オールインワンEコマースソリューション「MASTO」が日本市場で正式発売開始 - 海外販売の全過程を統合支援

グローバルEコマースSaaSプラットフォーム「MASTO」が日本市場で正式に発売を開始し、日本のセラー向けに海外販売支援サービスの提供を本格化させたことが発表されました。MASTOは商品登録から翻訳、注文・配送・通関・顧客サポートまで海外販売の全過程を一括で管理する「オールインワンEコマースソリューション」として登場しています。

MASTOは、海外販売に挑戦するセラーが直面する言語障壁、複雑なマーケット運営、配送および顧客サポート処理、輸出入の通関問題といった実務的な課題を包括的に解決します。商品登録から注文管理、顧客問い合わせ対応、物流に至るまでの全プロセスを一つのプラットフォーム上で処理できる環境を提供することで、海外販売をこれまでになく効率的に進められるよう支援するとのことです。

MASTOが提供する主要機能

MASTOが提供する主要な機能は以下の通りです。

ワンクリックマルチマーケット登録:一度の商品登録操作で複数の海外マーケットプレイスに同時に商品情報を送信することが可能です。これにより、各マーケットプレイスへの個別登録作業が不要となり、効率的な海外展開が実現します。

AI基盤の翻訳および現地化:高度なAI技術を活用して商品情報や顧客からの問い合わせを自動翻訳し、各国の言語仕様に合わせた現地化を行います。単なる直訳ではなく、現地の商習慣や表現に適応した翻訳を提供します。

リアルタイム注文・CS統合管理:世界各地からのすべての注文情報と顧客問い合わせを日本語ベースでリアルタイムに一元管理できます。複数のプラットフォームからの情報を統合表示するため、煩雑な管理業務を大幅に効率化できるとされています。

統合物流システム:東京に設置されたMASTO物流センターに商品を納品するだけで、国別に最適化された配送が自動的に処理されます。各国の物流事情に合わせた効率的な配送ルートを選定し、コスト削減と配送時間の短縮を同時に実現するとのことです。

通関および輸出入申告の自動化:各国の複雑な通関手続きと必要書類の申告を自動化するシステムを提供しています。国ごとに異なる法規制や必要書類の違いによる混乱を最小限に抑え、スムーズな国際取引を支援します。

参入障壁を低減する特徴的な機能

MASTOの大きな特長として、楽天やヤフージャパンなど日本国内のEコマースプラットフォームにすでに登録されている商品情報を、クリック一つで自動的に取得してMASTOシステムに簡単に登録できる機能があります。これにより、海外販売への参入障壁を大幅に低減することに成功しているとのことです。既存の商品データを再利用できるため、海外展開にあたって新たなデータ入力作業を最小限に抑えることができます。

また、商品名、オプション名、詳細説明など中核となるコンテンツに対して、AI基盤の高精度多言語翻訳機能を活用し、国別に言語の現地化を自動的に実施するサポートも提供しています。各国の消費者に対して自国の言語で正確な商品情報を伝えることで、購買意欲の向上と誤解防止につながるとされています。

さらに、在庫統合管理機能も実装されており、複数のマーケットプレイスで販売する商品の在庫数を自動的に同期させることが可能です。これにより、在庫切れや過剰在庫のリスクを軽減し、効率的な在庫管理を実現します。加えて、有害商品のフィルタリング機能や為替レート設定機能なども完備されており、セラーの運営効率を最大化するための機能が充実しています。

充実した統合物流サービス

物流面においては、MASTOは東京に設置されたMASTO専用物流センターを拠点として、各国専用の統合配送網および直営特送システムを構築・運営しています。この包括的な物流体制により、合理的な物流コスト、迅速な配送サービス、国別の輸出入通関の自動化サポートを実現しているとのことです。

セラーは自社で国際物流の仕組みを構築する必要がなく、MASTO物流センターに商品を発送するだけで、その後の国際配送プロセスはすべてMASTOが代行します。これにより、物流の複雑さに煩わされることなく安定したグローバル配送を実現できるため、特に国際物流の知識や経験が不足している事業者にとって大きなメリットとなるようです。

また、各国への配送状況や通関進捗をリアルタイムで確認できる追跡システムも整備されており、顧客からの配送状況に関する問い合わせにも迅速かつ正確に対応することが可能となっています。

マーケティング支援サービス「MASTO-SELL+」

MASTOはプラットフォーム機能に加えて、「MASTO-SELL+」という運営・マーケティング代行サービスも提供しています。このサービスでは、マーケットプレイスへの入店手続き支援、効果的な商品コンテンツ制作、プロモーション戦略立案と実行など、実務中心のマーケティングサービスを包括的に提供しているとのことです。

特に海外市場に関する知識やマーケティングノウハウが不足している中小セラーにとって、MASTO-SELL+は非常に価値の高い支援サービスとなります。現地市場の特性や消費者嗜好を熟知したMASTOのマーケティング専門チームが、市場ごとに最適化されたマーケティング戦略の立案から実行までをサポートします。これにより、専門人材が十分でない中小セラーでも、スムーズにグローバル販売を開始し、安定的に事業を拡大していくことが可能になるとされています。

海外販売の簡素化を目指すMASTOのビジョン

MASTOを運営するUNIMASの関係者は「複雑な輸出入手続き、言語問題、高い物流費用などによって海外進出に困難を感じている日本のセラーに対して、MASTOは自国内での販売と同じように簡単で効率的なグローバル販売の経験を提供したい」と述べています。

特に日本の製品は海外市場で高い評価を得ているにもかかわらず、言語の壁や物流の複雑さなど、様々な障壁により海外展開を躊躇する事業者も少なくありません。MASTOはそういった事業者の背中を押し、グローバル市場での成功を総合的に支援するソリューションとして位置づけられているようです。

幅広いマーケットプレイスとの連携

現在、MASTOは韓国の主要Eコマースプラットフォームであるクーパン、ネイバー、11番街をはじめ、東南アジア地域で急成長を続けるShopeeや、中国最大級のクロスボーダーEコマースプラットフォームであるTmall Globalなど、アジアを代表する様々なマーケットプレイスとの連携が可能となっています。

これらの多様なマーケットプレイスとの連携により、日本のセラーは一度のシステム導入で複数の海外市場に同時にアクセスすることが可能になり、効率的かつ戦略的な市場開拓を進めることができると説明されています。

今後の事業展開と成長戦略

MASTOは今後、日本と韓国のセラーのアジア市場進出支援にとどまらず、中国・東南アジア市場までサービスの範囲を拡大していく計画を掲げているとのことです。各国の市場特性や規制に対応したサービス展開を積極的に推進し、より多くの事業者がグローバル市場で活躍できるよう支援体制を強化していく方針です。

また、国別の物流・通関・翻訳自動化技術についても継続的な改良と高度化を図り、「真のワンストップグローバルEコマースソリューション」へと進化していくことを目指しています。AI技術の発展や物流ネットワークの拡充により、さらに効率的かつシームレスな海外販売プロセスの実現に向けた取り組みを続けていくそうです。

MASTOは既存の海外販売ソリューションとは一線を画す包括的なサービス設計により、これまで海外進出に二の足を踏んでいた日本の事業者に対して、新たな事業拡大の可能性を提供していくことでしょう。国内市場の成熟化が進む中、海外市場への展開は多くの事業者にとって重要な成長戦略となっていますが、MASTOの登場により、その実現ハードルが大きく下がることが期待されます。

さらに、MASTOは単なるシステム提供にとどまらず、各セラーの事業特性や取扱商品の特徴を考慮した個別コンサルティングも実施しており、より効果的な海外展開戦略の立案もサポートしているとのことです。グローバル市場におけるトレンドや消費者動向の分析、競合状況の把握など、市場進出に必要な情報提供も行っており、セラーが自信を持って海外展開に取り組める環境作りに注力しています。

国際的なEコマース市場が急速に拡大し続ける中、MASTOは日本の優れた商品を世界に届けるための重要な架け橋となることを目指し、今後もサービスの拡充と技術革新に取り組んでいくとのことです。グローバルな視点と地域に根差したきめ細やかなサポート体制を両立させることで、様々な規模の事業者がそれぞれのペースで海外展開を進められる柔軟なソリューションを提供し続ける方針だと伝えられています。

出典元:Unimas Co., Ltd. プレスリリース

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