株式会社フィードフォース（本社：東京都港区、代表取締役社長：塚田 耕司）は、AI検索におけるブランドスコアを見える化する「Answer IO」に、クエリ別AI改善提案機能を追加したことを発表しました。この新機能では、個別のクエリ実行ごとにAIが詳細な改善提案を自動生成し、より具体的で実行可能な施策を提示します。従来のレポート全体に対する包括的な改善提案に加え、個別クエリに特化した詳細な最適化が可能となり、AI検索からのブランド流入を効率的に強化することができるようになりました。
この記事の目次
新機能開発の背景
2025年10月に追加された「AI改善提案機能」は、レポート全体を分析して包括的な改善戦略を提案し、多くの企業に活用されてきました。しかし利用が進む中で、「個別のクエリごとに、より詳細な改善策を知りたい」「特定のクエリでスコアが低い理由を深掘りして、ピンポイントで改善したい」といったニーズが寄せられていたとのことです。
AI検索最適化（AEO: Answer Engine Optimization）においては、検索クエリごとにAIモデルの回答傾向や引用ソースが大きく異なります。例えば「ECサイト構築ツールでおすすめはなんですか？」と「在庫管理システムの導入事例について知りたいです。」では、AIが重視するコンテンツ要素や引用パターンが全く異なるため、クエリごとに最適化施策を調整する必要があります。
今回のクエリ別AI改善提案機能は、個別のクエリ実行結果に特化した深い分析を行い、そのクエリで最も効果的な改善アクションを提示します。これにより、AI時代の集客チャネル最適化において、より精度の高い施策実行が可能になるとしています。
クエリ別AI改善提案機能の特長
本機能は、個別のクエリ実行ごとにAIが分析を行い、そのクエリに特化した改善提案を生成します。主な特長は以下の通りです。
クエリ実行単位での個別分析
レポート全体ではなく、1つのクエリ実行ごとに特化した改善提案を生成します。各クエリでのAI応答内容、引用ソース、競合ブランドの言及状況など、そのクエリ固有のデータを深く分析し、より具体的で実行可能な改善策を提示します。
改善アクションの提示
各改善提案は以下の4つの軸で構造化され、優先順位付けが容易です。
- カテゴリ: コンテンツ改善、被参照強化など、分類された施策
- 影響度: ブランド認知度向上に与える影響の大きさ
- 工数: 実施に必要な時間・リソース
- 信頼度: 提案の根拠となるデータの信頼性
これにより「影響度が高く、工数が低い」クイックウィン施策や、「影響度が高く、工数が中程度」の優先施策を一目で判断できるようになっています。
詳細な根拠データと期待効果
各改善アクションには、以下の情報がセットで提示されます。
- 実施理由: なぜこの施策が有効か
- 根拠データ: 実際のAI応答内容、引用ソース、競合の言及状況など具体的なデータ
- 期待効果: 施策実施後に期待される数値変化（例：「特定クエリのスコア+20点」）
- 効果測定指標: 成果を追う際の具体的な指標（例：「AIからの言及率」「ポジションスコア」）
例えば「競合3社が各2回言及されているが自社は言及なし」という具体的な根拠をもとに、「導入事例ページの作成（影響度：高、工数：中）」といった提案が行われます。
実施状況の追跡
チェックリスト形式で各改善アクションの実施状況を管理できます。完了したアクションにチェックを入れることで、施策の進捗を可視化し、チーム全体で改善サイクルを回すことができます。
既存のAI改善提案機能との違い
Answer IOでは、2025年10月にレポート全体に対する「AI改善提案機能」の提供を開始しています。この既存機能と今回の「クエリ別AI改善提案機能」は、分析の粒度と用途が異なります。
| 機能 | 分析対象 | 主な用途 | 提案の特徴 |
|---|---|---|---|
| AI改善提案機能 | レポート全体（複数クエリ） | 包括的な戦略立案 | 全体トレンドを踏まえた4カテゴリの改善戦略 |
| クエリ別AI改善提案機能 | 個別のクエリ実行 | 特定クエリの詳細最適化 | そのクエリ固有のデータに基づく具体的アクション |
両機能を組み合わせることで、戦略レベルから実行レベルまで一貫したAI検索最適化が可能になるとしています。
利用方法と料金
クエリ別AI改善提案機能は、既存のAnswer IOユーザーであればすぐに利用できます。利用方法は以下の通りです。
- クエリ実行詳細画面の「改善提案」パネルから「改善提案を生成」をクリック
- AIによる分析が終わると、カテゴリ別のアクションが一覧で表示
- 1回の生成につき2ポイントを消費
- 既存の提案を再生成することも可能
無料プランでも初回登録時に付与される20ポイントで複数回の改善提案の生成が可能です。プロプランでは毎月自動付与されるポイントを活用し、継続的な改善サイクルを回すことができます。
今後の展開
Answer IOは、AI検索最適化を包括的に支援する機能を今後も拡充していく予定です。
インサイト登録機能
レポート分析中に発見した気づきや仮説、実施した施策とその結果を記録・蓄積できるインサイト登録機能を開発中とのことです。チーム内でAI検索最適化の知見を共有し、過去の施策効果を振り返りながら継続的な改善サイクルを回すことが可能になります。
フィードフォースは、AI時代における新たな集客チャネル最適化を通じて、パートナー企業の成長を支援していくとしています。
Answer IOについて
- サービスサイト：https://answer-io.jp
- プロダクト概要：AI検索におけるブランドスコア測定・競合比較・引用分析・改善提案のダッシュボードを提供
株式会社フィードフォースについて
株式会社フィードフォースは、データフィード・構造化データ・ID連携といったテクノロジーを活用したマーケティング支援サービスを開発・提供しています。「ビジネスにとどける、テクノロジーと鼻歌を。」をミッションに掲げ、企業のデジタルマーケティングを支えるプロダクトを通じて、ビジネスをより創造性あふれるものへと変えていくことを目指しています。
- 所在地：東京都港区南青山一丁目2番6号 ラティス青山スクエア3F
- 代表者：代表取締役社長 塚田 耕司
- 事業内容：データフィード関連事業 / その他事業
出典元：株式会社フィードフォース プレスリリース
