。

この機能は検索結果の最上部に表示されるため、ブランドがAI Overviewsで言及されるかどうかは、ウェブサイトへの流入やブランド認知に大きな影響を与えます。実際の調査では、AI Overviewsが表示された検索ではクリック率が約30%低下するという結果も報告されており、企業にとってAI Overviewsでの可視性確保は重要な経営課題となっています。

しかし、これまで企業が自社ブランドの露出状況を体系的に測定・分析することは困難な状況でした。今回のアップデートにより、Answer IOでGoogle AI Overviewsのデータを取得できるようになり、「実際のGoogle検索結果でブランドがどのように表示されているか」「競合と比較してどの位置にいるか」を定量的に把握することが可能になりました。

Google AI Overviews対応の特長

AI Overviews表示/非表示の両方に対応した柔軟な測定

Google AI Overviewsは検索クエリの内容や文脈によって表示される場合と表示されない場合があります。Answer IOでは、AI Overviewsが表示される場合はAI生成コンテンツ内でのブランド言及・位置・引用を分析し、AI Overviewsが表示されない場合はGoogle検索のオーガニック検索結果をAnswer IOのスコアリングに照合して分析します。これにより、どのような検索シナリオでも一貫してブランド可視性を評価することができるようになっています。

ブランド可視性の定量的な測定と競合比較

Answer IOでは、AI Overviews内でのブランド言及の有無、言及順位、引用元URL、競合ブランドとの比較といった指標を測定し、ブランドスコアとして数値化します。これにより、自社ブランドの現在地を把握し、AEO(AI Engine Optimization)における戦略立案を支援する機能を提供しています。

ご利用方法について

Google AI Overviews対応機能は、既存のAnswer IOユーザーであればすぐに利用開始が可能です。利用方法は以下の通りです。

  • クエリ作成・編集画面で、計測対象AIモデルに「Google AI Overviews」を選択
  • クエリを実行すると、Google AI Overviewsの内容と引用元、またはオーガニック検索結果が自動的に取得されます
  • レポート画面でGoogle AI Overviewsでのブランドスコア、競合比較、引用分析を確認可能

ポイント消費量については、これまで通り1つのAIモデルにつき1ポイントを消費する仕組みとなっています。無料プランでも初回登録時に付与される20ポイントを使用して、Google AI Overviewsを含む計測を試すことが可能です。

今後の展開

フィードフォース社によれば、Answer IOは今後もAI検索最適化(AEO)を包括的に支援する機能を拡充していく予定とのことです。

センチメント分析とブランド文脈の可視化

AI回答内でのブランド言及時の文脈や評価を分析し、ポジティブ・ネガティブ・ニュートラルのセンチメントスコアとして定量化する機能を追加予定とのことです。これにより「競合Aは技術力で言及されるが、自社は価格で言及される」といったポジショニングの違いを把握し、ブランド戦略の改善に活用できるようになります。

施策効果の因果関係分析

同社では、コンテンツ更新、プレスリリース配信、製品リリースなどのイベントを記録し、ブランドスコアの変化との因果関係を時系列で分析する機能も計画しています。「新ブログ公開後、認知段階クエリのスコアが平均15点向上」といったデータドリブンな効果測定により、ROIの高い施策を継続的に実施できる環境を整える予定です。

同社は、AI時代における新たな集客チャネル最適化を通じて、パートナー企業の成長を支援していくとしています。

Answer IOについて

  • サービスサイト:https://answer-io.jp
  • プロダクト概要:AI検索におけるブランドスコア測定・競合比較・引用分析・改善提案・Google Analytics連携のダッシュボードを提供
  • 対応AI:OpenAI GPT、Google Gemini、Google AI Overviews、Perplexity

株式会社フィードフォースについて

株式会社フィードフォースは、データフィード・構造化データ・ID連携といったテクノロジーを活用したマーケティング支援サービスを開発・提供しています。「ビジネスにとどける、テクノロジーと鼻歌を。」をミッションに掲げ、企業のデジタルマーケティングを支えるプロダクトを通じて、ビジネスをより創造性あふれるものへと変えていくことを目指しています。

  • 所在地:東京都港区南青山一丁目2番6号 ラティス青山スクエア3F
  • 代表者:代表取締役社長 塚田 耕司
  • 事業内容:データフィード関連事業 / その他事業

出典元: 株式会社フィードフォース プレスリリース

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