ベイシア、アイ・グリッドと連携し前橋みなみモール店で太陽光発電と蓄電池を導入 店舗間の余剰電力融通で再エネ比率40%を実現へ

株式会社ベイシア(本部:群馬県前橋市、代表取締役社長:相木 孝仁)が、株式会社アイ・グリッド・ソリューションズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:秋田 智一、以下「アイ・グリッド」)と連携し、グループ店舗における再生可能エネルギーの活用をさらに推進するため、11月18日(火)よりベイシア前橋みなみモール店に太陽光発電設備と蓄電池を新たに導入し、他店舗で生み出された余剰電力を融通する仕組みを構築したことが発表されました。

この取り組みは、ベイシアとして初めて太陽光発電・蓄電池・循環型電力を複合的に導入したもので、アイ・グリッドが提供する電力循環の仕組みを活用し、店舗間を仮想発電所(VPP:Virtual Power Plant)として機能させ電力を融通する初めての試みとなります。これにより、電気料金の削減や再エネ比率の向上を実現し、地域の電力負荷軽減にも貢献するとのことです。

店舗間で電力を融通、再エネ比率40%へ

ベイシアでは、2025年11月時点でアイ・グリッドと連携した太陽光発電設備を46店舗に導入しており(そのうち5施設は蓄電池併設)、その中の21店舗では余剰電力を創出しているとのことです。今回、ベイシア前橋みなみモール店で、新たに産業用蓄電池(193.5kWh)を2台併設した太陽光設備(598.7kW)の利用が開始され、21店舗で生み出された余剰電力を、電力系統を通じて融通する仕組みにより再エネ電力の有効活用を実現します。余剰電力は、アイ・グリッドの「循環型電力」として、2026年4月より活用を開始する予定とされています。

VPPイメージ図
【今回の再エネ有効活用のVPP(仮想発電所)のイメージ図】

また、本取り組みでは蓄電池も積極的に活用されます。太陽光発電が増える日中に、他店舗で発生した余剰電力をベイシア前橋みなみモール店の蓄電池に貯め、朝や夕方など太陽光による発電量が少ない時間帯に放電するタイムシフト運用が行われます。余剰電力の有効活用をすることでVPPを構築し、ベイシア前橋みなみモール店では、日中時間帯(9時~15時)の電力を実質再エネ100%での店舗運営を実現します。このVPP構築によって、各店舗で生み出された余剰電力をベイシア前橋みなみモール店で活用することで、年間の総電力消費量に対する再エネ比率は40%になると見込まれています。

地域とともに環境に配慮した店舗運営を推進

ベイシアは、「地域社会に役立つ企業でありたい」という想いのもと、日々の店舗運営において環境への配慮を大切にしているとのことです。今回の取り組みは、太陽光発電や蓄電池の導入に加え、店舗間で余剰電力を融通することで、電力の地産地消を進めるとともに、地域の電力安定化にも寄与するものとなっています。

さらに複数店舗をアイ・グリッドが一体的に管理し、VPPとして機能させる新しい仕組みを構築することにより、グループ全体で再生可能エネルギーの活用を最大化し、GX(グリーントランスフォーメーション)を実現する基盤づくりを目指しているとのことです。

今後も、地域の皆様に安心してご利用いただける店舗づくりを目指しながら、持続可能な社会の実現に向けて、環境に配慮した取り組みを積極的に推進していく方針が示されています。

本件の取り組み概要

ベイシア前橋みなみモール店の設備概要

  • 太陽光発電:PPAモデルによる屋根上太陽光発電(598.7kW/パネル枚数:1,222枚)
  • 蓄電池:産業用蓄電池(193.5kWh×2台/合計387kWh)

導入全店舗の概要と効果

  • 導入店舗数:46施設(うち5施設に蓄電池併設)
  • 総発電容量(46施設分):合計27,409.8kW
  • 蓄電池総容量(5施設分/6基):合計1,161kWh
  • CO2排出削減効果:11,594t-CO₂

用語解説

本取り組みに関する重要な用語について解説します。VPP(バーチャルパワープラント)とは、ベイシア各店舗に分散する太陽光発電や蓄電池などのエネルギーリソースをアイ・グリッドのICTを使って遠隔で統合・制御し、一つの大規模発電所のように機能させる仕組みです。発生した余剰電力をベイシア前橋みなみモール店に循環させる仕組み(循環型電力)を同時に導入することで、再エネを最大活用することにつなげています。

また、実質再エネ100%とは、循環型電力と非化石証書を組み合わせた電力プランのことを指します。PPA(Power Purchase Agreement、電力販売契約)モデルは、発電事業者(PPA事業者)が電力需要家の敷地や屋根等のスペースに太陽光発電システムを設置し、そこで発電した電力を電力需要家に提供する仕組みです。今回のベイシア前橋みなみモール店ではPPA事業者はJA三井エナジーソリューションズで、プロジェクト企画・運用はアイ・グリッド・ソリューションズが担当しています。

なお、CO2排出削減効果は、令和5年度の全国平均係数CO2排出係数0.423 kg-CO2/kWh(発電効率1,000)を元に算出されています。

株式会社ベイシアについて

「より良いものをより安く」提供するショッピングセンターチェーンです。多様な店舗業態を活かし商圏ニーズに合わせて136店舗を出店しています。「For the Customers」の理念のもと、皆様の豊かな暮らしに貢献していくとのことです。

会社概要

本社所在地 群馬県前橋市亀里町900
代表者 代表取締役会長 土屋 裕雅
代表取締役社長 相木 孝仁
設立 1996年11月
資本金 30億9,950万円
従業員数 31,490人
(うち正社員7,307人、ほかに専任・パート社員・アルバイト24,183人)
(8時間換算)
※2025年2月末現在
事業内容 ショッピングセンターチェーンの経営
公式サイト ベイシア公式サイト

株式会社アイ・グリッド・ソリューションズについて

アイ・グリッドは、分散再エネをフィジカル×デジタルの融合で集約・循環させ、日本各地のGXを推進するプラットフォーマーです。企業や自治体の再エネ自給率を最大化するGXソリューション事業、余剰再エネを循環・供給するエナジートレーディング事業を営んでいます。PPAサービスではこれまでに累計1,270施設・発電容量約312MW(2025年10月末現在)の太陽光発電所を開発し、脱炭素社会実現に向け努めてきました。「変化より、はやく」をスローガンに、グリーンエネルギーが地域をめぐるサステナブルな世界の実現を目指しているとのことです。

会社概要

本社所在地 東京都港区虎ノ門二丁目4番7号 T-LITE 15F
代表者 代表取締役社長 秋田 智一
設立 2004年2月
資本金 4,996百万円(2025年6月末現在)※資本剰余金含む
従業員数 131名(2025年6月末現在)
事業内容 分散型エネルギー資源等を統合活用可能なプラットフォームの開発・運営
オンサイトソーラー発電所 の開発・運営及びそれらの支援・コンサルティングサービス
蓄電池やEV関連サービスを含む、GX(グリーントランスフォーメーション)促進に係る各種サービス提供
再生可能エネルギー資源の効率的な使用/循環を目的としたエナジートレーディングサービス
公式サイト アイ・グリッド・ソリューションズ コーポレートサイト

出典元:株式会社ベイシア プレスリリース

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