【調査】プレゼントを贈る相手TOP3は「両親」「パートナー」「子ども」、4人に1人がもらった品物の値段を調査する実態も明らかに

マーケティング支援事業を展開する株式会社one(本社:東京都新宿区、代表取締役CEO:清水佑介)は、全国の10代~60代の男女1,000人を対象に「プレゼント・ギフトに関する調査」を実施し、その結果を発表しました。

街にイルミネーションが灯り、贈り物を選ぶ機会が増えるギフトシーズンが近づいています。クリスマスや年末年始の帰省など、誰かのことを思いながらプレゼントを選ぶこの時期、物価高やミニマル消費の広がりによって、「贈り方」や「もらい方」にも変化が生まれているようです。

この調査では、自分へのご褒美需要や、もらった品物の価格を調べる行動などリアルな実態が明らかになりました。また「事前に欲しいものを聞いてくれる」、「好き/欲しいと言ったことを覚えていてプレゼントしてくれる」など、サプライズではなく"ネタバレ"のギフトが喜ばれることが判明しています。

「プレゼント・ギフトに関する調査」トピックス

プレゼントを贈る相手TOP3は「自分の両親」「配偶者・恋人・パートナー」「子ども・孫」、1割超が「自分へプレゼント」

プレゼントを贈る相手として最も多かったのは「自分の両親」56.5%、次いで「配偶者・恋人・パートナー」47.9%、「子ども・孫」34.4%となりました。自分へのご褒美などの"セルフギフト"をする割合は全体の14.6%で、10代から60代まで幅広く見られることが分かりました。

贈り物として選ばれているのは「食べ物・飲み物」、パートナーには時間を共有できる「旅行」も上位に

プレゼントとして最も多く選ばれていたのは「食べ物・飲み物」です。「配偶者・恋人・パートナー」では「旅行・宿泊」が4位(10.6%)に入り、一緒に過ごす"体験型ギフト"を選ぶ方も多いようです。「子ども・孫」には「ぬいぐるみ・フィギュア」が人気となっています。

「ギフトカード・金券」は多くの相手カテゴリーで上位に入り、"失敗しないギフト"として定着していることがうかがえる結果となりました。

4人に1人が"値段チェック"経験あり!理由は「お返しの金額感を合わせたい」63.5%

プレゼントやギフトをもらう際、つい「やってしまったこと」TOP3は、1位「実際の価格をネットで調べた」26.3%、2位「使わないままクローゼットや押入れにしまい込んでいる」24.2%、3位「『ありがとう』と言いつつ、正直困ったと思った」23.3%となりました。値段をチェックする理由は「お返しを贈る際に、金額感を合わせたいから」が63.5%で最も多い結果でした。

もらって困る・がっかりプレゼントは「食器類」「香りなど好みがあるもの」「普段使わないもの」

「使う機会のない大きなお皿」「マグカップはありすぎてもう要らない」「名前入りのグラス」など食器類は置き場所・処分にも困る様子がうかがえました。相手の好みや生活導線に合わないものはNGとなるようです。

もらって嬉しいのは「事前に欲しいものを聞いてくれる」、「以前に好き/欲しいと言ったものを贈ってくれる」

"サプライズプレゼント"はもう古い? 令和は"ネタバレギフト"が新定番になりつつあるようです。物価高や無駄を避けたい価値観の広がりから、欲しいものをリサーチする"確認型サプライズ"や、会話から好きなものや欲しいものを覚えて贈る"記憶型ギフト"が現代のスタンダードになりつつあることが分かりました。

調査概要

1.調査方法:WEBアンケート

2.調査対象:全国の15歳~69歳の男女で、ギフトやプレゼントを贈ることがある方

3.有効回答数:1,000名(性年代別各100名 ※年代は10代・20代を合わせて100名)

4.調査実施日:2025年10月31日(金)~11月3日(日)

調査結果詳細

プレゼントを贈る相手と場面

全国の15歳~69歳の男女に、プレゼントやギフトを贈ることがある相手を聞いたところ、TOP3は1位「自分の両親」56.5%、2位「配偶者・恋人・パートナー」47.9%、3位「子ども・孫」34.4%となりました。

また自分へのご褒美など、「自分」にプレゼントをする方も14.6%いることが明らかになりました。自分にプレゼントを購入する割合は、性別では男性11.4%、女性 17.8%、年代別では10代~20代 16.0%、30代 17.5%、40代 18.5%、50代 13.5%、60代 7.5%となっており、幅広い層で"セルフギフト"が行われていることが分かりました。

プレゼントを贈る場面

プレゼントやギフトを贈る相手TOP3の「自分の両親」、「配偶者・恋人・パートナー」、「子ども・孫」に加え、家族やパートナー以外で最も回答の多かった「友人・知人」、そして「自分」に対し、プレゼントやギフトを贈る場面をお聞きした結果、どの相手に対しても「誕生日」が多いことが判明しました。

贈る相手別で特徴的だったのは、「配偶者・恋人・パートナー」は結婚記念日や交際記念日などの「記念日」34.2%が2位となりました。「自分」にプレゼントをする場面は「誕生日」63.7%に次いで2位「旅行のお土産」26.0%と、旅行の思い出にお土産品を買う方が多い傾向がみられました。また4位は「励ましたい/元気づけたいとき」15.1%で、落ち込んだり疲れたりしたときに自分にプレゼントをして気分を上げる様子がうかがえる結果となっています。

誕生日プレゼントの予算

プレゼントやギフトをする機会として最多であった「誕生日」のプレゼントについて、贈る相手別の予算を調査しました。最も回答の多い価格帯は、「自分の両親」「子ども・孫」「友人・知人」で「3,000~5,000円程度」、「配偶者・恋人・パートナー」で「5,000~10,000円程度」となりました。「配偶者・恋人・パートナー」は「10,000~30,000円程度」も25.7%と4人に1人以上が回答しています。

「自分」への誕生日プレゼントは「1,000~3,000円程度」が最多で、ささやかなプレゼントを買う人が多い一方、「30,000円以上」も10.8%と1割以上が回答する結果となりました。

クリスマスプレゼントの予算

プレゼントやギフトとして贈ることがある品物は「食べ物・飲み物」が最多でした。「自分の両親」向けには"母の日のカーネーション"など毎年恒例行事の影響か、4位「花・植物」19.6%の割合が高めでした。「配偶者・恋人・パートナー」には「旅行・宿泊」10.6%が4位となり、一緒に過ごす"体験"をプレゼントするカップルも多いことが分かります。

「子ども・孫」は「ぬいぐるみ・マスコット・フィギュア」30.5%が2位になりました。「自分の両親」、「子ども・孫」、「友人・知人」では「ギフトカード・金券」もTOP5にランクインしました。相手が好きな品物を選べるため"失敗しない"と考える方が多いのかもしれません。

プレゼントを贈る際についやってしまうこと

プレゼントやギフトを贈る際に、つい「やってしまったこと」TOP3は、1位「『とりあえず無難なもの』で済ませた」35.9%、2位「ポイント消化やキャンペーン利用で安く済ませた」15.6%、3位「相手の好みを考えずに選んだ」14.2%でした。品物を選ぶ時間がなかったり、考えすぎてわからなくなったりして"無難"に済ませてしまうことはプレゼント・ギフト選びのあるあるかもしれません。

ギフト購入にポイントやキャンペーンを利用することに後ろめたさを感じる方もいるようですが、物価が高騰している昨今は、合理的な行動といえるのではないでしょうか。

プレゼントをもらう際についやってしまうこと

プレゼントやギフトをもらう際、つい「やってしまったこと」TOP3は、1位「実際の価格をネットで調べた」26.3%、2位「使わないままクローゼットや押入れにしまい込んでいる」24.2%、3位「『ありがとう』と言いつつ、正直困ったと思った」23.3%でした。4人に1人以上が、もらった品物の価格を調べたことがあることが判明しました。

また自分では使わない、または気に入らないためか「家族・友人にあげた」10.1%、「もらってすぐリサイクルショップ・フリマアプリに出した」9.0%と他の人に譲った経験がそれぞれ約1割という結果になりました。

もらったプレゼントの価格を調べる理由

「実際の価格をネットで調べた」と回答した方に、もらった品物の価格を調べる理由を聞いたところ、最も多い回答は「お返しを贈る際に、金額感を合わせたいから」63.5%でした。ギフトコミュニケーションにおける"等価性"を重視する価値観が明らかになった形です。

「自分では買わないけどもらったら嬉しい」プレゼント

プレゼントやギフトの品物を選ぶときに、相手が「自分で買ってすでに持っているかもしれない」と考えることはないでしょうか。そこで「自分では買わないけどもらったら嬉しい」ものを調査しました。1位は「高級スイーツ・お取り寄せグルメ」61.2%、2位は「デジタルギフト・金券」35.4%、3位は「ちょっと良いお酒・ドリンク類」28.5%となり、日常では買わないような"特別感のある食べ物・飲み物"が喜ばれることが明らかになりました。

またもらう側が好きな時に好きなものに使える「デジタルギフト・金券」は実用的なギフトとして支持されているようです。

もらって困った・がっかりしたプレゼントのエピソード

・大きなお皿。なかなか普段使う機会がない。(39歳女性)

・マグカップはもうすでにたくさんあるので嬉しくなかった。(36歳女性)

・名前入りのグラスは使いにくい。(50歳男性)

・食器類は処分も大変なので困る。(34歳女性)

・花束をもらって、満員電車で持って帰るのは困った。(51歳男性)

・苦手な香りのアロマをもらった。一度使ってはみたけれど合わなくて捨てるしかなかった。(41歳女性)

・アクセサリーはあまり付けないので持っていないのに、アクセサリー収納ボックスをもらったこと。(27歳女性)

・冬が誕生日なのでマフラーやハンドクリームばかりもらう。使い切れていないハンドクリームがたくさんある。(26歳女性)

・自分が贈ったものより相手にもらったもののほうが圧倒的に安かった時。(49歳女性)

・同僚にバレンタインチョコを義理であげたら、ホワイトデーにブランドものの腕時計をもらった。(49歳女性)

・私があげたハンカチを、相手は私からもらったことを忘れていて、プレゼントとして戻ってきたのには驚いた!(61歳女性)

もらって困った、がっかりしたプレゼントを聞いたところ、「お皿」、「マグカップ」、「グラス」など、食器類をもらって困ったとの回答が多く挙げられました。また「香り」など好みがあるものは、相手が苦手な場合もあるので要注意です。自分が普段使わないものをもらって困ったという方も多くいました。

プレゼントやギフトを選ぶ際は、相手の生活や持ち物を観察し「いつも使っているもの、使っていないもの」から好みやニーズを想像してみると良いかもしれません。またもらったものの金額が、自分が贈ったものより明らかに安いとがっかりですが、あまりに高すぎても困惑してしまうためバランスが重要といえそうです。

もらって嬉しかったプレゼントのエピソード

・何が欲しいか聞いてくれて、それをプレゼントしてくれた。実用的なものが欲しかったから、嬉しかった。(47歳女性)

・自分が半年前に欲しいなーって言ってた高級洋菓子を覚えていてくれてプレゼントしてくれた。(26歳男性)

・カステラが好きと話したのを覚えていてくれて、旅行先で珍しいカステラを買ってきてくれた。好きだと言ったのを覚えていてくれたことが嬉しかった。(41歳女性)

・同僚がハーブティーをくれた。不眠の話をしていた時で、よく眠れるように気をきかせてくれたこと。(52歳女性)

・成人した時に親からもらった高級ボールペン。今でも使えるのが良い。(46歳男性)

・自分と子供が写った写真で作ってくれたアルバムが嬉しかった。(40歳男性)

・還暦のお祝いに子どもや孫たちの寄せ書きメッセージをもらった。(66歳女性)

・誕生日に姪っ子から「一緒に遊んであげる券」をもらった。(49歳女性)

・汎用性の高い商品券をもらった時。(33歳男性)

・カタログギフトは選ぶのをこちらに丸投げしてくれるので、ある意味潔いと思った。(43歳男性)

・バレンタインジャンボの宝くじ。ユーモアがあって良いと思った。(41歳女性)

まとめ

プレゼント上手だなと思ったエピソードや、もらって嬉しかったプレゼントの回答では、「欲しいものを事前に聞いてくれたこと」が多く挙げられました。近年は無駄を省き効率的に暮らすという価値観の広がりから、"断捨離"行動や"ミニマル消費"が支持されています。さらに物価高騰により、「プレゼントしてくれるなら、本当に欲しいもの・必要なものを」というニーズが高まっていると考えられます。

また「以前の会話で『好き』、『欲しい』と言ったものを覚えていてプレゼントしてもらったこと」も多く回答されました。「欲しいもの」を贈ることに加え、"あなたの言葉を覚えていたよ"ということが気の利いたサプライズとなるのではないでしょうか。

"開けてみてのお楽しみ"にするサプライズもプレゼント・ギフトの楽しみ方の一つではありますが、相手の欲しいものをリサーチする"確認型サプライズ"や、相手との会話を覚えて贈る"記憶型ギフト"が現代のスタンダードになりつつあるようです。

出典元:株式会社one プレスリリース

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