
株式会社システムリサーチ(本社:愛知県名古屋市)が運営する「創作品モールあるる」(以下、あるるモール)は、全国の15歳から34歳までの女性300名を対象に「バレンタインの購入行動」についての調査を実施したことを発表しました。調査の結果、バレンタインプレゼントを購入しないと回答した人が全体の51%を占める一方、購入すると答えた49%の層では、店頭とECサイトで贈り物をする相手に違いがあることが明らかになっています。
この記事の目次
調査結果
店頭利用者は"失敗したくない相手には確実なものを" という心理行動

調査によると、店頭でバレンタインプレゼントを購入する人は、恋人・配偶者(44.9%)、家族(36.2%)、友人(24.8%)といった"身近な相手"へ贈る傾向が強いことがわかりました。

また、店頭を選ぶ理由としては、「実物を見て選びたい」(73.3%)が最も多く、次いで「すぐ手に入る」(27.6%)、「試食して決めたい」(21%)という回答が続いたとのことです。これらの結果から、店頭購入者は「失敗したくない」相手へのギフトを慎重に選びたいという強いニーズを持っていることがうかがえます。
EC利用者は"目的に合わせて効率よく選びたい"という心理行動

一方、ECサイトを利用してバレンタインプレゼントを購入する人では、恋人・配偶者への贈答(38.1%)に加え、職場の人へのプレゼント(21.4%、店頭の約2倍)や推しへのギフト(7.1%、店頭の約1.5倍)の割合が相対的に高い結果となっています。

ECサイトを選んだ理由については、「自宅で受け取れる」(45.2%)、「並ばなくてよい」(33.3%)などが上位に挙がりました。これらの結果から、EC利用者は"効率性"や"目的に合った商品を探しやすい点"を重視していることが明らかになっています。
店頭="確実に渡したい相手"、EC="目的に合わせて自由に選ぶ"という構造差が存在
この調査結果をチャネル別に比較すると、店頭では恋人・家族・友人など"身近で関係性の深い相手"への贈り物が中心である一方、ECでは職場の人や推しなど"目的が分散したギフト"が相対的に多いという、ギフトを贈る相手の構造に違いがあることがわかります。
特にECサイトの場合、「特定の誰か」というよりも「状況・目的」に応じて商品を選びやすいという傾向が示されています。この結果から、ECサイトにおいては「誰かに贈るギフト」だけでなく、"推しや職場の人のため"といった、目的に合わせて柔軟に選べるギフト企画がユーザーのニーズとより合致する可能性が示されています。
また、ECサイトの比較しやすさや受け取りの利便性が重視されているという回答傾向からも、このデータは、ECサイトがバレンタインに向けてどのようなテーマ設定や商品訴求・キャンペーンを設計すべきかを考える上で有用な指標となると考えられます。
調査概要
調査対象:15歳以上34歳以下の女性
調査期間:2025年12月3日
調査機関:クラウドソーシングサイト
調査方法:各質問項目の回答割合を算出
有効回答数:300名


まとめ
この調査結果から、バレンタインシーズンにおける消費者の購買行動の傾向が明らかになりました。特に興味深い点は、購入チャネル(店頭またはEC)によって贈る相手に明確な違いが見られることです。
店頭利用者は身近な大切な人に対して、実物を確認しながら慎重に選ぶ傾向があります。これは、特別な人へのギフト選びでは「失敗したくない」という心理が働いていることを示唆しています。
一方、ECサイト利用者は、恋人や配偶者だけでなく、職場の人や推しなど、より幅広い相手へのギフトを効率的に選ぶ傾向があります。この違いは、ECサイトが「特定の誰か」というよりも「状況や目的」に応じた商品選びに適している可能性を示しています。
全体の半数以上(51%)がバレンタインプレゼントを購入しないと回答している点も、現代の消費者行動を理解する上で重要な指標です。この結果は、バレンタインに対する消費者の意識や価値観が変化している可能性を示唆しています。
あるるモールが実施したこの調査は、小売業やECサイト運営者がバレンタインシーズンの販売戦略を立てる上で参考になるデータを提供しています。特に、店頭とECそれぞれの特性を活かした商品展開やマーケティング施策を検討する際に役立つでしょう。
出典元:株式会社システムリサーチ プレスリリース












